秋華賞からエリザベス女王杯へ!女王決定戦データ集

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秋華賞が終わり、3歳牝馬の戦いが一段落すると、次に競馬ファンの注目が集まるのは、3歳馬と古馬が激突する真の女王決定戦、エリザベス女王杯です。秋華賞からエリザベス女王杯へというローテーションの検討はもちろん、この伝統のG1について、エリザベス女王杯はいつ開催されるのか、詳しい出走条件や重要なトライアルレースは何か、といった基本情報を知りたい方も多いでしょう。

また、エリザベス女王杯がなくなる、あるいは名前 変わるといった噂の真相や、過去の歴史にも関心が集まります。競馬予想においては、エリザベス女王杯の過去のデータ、特に過去10年過去20年、さらには過去 30年という長期的な過去 レース結果の分析が欠かせません。もちろん、エリザベス女王杯 過去 最高 配当や、その代名詞ともいえる伝説の2009年、エリザベス女王杯 クィーンスプマンテの激走は、今も語り継がれる大波乱でした。今年の出走予定馬の動向や最新のオッズを確認しつつ、過去の結果 払い戻しの傾向、つまり過去 払い戻しのデータを徹底的に分析し、レース当日の結果を待ち望むのは、ファンにとって最大の楽しみです。

この記事では、これらの疑問や関心事すべてにお答えするため、エリザベス女王杯に関するあらゆる情報を徹底的に解説します。

  • エリザベス女王杯の開催概要と出走条件・トライアルレース
  • レースの歴史と「名前が変わる」「なくなる」という噂の真相
  • 過去30年間の詳細なレース結果と払い戻しデータベース
  • 歴史的な高配当レース(クィーンスプマンテなど)の徹底分析
目次

秋華賞からエリザベス女王杯へ!女王決定戦の概要

  • エリザベス女王杯はいつ開催?日程と基本情報
  • エリザベス女王杯の詳しい出走条件
  • エリザベス女王杯への道!トライアルレース解説
  • エリザベス女王杯の名前が変わる?その歴史を解説
  • エリザベス女王杯がなくなるという噂は本当?

エリザベス女王杯はいつ開催?日程と基本情報

エリザベス女王杯は、競馬ファンにとって秋のG1シーズンにおける重要な一戦であり、開催時期は毎年固定されています。

結論から言うと、エリザベス女王杯は例年11月の第2日曜日に開催されます。秋が深まり、3歳牝馬と歴戦の古馬牝馬の実力が拮抗してくる、まさに女王決定戦にふさわしい時期設定となっています。

このレースは、JRA(日本中央競馬会)が施行する中央競馬の重賞競走(G1)です。以下に、レースの基本的な情報をまとめます。

エリザベス女王杯 開催基本情報
項目 内容
格付け G1(国際競走)
開催時期 例年11月 第2日曜日
開催競馬場 京都競馬場
コース・距離 芝・外回り 2,200メートル
出走条件 サラブレッド系3歳以上 牝馬 (指定)
負担重量 定量(3歳54kg、4歳以上56kg ※2023年まで。2024年より3歳55kg、4歳以上56kgに変更)

開催地は伝統的に京都競馬場が使用されます。ただし、京都競馬場が大規模な改修工事を行っていた期間(2021年、2022年)は、阪神競馬場の芝2,200メートル(内回り)で代替開催されました。2023年からは、リニューアルされた新・京都競馬場に戻っています。

コースの特徴:京都・芝2200m(外回り)

エリザベス女王杯の舞台となる京都・芝2200m(外回り)は、非常にタフなコースとして知られています。スタート地点は向こう正面の半ば過ぎ。最初のコーナー(3コーナー)までの距離が長く、ポジション争いは比較的落ち着きやすい傾向にあります。

最大の特徴は、3コーナー手前から頂上にかけて存在する「上り坂」と、そこから4コーナーにかけて一気に下る「下り坂」です。この高低差約4.3メートルに及ぶ激しいアップダウンをレース終盤にこなすため、スタミナと瞬発力の両方が要求されます。最後の直線は平坦ですが、下り坂の勢いを利用したスピード持続戦になりやすく、スタミナ切れを起こす馬も少なくありません。

エリザベス女王杯の詳しい出走条件

エリザベス女王杯は、誰でも出走できるわけではなく、厳格な出走条件が定められています。牝馬の頂点を決めるレースにふさわしく、実績を積んだ馬だけが集うG1です。

基本的な出走資格は「サラブレッド系3歳以上 牝馬」であることです。日本のJRA(中央競馬)に所属する馬だけでなく、所定の条件を満たした地方競馬(NAR)所属馬や、外国で調教されている馬(外国馬)も出走が可能です。

