菊花賞の外枠は不利?データと傾向で2025年を完全攻略

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クラシック三冠の最終関門、菊花賞。多くの競馬ファンが「菊花賞の外枠は不利」という定説を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、その真相をデータに基づいて深く考察したことはありますか?この記事では、菊花賞の過去の結果、特に過去10年や過去20年の膨大なデータを徹底分析し、外枠が本当に不利なのかを検証します。さらに、菊花賞の歴代の菊花賞馬や、ロマンあふれる逃げ切り勝ちの歴史、そして歴代レコードタイムにも迫ります。これらの過去の情報を基に、菊花賞で勝つ馬の条件を探り、2025年の菊花賞はいつ開催されるのか、そして出走馬決定までの流れや出馬表の見方までを網羅的に解説。最終的な予想やシュミレーションに役立つ情報はもちろん、過去の最高配当や払い戻しといった夢のある話まで、あなたの知りたい情報の全てを詰め込みました。

  • 菊花賞における外枠の有利・不利がデータでわかる
  • 過去20年のレース傾向と勝ち馬の共通点がわかる
  • 歴代の名馬や記録的なレースについて知れる
  • 2025年の予想に役立つ具体的な情報が得られる

目次

菊花賞は外枠不利?過去データが示す傾向

  • 菊花賞は過去20年のデータを徹底分析
  • 菊花賞の過去10年の結果と過去の傾向
  • 菊花賞の歴代の菊花賞馬を一覧で紹介
  • 菊花賞で逃げ切り勝ちした歴代の馬は?
  • 菊花賞の歴代レコードタイムが生まれた背景
  • 菊花賞の過去の最高配当と払い戻し一覧

菊花賞の予想を的中させるためには、過去のデータを分析し、レースの傾向を掴むことが不可欠です。このセクションでは、「外枠不利説」の真相に迫るため、過去20年という長期間のデータを多角的に分析します。人気、枠順、脚質といった基本的なデータから、歴代の名馬や記録まで、あなたの予想を強力にサポートする情報を提供します。

菊花賞は過去20年のデータを徹底分析

菊花賞の全体像を把握するため、まずは過去20年(2005年~2024年)という大きなスケールでデータを分析します。3000mという長丁場では、フロック勝ちが少なく、馬の持つ能力が素直に反映されやすい傾向にあります。ここでは、予想の根幹となる3つの重要なデータを見ていきましょう。

人気別成績

最初に確認したいのが人気別の成績です。過去20年のデータを見ると、1番人気の信頼度は決して絶対的ではないことがわかります。

人気1着2着3着勝率連対率複勝率
1番人気7回3回2回35.0%50.0%60.0%
2番人気2回3回3回10.0%25.0%40.0%
3番人気2回3回0回10.0%25.0%25.0%
4番人気3回0回2回15.0%15.0%25.0%
5番人気1回2回2回5.0%15.0%25.0%
6~9番人気5回5回5回6.3%12.5%18.8%
10番人気以下0回4回6回0.0%

このように、1番人気の勝率は35%とまずまずですが、6番人気から9番人気の中穴が5勝もしており、波乱の余地は十分にあると言えるでしょう。一方で、10番人気以下の馬は1着に来ておらず、極端な大穴狙いは難しいかもしれません。

枠順別成績

そして、この記事のテーマである「外枠不利説」をデータで検証します。

外枠はやはり厳しいデータ

結論から言うと、過去20年のデータ上、外枠(特に8枠)は明らかに不振です。6つのコーナーを回る長距離戦において、外を回らされる距離ロスがいかに大きいかを示唆しています。

枠番1着2着3着勝率連対率複勝率
1枠4回3回2回11.1%19.4%25.0%
2枠3回2回2回8.1%13.5%18.9%
3枠2回1回2回5.3%7.9%13.2%
4枠3回2回4回7.7%12.8%23.1%
5枠2回3回3回5.0%12.5%20.0%
6枠2回3回1回5.0%12.5%15.0%
7枠3回4回4回7.0%16.3%25.6%
8枠1回2回2回2.1%6.4%10.6%

1枠が最多の4勝を挙げているのに対し、8枠はわずか1勝。複勝率を見ても10.6%と極端に低い数値です。ただし、7枠は3勝しており、一概に外枠全てがダメというわけではない点も興味深いデータです。

