世界最高峰の競馬レースと称される「凱旋門賞」。毎年10月の第一日曜日にフランスで開催され、世界中のホースマンが憧れる究極の目標です。この記事では、あなたが知りたい凱旋門賞の出走条件について、その詳細から凱旋門賞の出走馬の決め方、そして高額な凱旋門賞の賞金体系に至るまで、あらゆる情報を網羅的に解説します。具体的には、凱旋門賞の賞金1着や2着の金額、さらには凱旋門賞の賞金は何着まで支払われるのか、そして気になる凱旋門賞の賞金(日本円)での価値も明らかにします。また、レースの舞台となる凱旋門賞のコースや距離の特徴、勝利への鍵を握る凱旋門賞の優先出走権の仕組みも掘り下げます。多くのファンが注目する凱旋門賞の日本馬の挑戦の歴史を振り返り、凱旋門賞の日本馬の最高順位にも触れながら、凱旋門賞 2025とその賞金 2025の展望まで、あなたの疑問をすべて解決します。
- 凱旋門賞に出走するための具体的な条件
- レースの賞金体系と配分の詳細
- これまでの日本馬の挑戦の歴史と最高成績
- 2025年凱旋門賞の展望と注目ポイント
凱旋門賞の出走条件とレースの基本概要
- レースの根幹となる凱旋門賞の出走条件
- 凱旋門賞の優先出走権を獲得する方法
- 凱旋門賞の出走馬の決め方をわかりやすく解説
- 凱旋門賞の距離とコースレイアウトの特徴
- 悲願達成なるか、凱旋門賞の日本馬の挑戦
- 歴代の凱旋門賞で日本馬の最高順位は?

レースの根幹となる凱旋門賞の出走条件
凱旋門賞に出走するためには、まずクリアしなければならない基本的な条件があります。これは、レースの根幹をなす最も重要なルールです。
結論から言うと、出走資格は「サラブレッド3歳以上の牡馬・牝馬」に限定されています。つまり、年齢が3歳に達していない馬や、繁殖能力のない「せん馬」は出走することができません。
なぜ「せん馬」は出走できないの?
凱旋門賞は、単なる競走ではなく、「その年のヨーロッパ最強馬を決定し、未来の競走馬生産に繋げる種牡馬・繁殖牝馬を選定する」という非常に重要な役割を担っています。このため、子孫を残すことができないせん馬は、レースの趣旨に合わないという理由から出走資格が与えられていないのです。
また、年齢や性別によって負担する重量(斤量)が異なります。これは、馬齢による成長度の差などを補正し、公平なレースを実現するためのルールです。
年齢・性別による負担重量(斤量)
| 馬の条件 | 負担重量(斤量) |
|---|---|
| 3歳牡馬 | 56.5kg |
| 3歳牝馬 | 55kg |
| 4歳以上牡馬 | 59.5kg |
| 4歳以上牝馬 | 58kg |
このように、成長途上にある3歳馬は、完成期にある古馬(4歳以上)よりも軽い斤量で出走できるアドバンテージがあります。特に3歳牝馬は最も軽い55kgで出走できるため、斤量面では非常に有利と言えるでしょう。

凱旋門賞の優先出走権を獲得する方法
凱旋門賞の狭き門を突破するための最も確実な方法は、「優先出走権」を獲得することです。これはいわば、本戦へのプラチナチケットのようなものになります。
この優先出走権は、フランスギャロ(フランスの競馬統括機関)が指定する特定のトライアルレース、通称「アークトライアル(Arc Trials)」のいずれかに勝利することで与えられます。これらのレースは、凱旋門賞と同じ競馬場・同じ時期に行われるため、本番を見据えた重要な前哨戦として位置づけられています。
主な優先出走権対象レース
- ヴェルメイユ賞 (G1):3歳以上牝馬限定
- ニエル賞 (G2):3歳馬限定
- フォワ賞 (G2):4歳以上馬限定
- パリ大賞 (G1):3歳馬限定
- サンクルー大賞 (G1):4歳以上馬限定
※上記は代表的なレースであり、他にも対象レースがあります。
優先出走権を持つ馬は、他の馬に先駆けて出走が保証されます。さらに、通常であれば約1,800万円(12万ユーロ)にもなる高額な追加登録料が免除されるという金銭的なメリットも非常に大きいのです。有力馬がこれらの前哨戦を使うのは、本番への切符を確実に手にするためと言えるでしょう。

