菊花賞ダノンデサイル敗因を解説!強さと今後の次走は?

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日本ダービーを制し、世代の頂点に立ったダノンデサイル。しかし、多くのファンが期待を寄せた菊花賞では6着という結果に終わりました。なぜダービーであれほど強い競馬を見せた彼が、菊花賞で敗れてしまったのでしょうか。その敗因について、多くの憶測が飛び交っています。レース後のダノンデサイル菊花賞コメントや、陣営のコメントからは何が読み取れるのか。また、ダノンデサイルと横山典弘騎手とのコンビからの乗り替わりは影響したのか、気性や性格、レース中に見せたボロのエピソード、そして彼の本当の強さや弱さとは何か。一部では批判や非難の声も上がっていますが、ダノンデサイルがなぜ人気なのか、その理由も気になるところです。皐月賞での除外理由や、ささやかれた故障の噂、そして有馬記念での逃げ戦法、さらにはドバイでの快挙。この記事では、ダノンデサイルの菊花賞での敗因を徹底的に分析するとともに、馬名の意味から今後の次走の展望まで、ファンが知りたい全ての情報を網羅的に解説していきます。

この記事でわかること

  • 菊花賞での敗因が多角的にわかる
  • ダノンデサイルの真の強さと弱さが理解できる
  • 陣営のコメントや乗り替わりの背景がわかる
  • 有馬記念やドバイなど今後の次走を展望できる
目次

菊花賞におけるダノンデサイルの敗因を多角的に分析

ダービー馬として1番人気に支持されながらも、6着に敗れた菊花賞。ここでは、レース後の関係者のコメントやレース展開、そして彼の特性から、敗因を多角的に探っていきます。

このセクションのポイント

  • 菊花賞後のダノンデサイルのコメント
  • 横山典弘騎手からの乗り替わりは影響したか
  • レース中のダノンデサイルに故障はあったのか
  • 過去のダノンデサイル除外の理由を振り返る
  • なぜ人気?ダノンデサイルの強さと性格
  • ダノンデサイルの逃げ戦法は通用したのか

菊花賞後のダノンデサイルのコメント

菊花賞におけるダノンデサイルの敗因を探る上で、最も重要な手がかりとなるのが、レース後に鞍上の横山典弘騎手が残した「流れが悪すぎました」という非常に短いコメントです。ダービー馬として1番人気に支持されながら6着という結果に終わった背景には、この言葉に集約される複雑なレース展開がありました。

まず、レース序盤から中盤にかけてのダノンデサイルは、決して悪い位置にいたわけではありません。むしろ、内枠を利して中団の内側をスムーズに追走しており、ダービーを制した時のような理想的な形で脚を溜めているように見えました。しかし、レースが大きく動く勝負どころ、3コーナー過ぎから最終の4コーナーにかけて、彼の運命は暗転します。

公式のレースラップと通過順位を見ると、3コーナーを7番手で通過したダノンデサイルは、4コーナーの時点では13番手までポジションを大きく落としていました。これは、周囲を他馬に固められてしまい、GOサインを出したいタイミングで全く動けなかったことを意味します。特に、ペースが上がり始めたところで前方の馬が壁となり、外に出すこともできず、結果的に後方へ追いやられる形になってしまいました。これこそが、横山騎手の言う「流れの悪さ」の正体でしょう。

この展開を裏付けるように、ダノンデサイルが記録した上がり3ハロン(ゴールまでの最後の600m)のタイムは34.3秒でした。これは、優勝したドゥレッツァの34.6秒を上回り、出走メンバー中2位タイに相当する非常に速いタイムです。つまり、直線に向いてからは素晴らしい末脚を発揮していたものの、勝負どころでの位置取りのロスがあまりにも大きく、到底届かない場所からの追い上げになってしまったのです。馬自身の能力が劣っていたり、スタミナが足りなかったりしたわけではないことが、このデータから客観的に証明されています。

競馬では、どれだけ能力のある馬でも、展開一つで全く力を出せずに終わることがあります。特に、多くの馬がひしめき合う長距離G1レースでは、こうした「展開のアヤ」が勝敗を大きく左右するのです。

また、レース後の安田翔伍調教師も「ジョッキーが話した通りだと思います」とコメントしており、陣営の認識は完全に一致しています。一部で懸念された、ダービーからプラス18kgという馬体重の増加についても、「数字ほど太くは見えなかったですし、成長分だと思います」と語っており、調整過程に抜かりはなかったことを示唆しています。

