こんにちは。Asymmetric Edge、運営者の「K」です。
春のクラシック戦線を占う上で欠かせないのが、きさらぎ賞の存在ですね。きさらぎ賞の過去10年のデータを見直してみると、そこには単なる偶然ではない血統や枠順の面白い法則性が隠されています。配当の傾向や過去の具体的な結果を把握することは、納得感のある予想を組み立てるための大きな一歩になるはずです。今回は、最新の2025年の動向までを含めた過去10年の詳細な傾向を整理し、私なりに注目しているポイントをまとめました。
- 過去10年の人気別成績から見る軸馬選びの基準
- 京都コース特有の枠順や脚質による有利不利のデータ
- ディープインパクト系から新時代へ移り変わる血統背景
- 勝ち馬に共通する前走のクラスや距離といったステップ
きさらぎ賞の過去10年のデータから読み解く必勝法
きさらぎ賞を単なる重賞の一つとして捉えるのではなく、過去10年の膨大な蓄積データから「勝つためのパターン」を抽出していきましょう。このセクションでは、統計が示す驚きの信頼度や、京都コース特有の物理的な有利不利について、私なりの視点で深掘りしていきます。

1番人気の信頼度ときさらぎ賞の配当に関する傾向
きさらぎ賞を予想する際に、まず頭に入れておきたいのが「1番人気の信頼度が極めて高い」という事実です。過去10年のデータを振り返ってみると、1番人気馬が3着以内に来る確率、つまり複勝率はなんと70.0%に達しています。これは他の重賞レースと比較してもかなり高い数値と言えるかなと思います。
なぜここまで1番人気が強いのか。その背景には、このレースが「少頭数」で行われやすいという点があります。頭数が少ないと、道中の不利や進路がなくなるリスクが減るため、純粋な能力比較が結果に反映されやすくなるんですよね。実力のある有力馬が、その能力を出し切りやすい環境が整っているわけです。
人気別成績のまとめ(過去10年)
| 人気順 | 1着 | 2着 | 3着 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 3 | 2 | 2 | 70.0% |
| 2番人気 | 1 | 4 | 2 | 70.0% |
| 3番人気 | 2 | 1 | 1 | 40.0% |
一方で、馬券を購入する立場として気になる「配当」についても触れておきましょう。1番人気と2番人気の複勝率が共に70%もあるということは、必然的に配当は堅めになりやすい傾向があります。三連単で高額配当を狙って穴馬を並べても、上位人気が平然と上位を独占してしまうのがきさらぎ賞の難しさでもあり、潔さでもありますね。
過去10年の中でも、二桁人気の大穴が激走して大波乱を巻き起こしたケースはほとんど見られません。基本的には「実力通りの決着」を受け入れ、いかに買い目を絞って回収率を高めるか、という戦略が求められるレースだと言えます。的中率を重視するなら、1・2番人気のいずれかを軸に据えるのが最も効率的かもしれません。(出典:JRA公式サイト「今週の注目レース:きさらぎ賞」)

京都芝1800mにおける枠順別の有利不利と成績
次に注目したいのが、舞台となる京都芝1800メートルのコース特性と「枠順」の関係です。特にきさらぎ賞においては、「内枠の圧倒的な優位性」がデータにはっきりと表れています。
京都の外回りコースは、向こう正面からスタートして、3コーナーの坂を上り、4コーナーにかけて下るという構造になっています。この下り坂で自然とスピードに乗れるため、直線に入る時点でどれだけロスのない位置にいるかが勝敗を分けます。ここで有利になるのが、最短距離を通れる内枠の馬たちなんですよね。
注目すべき枠順データ(過去10年)
- 2枠:勝率30.0% / 複勝率40.0%(トップの勝率!)
- 3枠:連対率50.0% / 複勝率70.0%(驚異の安定感)
- 8枠:連対率0.0% / 複勝率7.7%(外枠は極めて不利)
特に2枠と3枠の成績は驚異的です。過去10年で3枠の複勝率が70%というのは、もはや「3枠に入った馬は無条件でチェックすべき」と言いたくなるほどの数字です。逆に、大外の8枠は過去10年で一度も2着以内に連対していません。多頭数ではないにせよ、外を回らされるロスが致命傷になりやすいコースであることが分かります。
したがって、予想を組み立てる際には、能力比較の前に「どの枠を引いたか」をまず確認することをおすすめします。もし能力が拮抗している馬が2頭いて、一方が内枠、もう一方が外枠を引いたのであれば、私は迷わず内枠の馬を上位に評価したいかなと思います。