凱旋門賞の出走馬の決め方をわかりやすく解説
では、優先出走権を持たない馬は、どのようにして出走馬として選ばれるのでしょうか。ここでは、凱旋門賞の出走馬が決定するまでのプロセスを解説します。
凱旋門賞の出走可能な頭数、いわゆる「フルゲート」は最大で24頭と定められています。この限られた枠をめぐり、世界中からエントリーが集まります。
出走馬の選定は、以下の順序で行われます。
- 優先出走権を持つ馬が最優先で選出されます。
- 残りの枠について、国際的な能力評価指数である「レーティング」が高い順に出走馬が決定します。
つまり、有力なトライアルレースを勝てなかったとしても、他のレースで高いパフォーマンスを見せ、高いレーティングを獲得していれば、出走できる可能性が残されているわけです。しかし、毎年世界中からトップクラスの馬が登録するため、レーティングのボーダーラインは非常に高くなります。実績が乏しい馬や、レーティングが低い馬は、登録しても出走できない「除外」という厳しい現実が待っています。
複雑で高額な登録プロセス
凱旋門賞に登録するには、複数回にわたって登録料を支払う必要があります。早い段階での一次登録は比較的安価ですが、レースが近づくにつれて登録料は高額になっていきます。最終的な追加登録料は前述の通り約1,800万円にも上り、出走するだけでも大きな経済的負担と覚悟が求められるのです。

凱旋門賞の距離とコースレイアウトの特徴
凱旋門賞の真の価値を理解する上で避けては通れないのが、レースの舞台となるフランスのパリロンシャン競馬場、芝2400mという設定です。このコースこそが、単なるスピード比べではない、馬のあらゆる能力を試す「究極の試練場」として凱旋門賞を世界最高峰のレースたらしめています。
2400mという距離は、スピードとスタミナの完璧な融合が求められる「クラシックディスタンス」と呼ばれます。しかし、パリロンシャン競馬場の2400mは、日本の平坦なコースとは全く異質の存在であり、その過酷なレイアウトこそが数々のドラマと涙を生み出してきました。
高低差10mが生む「見えざる消耗戦」
このコースの最大の特徴は、約10mにも及ぶ高低差です。これはビル3階分に相当するアップダウンがコース全体に存在することを意味しており、馬たちはスタートからゴールまで常に起伏との戦いを強いられます。
まず、スタートしてから向こう正面の中間あたりまでは、延々と緩やかな上り坂が続きます。これは一見すると急な坂ではありませんが、馬にとっては知らず知らずのうちにスタミナを削っていく「静かな罠」です。ここで無理にポジションを取りに行くと、後半のスタミナ勝負で致命的な影響が出てしまいます。
そして、丘の頂点を過ぎると今度は一転して急な下り坂に差し掛かります。一見すると楽に思えるかもしれませんが、前のめりになる馬のバランスを保ちながら、スピードを制御するには騎手の高度な技術が求められます。ここでリズムを崩すと、最後の直線で伸びを欠く原因にもなりかねません。
単なるアップダウンではなく、上りでスタミナを、下りで技術とバランス感覚を問われるのです。この複合的な負荷が、凱旋門賞を真のチャンピオン決定戦にしています。
騎手の心理を揺さぶる「フォルスストレートの魔力」
さらに、騎手たちの判断を極限まで悩ませるのが、第3コーナー手前に存在する「フォルスストレート(偽りの直線)」です。ここはロンシャンの森を抜けて視界が開けるため、まるでゴール前の直線のように見えますが、実際にはまだゴールまで800m以上も残した緩やかな右カーブです。
この視覚的な錯覚が、騎手に「早く仕掛けなければ」という焦りを生みます。特に後方にいる騎手は、ここからスパートを開始しないと間に合わないというプレッシャーに駆られます。しかし、ここで焦ってスパートをかけると、最後の533mの本当の直線でスタミナが尽きてしまいます。2012年のオルフェーヴルが驚異的な脚で先頭に立ったのも、このフォルスストレートでのことでした。
逆に言えば、ここで動きたい衝動をぐっとこらえ、馬の力を温存できた騎手だけが、最後の直線で勝利を掴むチャンスを得られるのです。まさに、馬の能力だけでなく、騎手の精神力と冷静な判断力が試される魔の区間と言えるでしょう。
日本馬を苦しめる「重く粘る特殊な芝」
加えて、日本馬の前に大きく立ちはだかるのが、馬場の違いです。日本の競馬場が主に採用しているのは、軽くて走りやすい「野芝」です。これは例えるなら、硬く締まった陸上トラックのようなもので、スピードと瞬発力が最大限に活かせます。
芝の種類と特徴
日本の競馬場は、夏に強く、葉が細くて硬い「野芝」が主体です。一方、ヨーロッパの競馬場は、寒さに強く、葉が広くて柔らかい「洋芝」が主体。洋芝は根が深く、水分を含むと粘土のように重くなる性質があります。
しかし、パリロンシャン競馬場は「洋芝」で、特にレースが行われる10月は秋雨の影響で水分をたっぷり含んだ、ぬかるんだ馬場になりがちです。これは、まるで足首まで沈む砂浜を走るようなもので、一歩進むごとに相当なパワーが要求されます。
そのため、日本の高速馬場で磨かれたトップスピードは通用しにくく、むしろ一完歩ずつ力強く地面を蹴り出すパワーと、それを2400m続けられる無尽蔵のスタミナが不可欠となります。この馬場への適性の差が、凱旋門賞攻略を一層難しくしている最大の要因の一つなのです。
このように、凱旋門賞のコースは、距離、高低差、コース形態、そして馬場という全ての要素が複雑に絡み合い、出走馬に最高の能力と適性を要求します。だからこそ、このレースを制した馬は、真のチャンピオンとして歴史にその名を刻むことになるのです。