前走レース別成績

菊花賞トライアルとして知られる「神戸新聞杯」と「セントライト記念」。どちらを経由してきた馬が有利なのでしょうか。

前走は「神戸新聞杯」組が圧倒的

過去20年の勝ち馬のうち、15頭が前走で神戸新聞杯を走っていました。一方、セントライト記念組は3頭のみ。この差は非常に大きく、菊花賞を予想する上で絶対に見逃せないデータです。

菊花賞の過去10年の結果と過去の傾向

次に、より近年の傾向を探るため、過去10年(2015年~2024年)に絞って見ていきましょう。時代の変化とともに、レースの質も少しずつ変わってきています。

近年は先行馬も活躍

過去20年のデータでは差し・追い込みが有利でしたが、近10年に限ると少し様相が異なります。2021年のタイトルホルダー(逃げ)、2015年のキタサンブラック(先行)など、スタミナ豊富な馬が自らレースを作って押し切るケースも目立ち始めました。これは、馬場や調教技術の進化も影響していると考えられます。

昔は「菊花賞は後ろから」がセオリーでしたが、近年は馬のスタミナと騎手のペース判断がより重要になっていますね。単純な脚質だけで判断するのは早計かもしれません。

騎手の重要性

長距離戦は騎手の腕が試される舞台でもあります。過去10年でC.ルメール騎手は4勝と驚異的な成績を収めています。馬の能力はもちろんですが、3000mを乗り切るためのペース配分や進路取りといった、トップジョッキーの技術が結果に直結している証拠です。

阪神開催の影響は?

2021年と2022年は京都競馬場の改修工事のため、阪神競馬場で行われました。コース形態が異なるため、この2年間のデータは参考程度に留めておくのが良いでしょう。2023年からは再び京都開催に戻っています。

菊花賞の歴代の菊花賞馬を一覧で紹介

菊花賞は数々の名馬を輩出してきました。「最も強い馬が勝つ」と言われるこのレースを制した馬たちは、その後の競馬界を牽引する存在となることも少なくありません。なぜなら、3000mという過酷な距離を克服するには、スピードだけでなく、世代屈指のスタミナと精神力が不可欠だからです。ここでは、ファンの記憶に強く刻まれている近年の菊花賞馬たちの偉業を、その勝ち方やその後のキャリアと共に振り返っていきましょう。

菊花賞馬という称号は、競走馬にとって非常に大きな名誉です。特に種牡馬(父馬)になる馬にとっては、自身のスタミナを後世に伝える証明となり、その価値を大きく高めることになりますね。

ディープインパクト(2005年)- 飛ぶように駆けた無敗の三冠馬

シンボリルドルフ以来、21年ぶりとなる「無敗の三冠馬」が誕生した瞬間は、多くの競馬ファンの脳裏に焼き付いています。ディープインパクトは、道中後方でじっくりと脚を溜め、最後の直線だけで先行する全ての馬を抜き去りました。その走りは「飛んでいる」と形容されるほど異次元のもので、着差以上の衝撃を競馬界に与えたのです。引退後は種牡馬としても歴史的な成功を収め、産駒のコントレイルが同じく無敗の三冠を達成するなど、その血は現代競馬の根幹を成しています。

オルフェーヴル(2011年)- 黄金の暴君が見せた圧巻の走り

史上7頭目のクラシック三冠馬となったオルフェーヴルは、その破天荒な気性と圧倒的なパフォーマンスでファンを魅了しました。菊花賞では、道中で他の馬から不利を受ける場面もありましたが、それをものともせず、直線では馬場の最も外から一気に突き抜けての圧勝でした。この勝利は、彼の規格外の能力を改めて証明するものでした。その後、二度にわたって世界最高峰のレースである凱旋門賞で2着に入るなど、日本競馬のレベルを世界に示しました。

ゴールドシップ(2012年)- ワープと称された異次元のロングスパート

芦毛の美しい馬体と、時に見せる気まぐれな性格で多くのファンに愛されたゴールドシップ。彼の菊花賞は、まさに伝説として語り継がれています。3コーナー手前から徐々に進出を開始すると、まるで1頭だけ別の乗り物に乗っているかのような「ワープ」と称されるロングスパートを敢行。直線に入る頃には完全に抜け出し、見る者の度肝を抜く圧勝劇を演じました。G1・6勝という輝かしい実績を残し、今なお競馬界屈指のアイドルホースとして人気を博しています。

名馬たちの多様な勝ち方

ご紹介した馬たちのように、直線一気で勝つ馬もいれば、早めに動いて押し切る馬もいます。菊花賞は、馬の能力だけでなく、騎手の戦略や判断も大きく問われるレースなのです。