歴代優勝馬の血統背景とディープインパクト系の勢力
きさらぎ賞というレースの性格を決定づけている最大の要因は、間違いなく「血統」にあると私は考えています。特に舞台となる京都芝1800メートル(外回り)は、向こう正面から3コーナーにかけての坂を上り、そこから4コーナーの出口にかけて一気に下るという構造です。この「下り坂での自然な加速」を武器にできるかどうかが血統的な適性に直結しており、かつてこの地は「ディープインパクト産駒の庭」として、他の追随を許さない圧倒的な支配力を誇っていました。
なぜディープインパクト系がここまで強かったのか。それは、彼らが持つ「一瞬でトップスピードに乗る瞬発力」と「そのスピードを殺さずに維持する持続力」が、京都の軽い芝と外回りの平坦な直線に完璧に合致していたからです。2016年にこのレースを制し、後に菊花賞や有馬記念を勝ったサトノダイヤモンドの走りは、まさにその象徴でしたね。
京都外回りを切り裂くディープインパクト産駒の黄金律
過去10年以上のスパンでデータを俯瞰すると、ディープインパクト産駒はこのレースで通算6勝を挙げるなど、驚異的な成績を収めてきました。ディープインパクトがこの世を去った後も、その血の勢力は衰えるどころか、キズナやコントレイルといった後継種牡馬たちを通じて、新しい形でこのレースに受け継がれています。
「京都の直線でビュンと伸びる脚」は、こうした日本独自の主流血統が最も得意とする分野です。冬時期の京都は、日によって馬場が少し荒れたり、力が要るコンディションになったりすることもありますが、きさらぎ賞が開催される外回りコースに限っては、やはり血統が証明する「スピードの絶対値」がモノを言う世界なのだなと痛感します。
| 施行年 | 優勝馬 | 父(種牡馬) | 母の父 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | サトノシャイニング | エピファネイア | エンパイアメーカー |
| 2024年 | ビザンチンドリーム | エピファネイア | Machiavellian |
| 2022年 | マテンロウレオ | ハーツクライ | ブライアンズタイム |
| 2021年 | ラーゴム | オルフェーヴル | Candy Ride |
| 2016年 | サトノダイヤモンド | ディープインパクト | Orpen |
新時代の血統勢力図:エピファネイアとキングカメハメハ系の躍進
もちろん、ディープ系だけが全てではありません。近年のトレンドとして無視できないのが、エピファネイア産駒の台頭です。2024年のビザンチンドリーム、そして2025年のサトノシャイニングと、2年連続でエピファネイア産駒がこのレースを制しています。エピファネイアは現役時代に菊花賞やジャパンカップを制した名馬ですが、その産駒たちはパワーだけでなく、京都の速い決着に対応できる高いスピード能力を秘めていることがこの結果からも分かります。
また、ルーラーシップやドゥラメンテといったキングカメハメハ系、さらにはハーツクライの系統も虎視眈々と上位を狙っています。これらの血統は、ディープ系に比べると「タフさ」や「持続力」に秀でている傾向があり、もしレースがスローペースではなく、道中からある程度流れる展開になった場合には、これらの系統の逆転劇も十分に考えられますね。
爆発的な末脚を保証する「母父海外血統」の役割
血統予想をより深く楽しむために、ぜひチェックしてほしいのが母の父(ブルードメアサイアー)です。きさらぎ賞の過去10年の勝ち馬の血統表を眺めてみると、ある共通点に気づかされます。それは、母系に米国や欧州の「スピードに特化した血」を持っている馬が非常に多いということです。
例えば、母父にMachiavellianやCandy Ride、Orpenといった英語名の血統が並ぶ馬たちです。これらは日本の主流であるサンデーサイレンス系のキレを補強したり、あるいは冬の馬場を押し切るパワーを注入したりする役割を果たしています。父が日本の主流血統、母系に海外のスピード資質という組み合わせは、京都芝1800mにおける「勝利の方程式」の一つと言えるかもしれません。
血統は奥が深くて一見難しそうですが、「この馬の父は京都が得意かな?」「お母さんの方はアメリカの速い血統かな?」とパズルを組み合わせるように見ていくと、きさらぎ賞の過去10年のデータがより立体的に見えてくるはずです。こうした血統登録情報の詳細は、公益財団法人が運営するデータベース等でも確認できます。(出典:公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル「JBISサーチ」)
最新の血統トレンドを把握することは、クラシック戦線で次に輝くスター候補をいち早く見つけることにも繋がります。馬柱の父と母父の欄を確認して、京都の直線で弾けそうな配合の馬をぜひ探してみてくださいね。