補足:3000mという距離について

もちろん、3000mという距離がダノンデサイルにとって最適だったかどうかは別の議論として残ります。しかし、レース内容を見る限りでは、距離が直接的な敗因となってバテてしまったというよりは、あくまで展開に泣かされたと考えるのが自然な結論と言えるでしょう。

これらの理由から、菊花賞の敗因は能力や状態面ではなく、勝負どころで馬群に閉じ込められて動けなかったという、不運な展開が最大の要因であったと結論付けられます。

横山典弘騎手からの乗り替わりは影響したか

ダノンデサイルといえば、横山典弘騎手とのコンビでダービーを制した印象が強いですが、菊花賞の後、2024年のアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)では戸崎圭太騎手に乗り替わりとなりました。

この乗り替わりの背景について、安田翔伍調教師は「パフォーマンスを上げるために何かを変える必要がある」と考え、新たな視点や意見を求めるために決断したと説明しています。菊花賞、そして有馬記念(11着)と続けて結果が出なかったことで、陣営が変化を求めた形です。

結果的に、この乗り替わりは功を奏します。戸崎騎手を背にAJCCを勝利し、続くドバイシーマクラシックでも見事な勝利を飾りました。これは、ダノンデサイル自身のポテンシャルの高さはもちろんのこと、新たなパートナーシップが馬の能力をさらに引き出した結果と言えるでしょう。

補足情報

戸崎騎手は乗り替わり後のインタビューで、ダノンデサイルの能力を高く評価する一方、「走る気持ちが強すぎて、上手くなだめることが出来なかった」と気性面の課題についても言及しています。このあたりが、陣営が「新たな視点」として求めていた部分なのかもしれません。

菊花賞の敗因が乗り替わりに直接関係するわけではありませんが、その後の立て直しと飛躍を考えると、この乗り替わりはダノンデサイルのキャリアにおいて非常に重要なターニングポイントだったと言えます。

レース中のダノンデサイルに故障はあったのか

菊花賞での敗戦後、一部のファンからは故障を心配する声も上がりました。しかし、結論から言うと、菊花賞のレース中やレース後にダノンデサイルが故障したという公式なアナウンスはありません。

前述の通り、敗因はあくまでレース展開によるものと陣営は判断しています。もし仮に故障が発生していたのであれば、その後のレース間隔や調教内容にも影響が出るはずですが、彼は菊花賞の後、年末の大一番である有馬記念に出走しています。このことからも、菊花賞での敗戦がフィジカルな問題によるものではなかったことがわかります。

ダービー後の状態

ただし、ダノンデサイルは決して体質が万全な馬というわけではありません。日本ダービーを制した後、陣営は彼の状態を慎重に見極め、秋のローテーションを決定しました。ダービーの激走による疲れもあったでしょうし、3歳馬の秋は馬自身の成長も著しい時期です。菊花賞でのプラス18kgという馬体重も、こうした成長の過程であったと考えるのが自然です。

大きな故障歴はないものの、後述する皐月賞での除外など、脚元に不安が全くないわけではありません。陣営が常に細心の注意を払いながら調整を進めている馬であることは間違いありません。

過去のダノンデサイル除外の理由を振り返る

ダノンデサイルのキャリアを語る上で、2024年の皐月賞におけるレース当日の出走取消(除外)は避けて通れません。この出来事が、後のダービー制覇というドラマに繋がっていきます。

除外の理由は、「右前肢跛行(はこう)」でした。具体的には蹄冠部(ひづめの生え際)の打撲痛と発表されています。レース当日の朝、馬体をチェックした横山典弘騎手がわずかな違和感を察知し、陣営に進言したことで出走を取りやめるという決断に至りました。

横山典弘騎手のファインプレー

この決断は、後に「英断」として多くの競馬ファンから称賛されることになります。もし無理に出走していれば、症状が悪化し、ダービー出走すら危ぶまれたかもしれません。目先のG1レースよりも、馬の将来を最優先に考えたジョッキーの鋭い観察眼と陣営の勇気ある決断が、最高の栄誉に繋がったのです。