キタサンブラック(2015年)- ここから始まった国民的スターへの道

今でこそG1・7勝を挙げた歴史的名馬として知られるキタサンブラックですが、菊花賞を勝った当時はまだG1未勝利の実力馬という評価でした。しかし、並み居る素質馬を相手に、レース巧者ぶりを発揮して見事に世代の頂点に立ったのです。この一勝が、彼を国民的スターホースへと押し上げる大きなきっかけとなりました。どんな条件でも崩れない安定感と力強い走りで、その後4年間にわたり競馬界の主役として君臨し続けました。

コントレイル(2020年)- 父子で成し遂げた無敗三冠の偉業

父ディープインパクトの偉業から15年、その息子であるコントレイルが史上3頭目となる「無敗のクラシック三冠」を達成しました。菊花賞では、アリストテレスの徹底マークに苦しみながらも、最後は壮絶な叩き合いをクビ差で制する劇的な勝利でした。父のような圧倒的なパフォーマンスとは異なり、最後まで諦めない勝負根性を見せつけて掴んだこの勝利は、父とはまた違う強さの証明と言えるでしょう。

タイトルホルダー(2021年)- 現代に蘇った最強のステイヤー

近年、差し・追い込みが主流となっていた菊花賞において、タイトルホルダーが見せた走りは衝撃的でした。スタートから果敢にハナを奪うと、絶妙なペース配分で3000mの長丁場を支配。直線に入ってもその脚色は全く衰えることなく、後続に5馬身もの差をつける圧巻の逃げ切り勝ちを収めたのです。この勝利を機に長距離路線での才能を完全に開花させ、翌年の天皇賞(春)も制覇。現代競馬における「最強のステイヤー(長距離ランナー)」の称号を不動のものとしました。

このように、菊花賞の栄冠を掴んだ馬たちは、三冠馬はもちろんのこと、その後も各々の路線で競馬界の歴史にその名を刻んでいます。時代によって勝ち方は多様化していますが、どの馬にも共通しているのは、世代屈指のスタミナと最後まで走り抜く強い精神力です。菊花賞馬という称号は、まさに長距離界のトップホースであることの揺るぎない証明と言えるでしょう。

菊花賞で逃げ切り勝ちした歴代の馬は?

3000mという長丁場を先頭で走り続ける「逃げ切り勝ち」は、至難の業とされています。それだけに、達成した馬はファンの記憶に強く刻まれます。

近年では2021年タイトルホルダー

記憶に新しいのは、2021年のタイトルホルダーです。横山武史騎手の絶妙なペース配分のもと、後続に影をも踏ませぬ圧巻の逃走劇で5馬身差の勝利を飾りました。この勝利で長距離適性の高さを証明し、翌年には天皇賞(春)と宝塚記念を連勝しています。

伝説の逃亡者セイウンスカイ

菊花賞の逃げ切り勝ちとして、オールドファンが必ず思い浮かべるのが1998年のセイウンスカイです。こちらも横山典弘騎手の神騎乗が光り、京都の淀で完璧な逃げを打ちました。この時の勝ちタイム3:03.2は、当時のレコードタイムでした。

逃げ切りは非常に稀なケース

ご紹介した2頭は歴史的名馬であり、逃げ切り勝ちは極めて稀なケースです。基本的には、道中で脚を溜め、最後の直線で勝負を決める馬が有利なレースであることは念頭に置いておきましょう。

菊花賞の歴代レコードタイムが生まれた背景

菊花賞のレースレコードは、2014年にトーホウジャッカルが記録した「3:01.0」です。この驚異的なタイムは、単に馬が強かっただけでなく、いくつかの要因が重なって生まれました。

高速馬場と絶好の展開

2014年の菊花賞当日は、秋晴れの絶好のコンディションで、芝は高速馬場となっていました。加えて、レースはサウンズオブアースが引っ張る淀みないペースで進み、スタミナ勝負の総力戦となりました。トーホウジャッカルはこれを中団で追走し、上がり3ハロン33秒9という驚異的な末脚で差し切ってレコードを樹立しました。

レコードホルダーのその後

トーホウジャッカルはこの菊花賞がキャリア唯一のG1勝利となりました。このように、レコードが出るレースは馬の能力を極限まで引き出すため、その後の競走生活に影響が出ることもあります。

菊花賞の過去の最高配当と払い戻し一覧

菊花賞は比較的堅い決着が多いG1ですが、時には大波乱も起こります。ここでは、過去20年における高額配当(3連単)のトップ5を見てみましょう。夢馬券を狙う際の参考になるかもしれません。