瞬発力が鍵を握る脚質と上がり3ハロンの重要性
きさらぎ賞がどのような展開で決着するのか。その多くは、「スローペースからの究極の上がり勝負」です。京都の外回りコースは、3コーナーの坂を上る際に一旦ペースが緩むことが多く、そこで息を入れた馬たちが、直線に入った瞬間に一斉に末脚を爆発させる展開が一般的です。
そのため、道中で無駄な脚を使わずに中団でじっと我慢し、最後の直線で一気に順位を上げる「差し馬」の成績が良い傾向にあります。ただし、あまりに後方にいすぎると、前も止まらない平坦コースの特性上、届かずに終わることもあります。理想的なのは、4コーナーで5〜6番手付近の好位を確保し、そこから上がり3ハロン(最後の600m)で33秒台から34秒台の脚を使える馬です。
脚質別のポイント解説
過去10年のデータからは、追い込み一辺倒の馬よりも、ある程度自在にポジションを取れる馬の優位性が読み取れます。
- 先行馬:開幕間もない良好な馬場を味方に、そのまま粘り込むケースも多い。
- 差し馬:きさらぎ賞の王道脚質。外回りコースの直線を目一杯使って伸びてくる。
- 追い込み馬:スローペースになりすぎると物理的に届かないリスクがある。
予想の際は、前走でどのような上がりタイムを記録しているかを必ずチェックしましょう。特に、前走でメンバー最速の上がりをマークして勝利している馬は、きさらぎ賞のレース適性が極めて高いと判断できます。

前走のクラスと距離が馬券圏内に与える影響の分析
3歳馬にとって、冬のこの時期にどのレースを経て重賞の舞台に立つかは、その後の競走生活をも左右する極めて重要な選択です。きさらぎ賞の過去10年のデータを精査すると、そこには「前走の格」と「距離の変動」が複雑に絡み合った、非常に興味深い傾向が浮かび上がってきます。単に強い馬が勝つだけでなく、特定の臨戦過程を踏んだ馬が爆発的なパフォーマンスを見せる。そんな「ローテーションの妙」について、私なりの分析を詳しくお伝えします。
1勝クラス組が示す「経験と勢い」の正体
まず注目したいのが前走のクラスです。一般的に重賞であれば「前走も重賞を走っていた馬」が格上で有利と思われがちですが、きさらぎ賞においては「前走1勝クラス(旧500万下)を勝ち上がってきた馬」が非常に高い期待値を誇ります。
なぜ、格上のオープン組を差し置いて1勝クラス組がこれほどまでに強いのでしょうか。一つには、この時期の3歳馬は成長が著しく、前走で1勝クラスを勝ち上がった勢いそのままに能力が急上昇しているケースが多いことが挙げられます。また、新馬や未勝利を勝った直後の馬とは異なり、一度「負けられない戦い」を経験し、他馬と競り合った経験が、きさらぎ賞特有のスローからの瞬発力勝負で大きなアドバンテージになるんですよね。
| 前走クラス | 過去10年の成績傾向 | 主な好走馬の例 |
|---|---|---|
| 重賞・オープン | 12頭が3着以内。実績相応の安定感を見せる。 | サトノダイヤモンド、ラーゴムなど |
| 1勝クラス | 12頭が3着以内。勝率・回収率ともに優秀。 | ダノンチェイサー、コルテジアなど |
| 新馬・未勝利 | 苦戦傾向。素質だけで勝負するには壁が厚い。 | (サトノフェイバーの例外あり) |
特に「1勝クラスで強い勝ち方をして賞金を加算し、ここに照準を合わせてきた関西馬」は、陣営の勝負気配も非常に高く、馬券の軸として最も信頼できるパターンだと言えるかなと思います。
前走1800m組は勝てない?距離変更がもたらす激走のメカニズム
そして、データ派の間で有名なのが、きさらぎ賞における「前走距離のパラドックス」です。なんと、京都開催の直近7回において、前走で今回の条件と同じ「1800メートル」を走っていた馬が優勝した例は一度もありません。
普通に考えれば、同じ距離を経験している方が安心感があるはずですが、結果は真逆なんです。「前走1600メートル(距離延長)」あるいは「前走2000メートル以上(距離短縮)」で挑んできた馬が、過去10年の勝ち星を分け合っています。この現象には、3歳馬の心肺機能と精神面への「刺激」が関係しているのではないかと私は見ています。
距離変更によるメリットの仮説
- 距離延長組:前走マイルの速い流れを経験しているため、1800mのゆったりしたペースに戸惑わず、追走に余裕が生まれる。
- 距離短縮組:2000m以上を走り抜くスタミナがあるため、1800m戦の最後の直線で他馬がバテる中、もう一段階の末脚を繰り出せる。
逆に、前走も1800メートルだった馬は、リズムが一定すぎてしまい、レースの中で新鮮な刺激を受けにくいのかもしれません。こうした「適性の幅」を広げようとする陣営の試行錯誤が、結果としてきさらぎ賞での好走に繋がっているのは非常に面白いですよね。
賞金ボーダーラインと陣営の切実な裏事情
また、この記事を読んでいる皆さんにぜひ意識してほしいのが、「賞金加算の必要性」です。きさらぎ賞で1着や2着に入り賞金を上積みできないと、春の皐月賞や日本ダービーへの出走が危うくなります。特に、前走1勝クラスを勝ったばかりの馬にとって、ここは文字通りの「死線」です。
GIですでに実績がある馬が「叩き台」として使ってくる場合と、ここで賞金を取らなければ先がない馬が「メイチ(目一杯の勝負)」で仕上げてくる場合では、その勝負気配には雲泥の差があります。過去10年の傾向として1勝クラス組が強いのは、こうした陣営の並々ならぬ執念が反映されている側面もあるのでしょう。
こうした詳細な出走履歴や過去のローテーションデータについては、中央競馬の公的な記録を確認することで、より深い洞察が得られます。(出典:JRA公式サイト「過去GI成績・重賞データ:きさらぎ賞」)
予想の際は、単に前走の着順を見るだけでなく、「前走は何メートルだったか」「前走を勝って賞金状況はどうなっているか」というバックボーンにまで想いを馳せてみてください。きっと、これまで見えてこなかった「狙い馬」が浮き彫りになってくるはずですよ。