悲願達成なるか、凱旋門賞の日本馬の挑戦
凱旋門賞制覇は、単なる一つのG1勝利ではありません。それは日本の競馬界にとって、半世紀以上にわたる長年の悲願であり、生産と育成の技術が世界最高水準にあることを証明する「最後の関門」です。これまで数々の名馬が、この厚く、そして高い壁に挑み続けてきました。
その挑戦の歴史は、単なる敗北の繰り返しではなく、日本競馬が世界とどう向き合い、進化してきたかの物語そのものと言えるでしょう。
黎明期:無謀とも言われた挑戦の始まり
日本馬による最初の挑戦は、1969年のスピードシンボリに遡ります。当時は海外渡航自体が極めて困難で、情報も少ない時代でした。日本の競馬がまだ発展途上であった中でのこの挑戦は、結果こそ伴いませんでしたが、世界への扉をこじ開けた歴史的な第一歩として、計り知れない価値を持っています。
その後、何頭かの実力馬が挑戦するものの、世界の壁は厚く、凱旋門賞はあまりにも遠い存在でした。「日本の馬は、日本の馬場でしか通用しない」という評価を覆すことは、長年の課題として残ったのです。
転換期:世界を震撼させたエルコンドルパサー
その常識を覆したのが、1999年に挑戦したエルコンドルパサーです。彼の挑戦は、それまでとは一線を画すものでした。単にレース当日にフランスへ向かうのではなく、春から現地に長期滞在し、現地のレースを走りながら馬場や環境に順応するという、極めて戦略的なアプローチを取りました。
そして迎えた本番、エルコンドルパサーは地元ヨーロッパの最強馬モンジューと歴史に残る壮絶な一騎打ちを演じます。最後の直線で一度は完全に抜け出したものの、驚異的な末脚を繰り出したモンジューにゴール寸前で交わされ、わずか半馬身差の2着に敗れました。しかし、この敗戦は世界に衝撃を与え、現地の新聞は「勝者はモンジューただ一頭。しかし、チャンピオンは二頭いた」と最大級の賛辞を贈りました。この日を境に、凱旋門賞は遠い「夢」から、手を伸ばせば届くかもしれない「目標」へと変わったのです。
エルコンドルパサーの挑戦は、日本のホースマンに「勝ちに行くための方法論」を示しました。彼の存在なくして、その後の日本馬の快進撃はなかったかもしれません。
本気で”勝ち”を狙った最強馬たちの苦闘
エルコンドルパサーが示した道を 따라、2000年代以降、日本は世代の最強馬を惜しみなく送り込むようになります。
2006年には、無敗の三冠馬という国民的なスターホース、ディープインパクトが挑戦。日本中の期待を一身に背負いましたが、現地の特殊な環境やレース展開に苦しみ3位に入線、後に失格という後味の悪い結果に終わりました。この出来事は、改めて凱旋門賞というレースの難しさを浮き彫りにしました。
そして、最も栄光に近づいたのが、2012年と2013年に挑戦したオルフェーヴルです。特に2012年は、最後の直線で後続を突き放し、誰もが勝利を確信しました。しかし、ゴール直前で急激に内に斜行して失速するというまさかの事態で2着。日本競馬史上で最も悔しい敗戦の一つとして、今なお語り継がれています。
なぜ日本馬はあと一歩で勝てないのか?
これほどの名馬たちが挑んでも勝てない背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。
- 馬場の違い:前述の通り、パワーを要する欧州の重い洋芝は、日本の高速馬場で瞬発力を磨いてきた馬にとって最大の壁となります。
- レースペースの違い:日本のレースがスローペースからの瞬発力勝負になりやすいのに対し、凱旋門賞は序盤からペースが流れ、スタミナを削り合う「消耗戦」になりやすい傾向があります。この展開の違いへの対応が非常に難しいのです。
- 長期遠征の負担:人間が感じる以上のストレスが馬にはかかります。環境の変化に対応し、最高のコンディションでレース当日を迎えること自体の難しさも、見過ごせない要因です。
これらの壁を乗り越え、日本馬がロンシャンの栄光を掴む日はいつ訪れるのか。多くのホースマンによる試行錯誤と、半世紀以上にわたる挑戦の物語は、今もまだ続いています。