安田翔伍調教師も「ノリさん(横山典弘騎手)が馬のわずかな変化に気づいてくれた。本当に感謝しています」と語っており、人馬の信頼関係が大きなアクシデントを未然に防いだ事例と言えるでしょう。この一件があったからこそ、菊花賞での敗戦後も、陣営は馬の状態を慎重に判断し、故障の可能性を第一に考えたはずです。

なぜ人気?ダノンデサイルの強さと性格

ダノンデサイルが多くの競馬ファンから絶大な支持を集める理由は、単に日本ダービーを制したという実績だけではありません。彼の人気は、見る者を魅了する「圧倒的な強さ」、挫折と栄光が織りなす「物語性」、そして関係者が語る「愛すべき性格」という3つの要素が複雑に絡み合って形成されています。

ダービーとドバイで見せた「世代最強」の走り

ダノンデサイルの強さを最も象徴しているのが、2023年の日本ダービーで見せた圧巻のパフォーマンスです。最内である1枠1番という、ともすれば馬群に包まれて力を出し切れずに終わるリスクのある枠から、鞍上の横山典弘騎手は完璧なエスコートを見せました。

道中はインコースでロスなく立ち回り、直線ではわずかに開いた最内のスペースへ迷わず突進。馬群を割る度胸と、一瞬でトップスピードに乗る爆発的な瞬発力を見せつけ、見事に世代の頂点へと駆け上がりました。この勝利は、彼の持つ高いレースセンスと、騎手の指示に瞬時に応えられるクレバーさを証明するものでした。

そして、その強さが日本国内だけのものではないことを証明したのが、2024年のドバイシーマクラシックです。世界のトップホースが集まるこの一戦で、彼は再び中団の内から鋭く伸び、見事に勝利を飾りました。この快挙により、ダノンデサイルは世代最強だけでなく、世界レベルの実力馬であることを満天下に示したのです。

挫折と栄光が織りなす「物語性」

ファンの心を最も強く掴んだのは、彼のキャリアが持つドラマチックなストーリーでしょう。そのハイライトが、皐月賞での無念の出走取消から、日本ダービー制覇へと至る軌跡です。

三冠レースの一冠目である皐月賞、ダノンデサイルは有力候補の一頭と目されていました。しかし、レース当日の朝に右前肢の跛行が判明。横山典弘騎手が馬のわずかな異変を察知し、陣営が無理をさせずに出走を取りやめるという苦渋の決断を下しました。この「悲運」は、多くのファンに大きな衝撃を与えました。

「英断」が導いた最高の結末

しかし、この決断こそが、後に「英断」と称賛されることになります。目先のレースよりも馬の将来を最優先したことで、ダノンデサイルは万全の状態でダービーへ向かうことができました。そして、皐月賞の無念を晴らすかのように最高の舞台で栄光を掴んだのです。この挫折を乗り越えて頂点に立つというストーリーは、単なるレースの勝ち負けを超えた感動をファンに与えました。

加えて、菊花賞や有馬記念で見せた脆さも、彼の物語に深みを与えています。常に完璧なわけではない危うさが、かえって「次は応援したい」というファンの保護欲を掻き立てる一因となっているのかもしれません。

関係者が語る「愛すべき性格」

レースで見せる鋭い勝負根性とは裏腹に、普段のダノンデサイルは非常にチャーミングな性格をしていると伝えられています。安田翔伍調教師をはじめとする関係者は、彼のことを「明るくて好奇心旺盛」「非常に賢い馬」と評価しています。

普段は人懐っこく、落ち着いた様子を見せる一方で、いざレースが近づくとスイッチが入り、研ぎ澄まされた集中力を発揮します。このオンとオフの切り替えの上手さも、彼が一流の競走馬である所以でしょう。

彼のユニークな性格を象徴するのが、ダービーの返し馬で見せた「ボロ(糞)」のエピソードです。大一番を前にしてリラックスしていると捉えることもできるこの行動は、彼の「大物感」を示すものとしてファンの間で語り草になっています。

このように、圧倒的な強さと、ファンを惹きつけるドラマ性、そして愛嬌のある性格。これらが三位一体となり、ダノンデサイルという競走馬の唯一無二の人気を形作っているのです。

ダノンデサイルの逃げ戦法は通用したのか

一部で「ダノンデサイルは逃げ馬」というイメージがあるかもしれませんが、これは正確ではありません。彼の基本的な戦法は、先行策または好位差しです。

菊花賞で敗れた際も、彼は逃げを打ったわけではなく、道中は中団に控えていました。彼の持ち味は、スタートから前目のポジションを取り、直線で長く良い脚を使うことです。自在性があり、展開に応じてどの位置からでも競馬ができるのが彼の強みと言えます。