圧倒的な強さを誇る栗東所属馬の遠征成績と戦略
最後に見逃せないのが、「西高東低」と言われる関西馬と関東馬の圧倒的な実力差です。京都競馬場での開催ということもあり、過去10年のきさらぎ賞は、ほぼ関西馬(栗東所属)の独壇場となっています。
具体的なデータを見ると、過去10年の勝ち馬のうち、実に9割が栗東所属の馬です。関東馬(美浦所属)で勝利を挙げたのは、2015年のルージュバックくらいのもの。これは輸送による馬体への負担が少ないという物理的なメリットだけでなく、この時期のクラシック有力候補が関西の有力厩舎に集中しているという背景も影響しているでしょう。
関東馬を評価する際の注意点
もし関東馬が参戦してきた場合、その馬がルージュバック級の「規格外の素質」を持っているのか、それとも単に相手関係を見て遠征してきたのかをシビアに見極める必要があります。よほどの実績や裏付けがない限り、軸馬選びは関西馬の中から行うのが無難かなと思います。
陣営の戦略としても、関西のトップ厩舎はこのレースを「賞金を加算してクラシックを確実にする場」として非常に重要視しています。調教師のコメントや、厩舎の期待度なども含めて、関西勢の動向を注視することが的中へのカギを握っています。
きさらぎ賞の過去10年を総括して最新の予想に活かす
これまでの分析を通じて、きさらぎ賞の攻略イメージが具体的に湧いてきたのではないでしょうか。このセクションでは、最新の2025年の結果を振り返りつつ、明日から使える実践的な予想のヒントを整理していきます。

2025年覇者サトノシャイニングの走りと将来性
記憶に新しい2025年のきさらぎ賞。勝利を手にしたのは、1番人気の支持を受けたサトノシャイニングでした。この結果は、私たちがここまで分析してきた「過去10年の傾向」を驚くほど忠実に再現したものでしたね。
サトノシャイニングは道中を中団の絶好位で追走し、直線で外に持ち出すと、上がり35.1秒の脚を使って前の馬をきっちり捉えました。1分47秒0というタイムも、この時期の3歳馬としては十分に優秀で、何より「1番人気としての責務」を完璧に果たした点が評価に値します。
サトノシャイニングの勝利は、単なる一勝以上の意味を持っています。きさらぎ賞というレースが、依然として「実力馬が実力を発揮しやすい舞台」であることを改めて証明しました。彼の血統やレース内容を見る限り、皐月賞や日本ダービーでも中心的な役割を果たす可能性が高いかなと感じています。
こうした「王道の勝ち方」をした馬が、その後のクラシックでどこまで通用するのかを見守るのも、競馬ファンとしての大きな醍醐味ですよね。