1着馬(人気)2着馬(人気)3着馬(人気)3連単払い戻し
2009年スリーロールス (8)フォゲッタブル (2)イコピコ (10)¥559,700
2006年ソングオブウインド (8)ドリームパスポート (1)アドマイヤメイン (3)¥134,840
2010年ビッグウィーク (7)ローズキングダム (1)ビートブラック (13)¥133,380
2018年フィエールマン (7)エタリオウ (5)ユーキャンスマイル (10)¥107,330
2017年キセキ (1)クリンチャー (10)ポポカテペトル (13)¥55,970

最も荒れたのは2009年で、8番人気のスリーロールスが勝利し、3連単は50万円を超える高配当となりました。このように、人気上位馬が絶対的でない年は、伏兵の台頭に注意が必要です。


菊花賞の外枠を踏まえた2025年予想

  • 菊花賞2025はいつ?日程と出馬表の見方
  • 菊花賞の出走馬決定プロセスと有力候補
  • データで探る菊花賞に勝つ馬の共通点
  • 菊花賞の予想に役立つシュミレーション
  • 結論:菊花賞の外枠を予想でどう扱うか

過去のデータを分析した上で、いよいよ2025年の菊花賞に向けた具体的な予想のステップに進みます。レース日程の確認から、出走馬が決まるまでの流れ、そしてデータから導き出される「勝つ馬」の条件までを詳しく解説。外枠という要素をどう予想に組み込むか、そのヒントがここにあります。

菊花賞2025はいつ?日程と出馬表の見方

まずは、レースの基本情報を確認しましょう。

開催日程

2025年の第86回菊花賞は、2025年10月26日(日)に京都競馬場で開催される予定です。

出馬表の見方

レース当週の木曜日に発表される出馬表には、予想に役立つ情報が満載です。

項目説明
枠番ゲートの番号(1枠~8枠)。この記事で分析した重要な要素です。
馬番各馬に割り振られる番号。馬券はこの番号で購入します。
馬名競走馬の名前。
斤量馬が背負う重さ。菊花賞は基本的に牡馬57kg、牝馬55kgの定量戦です。
騎手騎乗するジョッキーの名前。
調教師馬を管理するトレーナーの名前。
馬体重レース当日の馬の体重。前走からの増減も重要な指標になります。

菊花賞の出走馬決定プロセスと有力候補

菊花賞に出走できるのは最大18頭。多くの馬がこの舞台を目指しますが、出走するためにはいくつかの関門をクリアしなければなりません。

優先出走権

トライアルレースである「神戸新聞杯(G2)」と「セントライト記念(G2)」で3着以内に入った馬には、優先出走権が与えられます。これらのレースで好走した馬は、本番でも有力候補となります。

2025年のトライアルレース結果

(注:以下の情報は2025年9月16日時点のものです)

  • セントライト記念:1着ミュージアムマイル、2着ヤマニンブーケ、3着レッドバンデット
  • 神戸新聞杯:(レース結果は確定後に更新されます)

収得賞金

優先出走権を持たない馬は、それまでに稼いだ「収得賞金」の多い順に出走が決まります。春のクラシック(皐月賞・日本ダービー)で上位に入った馬は賞金が高いため、出走が有力となります。

データで探る菊花賞に勝つ馬の共通点

前述の通り、過去のデータを分析すると、菊花賞で好走する馬にはいくつかの共通点が見えてきます。ただし、必勝法というものは存在しません。ここでは、複数の好走データをクリアした「勝利確率の高い馬」を見つけ出すための、より深掘りした4つの共通点を解説します。これらをチェックリストとして、あなたの予想にぜひ活用してみてください。

①前走ステップの重要性:王道は「神戸新聞杯」

菊花賞を目指す馬たちの前哨戦は、主に「神戸新聞杯(G2)」と「セントライト記念(G2)」の2つです。そして、過去のデータは、神戸新聞杯を経由してきた馬が圧倒的に有利であることを明確に示しています。

神戸新聞杯組が優勢な理由

過去20年の菊花賞馬のうち、実に15頭が前走で神戸新聞杯を走っていました。これほどまでに差がつくのには、主に2つの理由が考えられます。一つは、春のクラシック戦線で上位争いをした実力馬の多くが、本番と同じ関西圏で行われる神戸新聞杯を選択する傾向にあること。そしてもう一つは、レースが行われる阪神競馬場の外回りコースが、直線が長くスタミナを要求されるレイアウトであり、京都の3000mに繋がりやすいという点です。