有馬記念での「逃げ」

ただし、2023年の有馬記念では、意表を突く逃げの手に出ています。これは、メンバー構成や展開を読んだ横山典弘騎手の判断によるものでした。結果は11着と振るいませんでしたが、ダービー馬としてどのような競馬も見せられるという、彼のポテンシャルの高さを示す一戦でもありました。

注意点

有馬記念での逃げはあくまで奇策であり、彼の本来のスタイルではありません。菊花賞の敗因を分析する上で、「逃げ戦法が通用しなかった」という見方は誤りです。

彼の戦法を理解することは、敗因を正しく分析し、今後のレースを展望する上で非常に重要なポイントとなります。

菊花賞の敗因を踏まえたダノンデサイルの今後

菊花賞での敗戦は、彼にとって一つの試練でした。しかし、その後の活躍は、この敗戦が彼のキャリアの終わりではないことを証明しています。ここでは、敗因から見えた課題と、それを乗り越えた彼の今後の展望について解説します。

このセクションのポイント

  • ダノンデサイルは弱い?ネットの批判や非難の声
  • ダノンデサイルの次走は有馬記念かドバイか
  • 気性難?ダノンデサイルがボロを出した過去
  • 知られざるダノンデサイルの馬名の意味
  • 総括:菊花賞ダノンデサイルの敗因と次走への期待

ダノンデサイルは弱い?ネットの批判や非難の声

ダービーを制した馬であっても、一度負けると「実は弱いのではないか」といった批判や非難の声が聞かれることがあります。ダノンデサイルも、菊花賞や有馬記念での敗戦後、一部のネット上で同様の声が見られました。

しかし、これはダービー馬という高い期待の裏返しとも言えるでしょう。結論から言えば、ダノンデサイルは決して弱い馬ではありません。ドバイシーマクラシックで世界の強豪を相手に勝利したことが、その何よりの証明です。

なぜ「弱い」と言われるのか?

では、なぜ一部で「弱い」という評価が出てしまうのでしょうか。その理由は、彼の持つ「脆さ」にあると考えられます。

  • 気性的な若さ: 戸崎騎手が指摘したように、気持ちが入りすぎてしまう面があり、レースで100%の集中力を保つのが難しい時があります。
  • 展開に左右される面: 菊花賞のように、自分の得意なレースパターンに持ち込めないと、あっさりと負けてしまうことがあります。

爆発的な強さと、時折見せる脆さが同居している点が、彼の評価を難しくしているのかもしれません。しかし、そのアンバランスさこそが彼の魅力であり、今後の成長に期待を持たせる要因でもあります。

どんな名馬にもキャリアの中で浮き沈みはあります。重要なのは、一つの敗戦だけでその馬の価値を決めつけないことですね。

ダノンデサイルの次走は有馬記念かドバイか

菊花賞で敗戦を喫した後、ダノンデサイルがどのような道のりを歩んだのか。そのローテーションは、試練、復活、そして世界の頂点へと至る壮大な物語を描き出しました。ここでは、彼の3歳秋から現在(2025年9月)までの軌跡を、各レースの背景と共に詳細に振り返ります。

試練の冬 – 2023年有馬記念での挑戦

菊花賞(6着)の後、陣営が次なる舞台として選んだのは、年末のグランプリ・有馬記念でした。ダービー馬としてこのまま年を終えるわけにはいかないという、陣営の強い意志が感じられる選択です。

しかし、この年の有馬記念は、引退レースとなる歴史的名馬イクイノックスをはじめ、ドウデュース、スターズオンアースなど競馬史に残る超豪華メンバーが集結しました。厳しい戦いが予想される中、鞍上の横山典弘騎手は誰もが意表を突かれる「逃げ」という戦法を選択します。これは、真正面からぶつかるだけでは勝機が薄いと判断し、展開の利を生かして一矢報いるための大胆な奇策でした。結果として11着と大敗しましたが、ダービー馬のプライドを賭けてグランプリの主役になろうとしたその挑戦は、彼のキャリアにおいて重要な一戦として記憶されています。