少頭数決着になりやすい人気馬と穴馬のバランス
きさらぎ賞の馬券を組み立てる上で最も悩ましいのが、頭数の少なさとオッズの関係です。少頭数だと的中率は上がりますが、その分、配当が低くなりがちです。ここで重要なのは、「無理な穴狙いを避ける勇気」だと思います。
過去10年のデータを信じるならば、軸は上位人気から選ぶのが正解。そうなると、相手をいかに絞るかが勝負になります。5番人気から7番人気くらいの中穴馬が1頭馬券に絡むだけで、配当はぐっと良くなります。
- 上位人気の軸:複勝率の高い1・2番人気から1頭選定。
- 相手の選び方:データ的に有利な内枠の馬や、上がり最速の経験がある馬を2〜3頭に厳選。
- 買い目の構成:点数を広げすぎず、三連単よりも馬連やワイドで確実に利益を積み上げる戦略。
「当てたい」という気持ちと「稼ぎたい」という気持ちのバランスをどう取るか。きさらぎ賞は、自分の予想スタイルを再確認させてくれるような、非常に示唆に富んだレースだなとつくづく思います。

有力馬に騎乗する騎手の期待度と鞍上の勝負気配
「馬の能力が7割、騎手の腕が3割」という言葉もありますが、きさらぎ賞においては騎手の重要性がさらに増す気がしています。特にこの時期の3歳馬はまだ幼さが残っており、ジョッキーがどれだけ馬のやる気を引き出し、スムーズに誘導できるかが結果に直結するからです。
過去10年の傾向を見ても、川田将雅騎手やルメール騎手といったトップジョッキーの活躍が目立ちます。また、西村淳也騎手のような勢いのある若手が有力馬の手綱を任された際も、陣営の「ここを勝ってクラシックへ」という強い意志を感じます。
ジョッキー選びのチェックポイント
- 継続騎乗:前走から同じ騎手が乗っている馬は、手の内を入れているため信頼度アップ。
- 関西のトップランク:栗東を拠点とするリーディング上位騎手は、京都の馬場を熟知している。
- 期待の若手:陣営が「次世代のエース」として育てようとしている若手が乗る馬は、勝負気配が高い。
新聞の馬柱を見る際に、馬の成績だけでなく「どのジョッキーが乗っているか」という点にも注目してみてください。意外な勝負気配が読み取れるかもしれませんよ。