歴代の凱旋門賞で日本馬の最高順位は?
前述の通り、半世紀以上にわたる挑戦の歴史の中で、日本馬が凱旋-門賞で記録した最高順位は「2着」です。しかし、単に「2着」という結果だけで語ることはできません。これまで計4度にわたって記録されたこの偉業は、それぞれが異なる背景と物語を持つ、日本の競馬史に燦然と輝く伝説として語り継がれています。
ここでは、栄光まであと一歩のところまで迫った、4つの「銀メダル」の物語を詳しく見ていきましょう。
1999年 エルコンドルパサー:世界の扉をこじ開けた「もう一頭の王者」
日本馬の挑戦の歴史における最大の転換点となったのが、1999年のエルコンドルパサーの走りです。彼の挑戦は、春からフランスに長期滞在し、現地のレースを走りながら万全の態勢で本番に臨むという、極めて戦略的なアプローチを取りました。その結果、彼は日本馬として初めて、優勝候補の一角としてレース当日を迎えることになります。
そしてレース本番、エルコンドルパサーは最後の直線で力強く先頭に立ちました。しかし、その後ろからただ一頭、地元ヨーロッパの最強馬モンジューが猛然と追い込んできます。残り200m、世界最高峰の舞台で繰り広げられた2頭の一騎打ちは、競馬史に残る名勝負となりました。結果はわずか半馬身及ばずの2着でしたが、そのパフォーマンスは世界に衝撃を与えたのです。
レース後、現地の有力紙は「勝者はモンジューただ一頭。しかし、チャンピオンは二頭いた」と見出しを掲げ、エルコンドルパサーの走りを最大級の賛辞で称えました。この敗戦は、日本の競馬が世界に通用することを証明した、栄光ある敗戦として記憶されています。
2010年 ナカヤマフェスタ:常識を覆した「最小着差」の激走
エルコンドルパサーの激走から11年後、日本中を再び興奮の渦に巻き込んだのがナカヤマフェスタでした。彼は国内での実績はG1一勝のみで、挑戦当初は決して前評判が高い馬ではありませんでした。しかし、彼は欧州特有の力のいる重馬場を全く苦にしない、類まれなパワーを持っていました。
レース当日、降りしきる雨で極度の道悪となった馬場を味方につけ、最後の直線で力強く先頭に立ちます。エルコンドルパサー以来の快挙達成かと日本中が固唾を飲んで見守る中、ゴール寸前でイギリスのワークフォースに交わされ、競馬で最も小さい着差である「アタマ差」での2着となりました。
この大健闘は、必ずしも日本国内のトップホースでなくとも、馬の持つ適性によっては凱旋門賞で勝ち負けできるという新たな可能性を示しました。
2012年 & 2013年 オルフェーヴル:最も勝利に近づいた「悲劇の英雄」
そして、日本の競馬ファンにとって最も忘れられない、歓喜と絶望を同時に味わったのがオルフェーヴルの二度の挑戦でしょう。
【2012年:誰もが勝利を確信したラスト100m】
圧巻だったのは2012年のレースです。最後の直線入口、フォルスストレートで馬群の外から一気にスパートすると、他馬が止まって見えるほどの瞬発力で先頭に立ち、後続を突き放しました。残り200m地点でその差は2馬身以上に広がり、日本の悲願達成は確実かと思われました。しかし、ゴールまで残り100mというところで、オルフェーヴルは急に内側に斜行し失速。その隙にただ一頭追い込んできたソレミアに交わされ、クビ差の2着に敗れました。天国から地獄へ突き落とされたこの敗戦は、日本競馬史上、最も衝撃的な結末の一つです。
なぜ急に斜行したのか。独走状態になり集中力を欠いた、ロンシャンの特殊なコース形態に戸惑ったなど様々な憶測が飛び交いましたが、今なお多くのファンが「もし真っ直ぐ走っていれば」と思いを馳せる、あまりにも悔しい敗戦でした。
【2013年:歴史的名牝との実力勝負】
翌2013年、雪辱を期して再び凱旋門賞に挑んだオルフェーヴルは、道悪馬場の中、力強い走りで再び上位争いを演じます。しかし、この年には後に凱旋門賞を連覇するフランスの歴史的名牝トレヴというとてつもない怪物がいました。オルフェーヴルも最後まで食い下がりますが、トレヴの圧倒的なパフォーマンスの前に5馬身差の2着に敗れ、完敗を喫しました。これは相手を褒めるしかない、実力勝負の末の結果でした。
この4度の「あと一歩」は、それぞれが異なる形で日本の競馬ファンに凱旋門賞制覇の難しさと、それでも挑戦し続けることの尊さを教えてくれました。これらの偉大な銀メダルを礎に、いつか日本馬が金メダルを掴む日を誰もが夢見ています。
賞金から見る凱旋門賞の出走条件の重要性
- 凱旋門賞の賞金総額と日本円での価値
- 凱旋門賞の賞金1着と2着の配分
- 凱旋門賞の賞金は何着まで支払われるのか
- 凱旋門賞2025の賞金の動向と予測