もちろん、セントライト記念組が勝てないわけではありません。2015年のキタサンブラックのように、このレースをステップに本番を制した名馬もいます。ただ、基本的には神戸新聞杯でどのような走りを見せたかが、予想の出発点になると言えるでしょう。

②血統分析:長距離適性を見抜く

3000mという距離は、3歳馬にとって初めて経験する未知の領域です。そのため、その馬が持つ血統、つまり父や母から受け継いだスタミナ性能が、勝敗を分ける極めて重要な要素となります。

単純なスピードだけでは、菊花賞を勝つことはできません。血の奥に眠る長距離適性を見抜くことが、馬券的中の鍵になりますね。

具体的には、以下の2つのポイントに注目してみてください。

  • 父(サイアー)の実績:

    まず注目したいのは、父馬自身が現役時代に2400m以上のG1レース(例:日本ダービー、ジャパンカップ、有馬記念など)で活躍していたかどうかです。ディープインパクトやハーツクライ、キングカメhamehaといったリーディングサイアーたちの産駒が活躍する背景には、彼ら自身が持つ優れたスタミナが遺伝していることが挙げられます。
  • 母父(ブルードメアサイアー)の血統:

    もう一つ、見逃せないのが母方の父、すなわち母父の血統です。特に、欧州の競馬で活躍したスタミナ豊富な種牡馬の血が母方に入っている馬は、長距離戦で驚異的な粘りを見せることがあります。予想する際には、父馬だけでなく、母父の名前にもぜひ注目してみてください。

③脚質と展開の鍵:求められる「総合力」

前述の通り、菊花賞では道中ロスなく脚を溜め、最後の直線で勝負を決める「差し・追い込み」タイプの馬が有利な傾向にあります。しかし、ただ後方で待っているだけでは勝てません。

菊花賞で求められる脚質とは?

18頭もの多頭数で行われるため、後方にいると馬群に包まれて動けなくなるリスクが常に伴います。そのため、直線での瞬発力はもちろんのこと、勝負どころで自ら動いていける機動力と持続力、つまり「長く良い脚を使える能力」が不可欠です。後方一辺倒ではなく、中団あたりで流れに乗り、4コーナーから力強く伸びてくるような、レースセンスの良い馬が理想的と言えるでしょう。

ただし、2021年のタイトルホルダーのように、絶対的なスタミナを持つ馬がペースを支配して逃げ切る展開も考えられます。どのような展開になっても対応できる「総合力」こそが、現代の菊花賞を勝つ馬の共通点なのかもしれません。

④枠順とコース取りの有利不利

前述の通り、菊花賞において内枠が有利なのは、データが示す明確な事実です。6回もコーナーを回るこのレースでは、外枠の馬は内枠の馬よりも単純に走る距離が長くなってしまい、その差がゴール前で大きく響いてきます。

内枠のメリットとデメリット

1枠や2枠といった内側の枠を引いた馬は、最短距離でレースを進められるため、スタミナの消耗を最小限に抑えられます。これは非常に大きなアドバンテージです。ただし、メリットばかりではありません。周りを馬に囲まれてしまい、進路がなくなる「包まれる」というリスクも同時に存在します。このため、内枠を最大限に活かすには、馬群を巧みに捌くことができるトップジョッキーの手腕も重要になってきます。

これらの要素を総合的に判断し、菊花賞を制するにふさわしい馬を見つけ出してください。

菊花賞の予想に役立つシュミレーション

出走馬と枠順が確定したら、いよいよ予想の総仕上げです。これまでのデータ分析で得た知識を基に、頭の中でレース展開を組み立てる「シュミレーション」を行いましょう。これが、予想の精度を飛躍的に高めるための最後のステップになります。

①レースの「ペース」を予測する

最初に考えるべきは、レース全体の流れ、すなわち「ペース」です。3000mもの長丁場では、ペースが各馬のスタミナ配分に大きく影響し、有利になる脚質(走り方のタイプ)も変わってきます。

まずは出走メンバーの過去のレースをチェックし、「どの馬がハナ(先頭)を切りたいか」を見極めましょう。

  • ハイペースになりそうな場合:

    逃げたい馬が複数いると、序盤の先行争いが激しくなり、全体のペースが速くなる(ハイペース)可能性があります。この展開になると、前で競り合った馬たちは終盤でスタミナが尽きてしまうため、道中じっくりと後方で脚を溜めていた差し・追い込み馬にチャンスが巡ってきます。
  • スローペースになりそうな場合:

    逆に、明確な逃げ馬が不在の場合は、お互いが牽制し合ってペースが落ち着く(スローペース)ことが考えられます。こうなると、前の馬たちも余力を残して直線に入れるため、後方から一気に抜き去るのは難しくなります。そのため、好位でレースを進められる先行馬や、瞬発力に優れた馬が有利になるでしょう。

②「軸馬」と「相手」を決める

レース展開の予測がついたら、次はその展開で最も能力を発揮できそうな馬、つまり馬券の中心となる「軸馬」を決定します。軸馬は、これまでのデータ分析(前走、血統、枠順など)と、あなたが予測したレース展開の両方を満たす馬が理想です。

軸馬と相手の考え方

「軸馬」とは、あなたが「3着以内に入る可能性が最も高い」と信頼する馬のことです。1頭、もしくは2頭に絞りましょう。
「相手(ヒモ)」とは、軸馬と一緒に3着以内に入ってきそうな馬たちのことです。人気馬から、波乱を演じそうな人気薄の「穴馬」まで、数頭を選びます。

例えば、「スローペースになると予測し、先行力のあるAという馬を軸にする。相手には、同じく前で競馬ができるB、Cと、展開が向かなかった場合も想定して、追い込みが強力なD、Eを加える」といった形で、自分なりの馬券シナリオを組み立てていきます。

③具体的な馬券の組み立て方(券種と戦略)

軸馬と相手が決まったら、いよいよ馬券の購入です。競馬には様々な「券種(馬券の種類)」があり、それぞれに合った戦略が存在します。ここでは、レベル別におすすめの組み立て方をご紹介します。

いきなり複雑な馬券を買う必要はありません。まずは的中しやすい券種から始めて、レース展開を読む楽しさを味わうのがおすすめです。

  • 初心者向け「ワイド」で楽しむ

    「ワイド」は、選んだ2頭が2頭とも3着以内に入れば的中となる馬券です。比較的当てやすく、初心者の方に最適です。

    戦略:軸馬を1頭決め、その馬から気になる相手馬5〜6頭へ流す「ワイド軸1頭流し」がおすすめです。軸馬が3着以内に来れば、相手馬のうち1頭でも馬券に絡めば的中となります。
  • 中級者向け「3連複」で配当を狙う

    「3連複」は、選んだ3頭が1〜3着に入れば、着順に関係なく的中となる馬券です。ワイドより難易度は上がりますが、その分払い戻しも期待できます。

    戦略:信頼できる軸馬を1頭決め、そこから相手5〜7頭へ流す「3連複軸1頭流し」が基本戦術です。軸馬が好走し、相手に穴馬が1頭でも入ってくれば、高配当に繋がります。

「トリガミ」に注意!

馬券は的中したのに、購入金額よりも払い戻し金額が少なくなってしまうことを「トリガミ」と言います。特に人気馬ばかりで組み合わせると起こりやすいため、馬券を購入する際は、最終的なオッズ(倍率)も確認する習慣をつけましょう。

このように、レース展開をシュミレーションし、具体的な馬券の形に落とし込むことで、競馬の予想はより深く、そして楽しいものになります。ぜひ、あなただけの勝利の方程式を見つけ出してください。

結論:菊花賞の外枠を予想でどう扱うか

この記事では、様々なデータを用いて菊花賞を分析してきました。最後に、最大のテーマである「外枠の扱い方」について、結論をまとめます。

  • 菊花賞の外枠、特に8枠は過去20年のデータで明確に不利である
  • 理由は3000mという長距離でコースロスの影響が大きいため
  • ただし7枠は比較的健闘しており外枠全てが絶望的ではない
  • 近年では2023年にドゥレッツァが17番ゲートから勝利している
  • データ上は内枠、特に1枠が最も有利な傾向にある
  • 予想する際はまず内枠の馬から検討するのがセオリー
  • 外枠に入った有力馬は評価を一枚下げるのが基本戦略となる
  • ただし馬の能力が他馬より傑出している場合は例外と考える
  • C.ルメール騎手など長距離を得意とする名手の手腕も考慮に入れる
  • レース展開のシュミレーションも重要になる
  • 外枠の馬がスムーズに内に潜り込める展開ならチャンスは生まれる
  • 結論として外枠は不利だが絶対的な消し材料ではない
  • 過去のデータはあくまで傾向として捉えることが重要
  • 最終的には馬自身の能力と当日の状態を見極めて判断する
  • この記事のデータを参考にあなただけの結論を導き出してほしい
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