勝ち上がり条件とステップレースに見るローテーション
きさらぎ賞というレースを単体のイベントとして見るのではなく、その馬が歩んできた「物語のワンシーン」として捉えると、予想の深みが一気に増すと私は感じています。3歳初頭のこの時期、どのレースを経てここに辿り着いたかという「プロセス」には、陣営がその馬に対して描いている将来の設計図や、現時点でのポテンシャルが凝縮されているんですよね。過去10年のデータを紐解くと、特定のステップレースがクラシックへの直通切符になりやすい傾向がはっきりと見えてきます。
GI組の貫禄と「休み明け」の付き合い方
まず、前走で朝日杯フューチュリティステークスやホープフルステークスといった2歳GIを走っていた馬たち。彼らは現時点での世代トップクラスの地力を持っていることは間違いありません。こうしたGI組が始動戦としてここを選んでくる場合、当然ながら格上の存在としてマークする必要があります。
ただし、ここで注意したいのが「仕上がり具合」です。GI組にとって、きさらぎ賞はあくまで春の皐月賞や日本ダービーへ向けた「叩き台」であるケースが多いんですよね。そのため、100%のメイチで仕上げてくることは稀で、8割程度のデキで能力だけで押し切ろうとする場面もよく見かけます。過去10年でも、断然人気のGI好走馬が足元をすくわれるケースが時折あるのは、こうした「目標の先」を見据えた調整が影響しているのかもしれません。
1勝クラスの勝ちっぷりから見抜く「怪物候補」
私が個人的に最もワクワクしながらチェックするのが、前走1勝クラスを勝ち上がってきたばかりの勢いのある馬です。特に京都芝1800メートルと親和性の高い、阪神や京都の芝中距離戦(エリカ賞や黄菊賞など)を経験してきた馬は要注目ですね。
単に「勝った」という結果だけでなく、その「中身」を精査することが大切かなと思います。例えば、「直線だけで2着に数馬身の差をつけた」とか「ラスト2ハロンで加速ラップを刻んでいた」といった、数字に表れる圧倒的なポテンシャルを見せている馬は、重賞の壁をあっさりと突き抜けてしまうことが多々あります。2025年の覇者サトノシャイニングも、1勝クラスを勝って挑んできた勢いそのままに頂点へ駆け上がりました。
新馬・未勝利組の「若さ」と「爆発力」の天秤
一方で、キャリア1戦や2戦で挑んでくる新馬・未勝利勝ち直後の馬たちは、一番評価が難しい存在ですよね。過去10年の傾向では苦戦気味ではありますが、2018年のサトノフェイバーのように新馬勝ちの勢いでそのまま逃げ切ってしまうような「常識外の馬」が稀に現れるのが競馬の面白いところです。
こうしたキャリアの浅い馬を評価する際は、調教の動きや陣営のコメントに注目してみてください。「まだ緩いところがある」という慎重なコメントなら静観、「教えることはもうない」という強気な姿勢なら、素質だけで重賞を勝ってしまう「怪物」の可能性があるかもしれません。
ステップレース別の勝負気配チェックリスト
- GI組:調教タイムが自己ベストに近いか?馬体重の増減は許容範囲か?
- 1勝クラス組:前走の上がり3ハロンがメンバー最速だったか?
- 特別戦組:タフな流れを経験して、スタミナの裏付けがあるか?
このように、一つ一つのレースのレベルや勝ち方を自分なりに分析し、「今回のメンバー構成なら、あのレースを勝ったこの馬の方が上じゃないかな?」と推測する作業こそが、競馬予想の醍醐味だなと感じます。きさらぎ賞はまさに、それぞれの「歩み」が交差する交差点のようなレース。陣営がどのような意図を持ってこのローテーションを組んだのか、その背景にある熱量を読み解くことで、的中への道筋が見えてくるはずですよ。
こうした各馬の戦績や、過去のステップレースからきさらぎ賞への直行傾向については、JRAが提供している詳細なデータファイルで確認することができます。ぜひ予想の最終チェックに活用してみてください。(出典:JRA公式サイト「今週の注目レース:きさらぎ賞」)
クラシックへのロードマップは、このきさらぎ賞から本格的に動き出します。どのステップが正解だったのか、その答え合わせを週末の競馬場で一緒に楽しみましょう!

的中率を高めるためのきさらぎ賞の過去10年まとめ
さて、ここまで多角的に分析してきましたが、最後に「きさらぎ賞の過去10年」で得られた教訓をシンプルにまとめておきましょう。
きさらぎ賞攻略の4大原則
- 1. 1番人気を軽視しない:複勝率70%の事実は重い。軸馬としての信頼度は不動です。
- 2. 内枠の恩恵をフル活用:2枠、3枠はボーナスステージ。逆に外枠の人気馬は疑う余地あり。
- 3. 関西馬の地力を信じる:栗東所属馬の圧倒的なシェアを考えれば、中心は自ずと決まります。
- 4. 上がりの速さを重視:直線での瞬発力が問われるため、過去の上がりタイムを精査すること。
これらのデータを自分の予想の土台に据えることで、なんとなく人気だから買うといった不安定な状態から卒業し、根拠に基づいた「攻めの予想」ができるようになるはずです。
最後になりますが、競馬の結果には不確定要素が常に付きまといます。ここでお伝えした内容はあくまで過去のデータに基づく分析であり、的中を保証するものではありません。正確な出走表や最新の馬場状態、オッズなどは、必ずJRAの公式サイト(https://www.jra.go.jp/)などで確認するようにしてくださいね。
納得のいく予想で、週末のきさらぎ賞を存分に楽しみましょう!皆さんの馬券が的中し、笑顔で春のクラシックを迎えられることを心から応援しています。
※本記事に掲載しているデータや傾向は、執筆時点での過去10年の実績に基づくものです。最終的な投資判断は、必ずご自身の責任において行ってください。