凱旋門賞の賞金総額と日本円での価値
凱旋門賞が世界最高峰のレースと言われる所以は、その歴史や格式だけでなく、世界でもトップクラスの賞金額にもあります。
2024年および2025年における凱旋門賞の賞金総額は、500万ユーロに設定されています。これを日本円に換算すると、為替レートによって変動はありますが、およそ8億4,000万円(1ユーロ=168円で計算)という莫大な金額になります。これは日本の最高賞金レースであるジャパンカップや有馬記念を大きく上回る、まさに桁違いのスケールです。
これほどの高額賞金が懸けられているからこそ、世界中から最高の馬と最高のホースマンが集結するのです。厳しい出走条件をクリアし、この舞台に立つこと自体が、非常に価値のあることだとわかりますね。

凱旋門賞の賞金1着と2着の配分
総額500万ユーロの賞金は、上位に入線した馬たちにどのように配分されるのでしょうか。特に注目されるのが、勝者である1着馬と、惜しくも敗れた2着馬の賞金です。
凱旋門賞の賞金配分は、勝者を最大限に称える思想が強く反映されており、1着賞金が全体の半分以上を占めています。
- 1着賞金:2,857,000ユーロ(約4億8,000万円)
- 2着賞金:1,143,000ユーロ(約1億9,200万円)
ご覧の通り、1着と2着の間には約2.5倍もの大きな差があります。ゴール前のわずかな着差が、数億円もの賞金額の違いを生むという、非常にシビアな世界です。この莫大な1着賞金こそが、凱旋門賞が究極の目標とされる大きな理由の一つと言えるでしょう。

凱旋門賞の賞金は何着まで支払われるのか
1着、2着に莫大な賞金が与えられることは分かりましたが、それ以下の着順ではどうでしょうか。凱旋門賞では、掲示板内、つまり5着までに入線した馬に賞金が支払われます。
世界最高峰のレースで5着以内に入ることは、それ自体が大変な名誉であり、その栄誉と労力に見合うだけの賞金が用意されています。
| 着順 | 賞金(ユーロ) | 日本円換算(目安) |
|---|---|---|
| 1着 | 2,857,000 | 約4億8,000万円 |
| 2着 | 1,143,000 | 約1億9,200万円 |
| 3着 | 571,500 | 約9,600万円 |
| 4着 | 285,500 | 約4,800万円 |
| 5着 | 143,000 | 約2,400万円 |
※1ユーロ=168円で計算
表を見ると、3着でも約1億円、5着でも約2,400万円と、日本のG1レースの優勝賞金に匹敵するほどの高額賞金であることが分かります。出走するだけでも名誉なレースですが、上位入線を果たせば、それに見合う大きな経済的リターンも得られるのです。