復活の狼煙 – 2024年AJCCと新パートナー

菊花賞、有馬記念と2連敗を喫したダノンデサイル陣営は、年が明けた2024年初戦に大きな決断を下します。それが、新パートナーとして戸崎圭太騎手を迎えるという「乗り替わり」でした。馬のパフォーマンスをもう一度引き出すために、新たな視点と変化を求めたのです。

再起をかけたアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)

この決断は見事に功を奏します。AJCCで戸崎騎手と初めてコンビを組んだダノンデサイルは、先行集団を見ながら落ち着いてレースを進め、直線で力強く抜け出して完勝。約8ヶ月ぶりとなる勝利を挙げました。この一勝は、連敗によって揺らぎかけた自信を取り戻し、再びトップ戦線へ返り咲くための極めて重要な復活の狼煙となったのです。

世界の頂点へ – 2024年ドバイシーマクラシック快挙

AJCCでの勝利で完全にリズムを取り戻した陣営は、次なる目標を海外G1・ドバイシーマクラシックに定めます。ここには、前年の牝馬三冠馬リバティアイランドやGI6勝のシャフリヤール、欧州の強豪オーギュストロダンなど、まさに世界のトップホースが集結しました。

その中でもダノンデサイルは全く臆することなく、ダービーを制した時を彷彿とさせるレース運びを見せます。道中は中団の内側で巧みに脚を溜め、直線で前が開くと同時に一気に加速。並み居る世界の強豪たちを置き去りにして、見事にゴール板を駆け抜けました。ダービーで見せた「勝ちパターン」が世界最高峰の舞台でも通用した瞬間であり、彼の評価を国内外で不動のものとした歴史的な快挙でした。

その後の軌跡と2025年秋への展望

ドバイでの栄光の後、陣営は欧州遠征も視野に入れましたが、馬の状態を最優先し、秋は国内に専念。凱旋したジャパンカップ(2024年)では、年度代表馬となるドウデュースとの壮絶な叩き合いの末に惜しくも2着となり、改めて国内最強クラスの実力を示します。

2025年春は、大阪杯で3着と堅実な走りを見せた後、ファン投票1位で選出された宝塚記念を制覇。これにより、ダービー、ドバイシーマクラシック、宝塚記念と、国内外で3つのビッグタイトルを手にする名馬の仲間入りを果たしました。

開催日レース名着順備考
2023年10月菊花賞(G1)6着展開に泣き、力を出し切れず
2023年12月有馬記念(G1)11着豪華メンバー相手に逃げるも敗戦
2024年1月AJCC(G2)1着戸崎騎手との新コンビで復活勝利
2024年3月ドバイシーマクラシック(G1)1着世界の強豪を破り、国際G1初制覇
2024年11月ジャパンカップ(G1)2着ドウデュースとの激闘を演じる
2025年6月宝塚記念(G1)1着ファン投票1位に応え、3つ目のG1タイトル獲得

そして現在(2025年9月)、秋のシーズンを目前に控えるダノンデサイル。現役最強馬の一頭として、次なる目標は天皇賞(秋)、そしてジャパンカップでの雪辱、有馬記念制覇という「秋古馬三冠」が最大のターゲットとなるでしょう。彼の挑戦は、まだまだ続きます。

気性難?ダノンデサイルがボロを出した過去

「ダノンデサイルは気性が難しい馬なのか?」という問いは、彼のレースぶりや時折見せる振る舞いから、多くのファンが抱く疑問の一つです。この問いに答える上で欠かせないのが、彼のキャリアを象徴する、日本ダービーでの有名な「ボロ(糞)」のエピソードです。彼の精神性を、この出来事と関係者の言葉から深く掘り下げていきます。

ダービーで見せた伝説の「ボロ」とその意味

競馬の祭典、日本ダービー。10万人を超える大観衆の歓声が響き渡る異様な雰囲気の中、ゲートインを前にしたダノンデサイルは、返し馬(ウォーミングアップ)で堂々とボロをしました。一般的に、大一番を前にしたこの行動は、過度の緊張や興奮、いわゆる「イレ込み」のサインと見なされることが少なくありません。

しかし、一方でこれは「リラックスできている証拠」あるいは「レースに向けて心身の準備が整ったサイン」と捉える真逆の見方も存在します。体内の不要なものを排出し、体を軽くして走りに集中する準備ができたと解釈できるのです。事実、この時のダノンデサイルに過度な発汗や興奮した素振りは見られず、むしろ落ち着いているようにさえ見えました。そして、その直後のレースで彼は見事に勝利を飾ります。

豆知識:一流馬と精神状態

競馬の世界では、時に常人には理解しがたい精神性を持つ一流馬が存在します。極度の緊張状態でも動じない精神的なタフさ、あるいは有り余る闘争心を内に秘めている馬もいます。パドックや返し馬での振る舞いだけで、その馬の状態を判断するのは非常に難しいのです。

この結果から、ダービーでの彼の行動は単なるイレ込みではなく、規格外の舞台で動じない精神的な強さ、いわゆる「大物感」の現れであったと結論付けるのが妥当でしょう。

「前向きすぎる」闘争心 – 関係者が語る気性

では、彼の気性は常に穏やかなのでしょうか。答えはノーです。「気性難」という言葉は少し違うかもしれませんが、彼が非常に繊細で、強い闘争心を内に秘めていることは間違いありません。

菊花賞の後にコンビを組んだ戸崎圭太騎手は、彼の能力を高く評価する一方で、「走る気持ちが強すぎて、上手くなだめることが出来なかった」とコメントしています。これは、彼の気性が「臆病」や「荒々しい」といったタイプではなく、レースに対する意欲が強すぎる「前向きさ」に起因することを示唆しています。この有り余るエネルギーが良い方向に向かえば爆発的なパフォーマンスに繋がりますが、時として制御が難しくなる諸刃の剣でもあるのです。

繊細なメンタルバランス

安田翔伍調教師が有馬記念後に「ダービーの頃と比べると若干無くしているものがあるのではないか。危機感の方が強い」と語ったのは、こうした繊細なメンタルバランスを指していた可能性があります。彼の調整において、フィジカル以上に精神面のケアがいかに重要であるかがうかがえます。

結論:気性難ではなく「稀有な個性」

ここまでの分析をまとめると、ダノンデサイルを「気性難」という一言で片付けることはできません。彼の精神性は、大舞台でも動じない大胆さと、有り余るほどの闘争心、そしてそれを支える繊細なメンタルバランスが同居した、非常に「稀有な個性」と言えます。

この予測不能で、完璧ではないからこそ目が離せない個性こそが、多くのファンを惹きつける彼の大きな魅力となっているのです。

知られざるダノンデサイルの馬名の意味

競走馬の名前には、オーナーの想いや血統背景が込められています。ダノンデサイルの名前の由来も、彼のルーツを知る上で興味深いポイントです。

  • ダノン: これは馬主である株式会社ダノックスが使用する冠名です。ダノンプレミアムやダノンスマッシュなど、多くの活躍馬を輩出しています。
  • デサイル: こちらは、彼の母馬である「トップデサイル(Top Decile)」から取られています。

つまり、馬名の意味は「冠名+母名の一部」ということになります。シンプルながら、母から受け継いだ血統を大切にしていることが伝わってくる名前です。

血統背景

ちなみに、彼の父は2013年の菊花賞と有馬記念を制したエピファネイアです。エピファネイア産駒は、エフフォーリアやデアリングタクトなど、数々のG1馬を送り出しており、現代競馬を代表する種牡馬の一頭です。父が制した菊花賞で雪辱を果たせなかったのは残念ですが、その血統背景からも、彼のポテンシャルの高さは折り紙付きです。

総括:菊花賞ダノンデサイルの敗因と次走への期待

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • ダノンデサイルの菊花賞の敗因は主に展開のアヤ
  • 横山典弘騎手は「流れが悪すぎた」とコメント
  • 勝負どころで位置を下げたことが直接的な敗因
  • 馬体重の増加は成長分であり調整に問題はなかった
  • 菊花賞レースでの故障は公式には発表されていない
  • 皐月賞は右前肢跛行のため安全を優先し除外
  • 皐月賞の除外はダービー制覇に繋がる英断だった
  • 彼の強さは世代屈指の瞬発力とレースセンス
  • AJCCからの戸崎圭太騎手への乗り替わりは成功
  • 有馬記念での逃げは奇策であり本来の戦法ではない
  • ドバイシーマクラシック制覇で世界レベルの力を証明
  • ダービーの返し馬でのボロはリラックスの証とも言われる
  • 「弱い」という批判は彼の持つ脆さから来るもの
  • 馬名の意味は冠名「ダノン」と母名「トップデサイル」から
  • 今後の次走はイギリスG1などが目標となる
目次