凱旋門賞2025の賞金の動向と予測
2025年10月5日に開催が迫る凱旋門賞。その年の世界のホースマンの頂点を決める戦いにおいて、賞金体系はレースの格式と重要性を象徴する指標となります。ここでは、2025年の賞金の動向と、その高額な賞金が引き寄せる今年のレースの展望について詳しく解説します。
まず結論から申し上げますと、2025年の凱旋門賞の賞金総額は、前年同様の500万ユーロ(約8億4,000万円)で維持されることが発表済みです。この世界最高水準の賞金額は、2008年から続くカタール競馬馬事クラブとの強力なパートナーシップによって支えられており、レースの権威を不動のものにしています。
しかし、重要なのは金額そのものだけではありません。この莫大な賞金こそが、今年も世界中から世代の頂点を極めた超一流馬たちをパリロンシャンへと引き寄せているのです。
賞金が引き寄せる2025年の主役たち
2025年9月現在、凱旋門賞の有力馬候補たちの名前が次々と挙がっており、本番に向けての前哨戦もいよいよ大詰めを迎えています。高額な賞金を懸けた今年の主役候補を、ヨーロッパ勢と日本からの挑戦馬に分けて見ていきましょう。
【迎え撃つヨーロッパの強豪たち】
今年もヨーロッパからは多士済々なメンバーが顔を揃えそうです。特に注目を集めているのが、イギリスの3歳牝馬カルパナ(Kalpana)です。英オークスでの圧巻のパフォーマンスは記憶に新しく、斤量の恩恵も受けられることから、ブックメーカーでは上位人気に支持されています。
また、フランスの3歳牡馬ワール(Whirl)も有力候補の一頭です。フランスダービーで見せた力強い走りは、タフなロンシャンのコースでこそ真価を発揮するとの呼び声が高いです。その他にも、アイルランドの古馬勢など、各国のトップホースが虎視眈々と世界の頂点を狙っています。今週末に行われるヴェルメイユ賞・ニエル賞・フォワ賞といった最重要前哨戦「アークトライアル」の結果次第で、勢力図は大きく変わる可能性があり、目が離せません。
【悲願達成へ、期待高まる日本の挑戦馬】
そして、今年特に注目されているのが日本からの挑戦です。皐月賞馬クロワデュノールや、日本ダービーで惜しくも2着となったビザンチンドリームなどが有力候補として名前が挙がっており、近年でも屈指の布陣で挑む可能性が浮上しています。さらに、今年の日本馬の挑戦には、強力な追い風となる新制度が導入されました。
追い風となる新制度「日本馬輸送費補助」
JRA(日本中央競馬会)は2025年から、凱旋門賞を含む海外の指定重要レースに挑戦する馬に対し、輸送費の一部を補助する新制度を開始しました。これは、約2,000万円以上かかるとされる高額な輸送コストの負担を軽減する画期的なもので、これまで経済的な理由で挑戦を断念していた陣営の背中を後押しする効果が期待されます。
この制度により、これまで以上に多くの有力馬が挑戦しやすくなり、日本競馬界の悲願達成の可能性を大きく高めるものとして注目されています。
このように、2025年の凱旋門賞は、安定した高額賞金に引き寄せられた欧州の強豪たちと、新制度という追い風を受けた日本の有力馬が激突する、近年まれに見るハイレベルな戦いが期待されます。10月5日の決戦の日が、今から待ちきれませんね。

まとめ:凱旋門賞の出走条件を理解しよう
この記事では、世界最高峰のレース「凱旋門賞」に関する様々な情報を解説しました。最後に、記事の重要なポイントをリストで振り返ります。
- 凱旋門賞はフランスのパリロンシャン競馬場で開催される
- レース距離は馬の総合力が問われる芝2400m
- 出走できるのは3歳以上の牡馬と牝馬のみ
- 未来の競馬界を担う観点から繁殖能力のないせん馬は出走不可
- フルゲートと呼ばれる出走可能頭数は最大24頭
- 出走馬は優先出走権を持つ馬とレーティング上位馬から決まる
- 優先出走権は指定された前哨戦の勝利で獲得できる
- 賞金総額は500万ユーロ(日本円で約8.4億円)
- 1着賞金は総額の半分以上を占める約285.7万ユーロ
- 賞金は上位5着まで配分される
- 日本馬の挑戦は1969年から続く長年の悲願である
- これまでの日本馬による最高成績は2着
- エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルが2着に入線
- コースは高低差約10mの起伏に富んだタフなレイアウト
- フォルスストレートと呼ばれる偽りの直線がレース展開の鍵を握る