優先出走権について

フルゲート(最大出走可能頭数)は18頭です。出走希望馬が18頭を超えた場合は、以下の優先順位に従って出走馬が選定されます。

  1. 外国馬(最大9頭まで)
  2. 指定トライアルレースの上位入着馬
  3. JRA所属馬(収得賞金順)
  4. 地方競馬所属馬(収得賞金順および指定レース実績)

最も重要なのは「2. 指定トライアルレースの上位入着馬」です。これについては、次の項目で詳しく解説します。

負担重量(ハンデ)の変更に注意

競馬における負担重量(騎手や鞍の重さ)は、レースの勝敗を左右する重要な要素です。エリザベス女王杯は「定量」レースであり、馬の年齢によって背負う重さが決められています。

長らく「3歳馬 54kg、4歳以上 56kg」というルールで施行されてきました。これは、まだ成長途上にある3歳馬と、完成期にある古馬との体力差を考慮したハンデ(3歳馬が2kg軽い)でした。

しかし、近年は3歳馬のレベル向上や馬の大型化が進んだことを背景に、2024年度より、負担重量が「3歳馬 55kg、4歳以上 56kg」へと変更されました。3歳馬の負担が1kg増え、古馬との斤量差が「1kg」に縮まったことは、レースの力関係に少なからず影響を与える可能性があります。

エリザベス女王杯への道!トライアルレース解説

エリザベス女王杯への出走権を確実に手に入れるためには、指定された「トライアルレース(前哨戦)」で優秀な成績を収める必要があります。これらのレースで所定の着順に入った馬には、他の馬よりも優先的に出走できる権利(優先出走権)が与えられます。

主なトライアルレースは以下の通りです。

1. 府中牝馬ステークス(G2)

  • 開催時期:10月中旬
  • 開催場所:東京競馬場 芝1,800m
  • 対象:3歳以上 牝馬
  • 優先権:1着馬(JRA所属馬)

古馬牝馬にとって、最も主要なステップレースです。秋の始動戦としてこのレースを選び、本番へ向かう有力馬が数多く集います。距離は本番より400m短い1,800mですが、東京競馬場の長い直線での叩き合いを制した実力は、本番でも高く評価されます。

2. 秋華賞(G1)

  • 開催時期:10月中旬
  • 開催場所:京都競馬場 芝2,000m
  • 対象:3歳 牝馬
  • 優先権:2着以内の地方競馬所属馬

秋華賞は、3歳牝馬三冠の最終戦です。このレースで上位に入ったJRA所属の3歳馬は、収得賞金を十分に加算しているため、優先出走権がなくてもエリザベス女王杯に出走できるケースがほとんどです。したがって、ルール上は「地方競馬所属馬」が2着以内に入った場合の救済措置として優先権が設定されています。

JRA所属の3歳馬にとって、秋華賞とエリザベス女王杯は日程が非常に近い(約3〜4週間隔)のが特徴です。そのため、秋華賞で激戦を繰り広げた馬が、疲労を考慮してエリザベス女王杯を回避するケースもあります。逆に、秋華賞を使わずに休養十分でエリザベス女王杯に直行する有力3歳馬(例:2023年優勝馬ブレイディヴェーグ)もおり、ローテーションの選択が勝敗を分けることも少なくありません。

その他の指定レース(地方馬向け)

地方競馬所属馬は、上記の秋華賞のほか、「京都大賞典(G2)」で2着以内に入ることでも優先出走権を得ることができます。

エリザベス女王杯の名前が変わる?その歴史を解説

「エリザベス女王杯の名前が変わるのでは?」という検索は、特に2022年にエリザベス2世女王陛下が崩御された際に多く見られました。しかし、結論から言えば、JRA(日本中央競馬会)はレース名を変更する予定はないと公式に表明しています。

このレースの名称は、特定の個人を偲ぶものではなく、歴史的な出来事を「記念」して名付けられたものであるためです。

このレースの歴史は、名称変更の歴史そのものでもあります。

  1. ビクトリアカップ(1970年〜1975年)

    エリザベス女王杯の前身は「ビクトリアカップ」という名前のレースでした。当時、クラシックレースは牡馬(オス馬)中心であり、牝馬(メス馬)のためのレースは桜花賞とオークスしかありませんでした。そこで、桜花賞・オークスに続く「3歳牝馬三冠」の最終戦として、京都競馬場・芝2400mの条件で創設されたのが始まりです。


  2. エリザベス女王杯(3歳限定)の誕生(1976年〜1995年)

    1975年(昭和50年)に、イギリスのエリザベス2世女王陛下が公式に来日されました。これを記念し、翌1976年(昭和51年)にJRAはイギリス王室からカップの寄贈を受け、ビクトリアカップを「エリザベス女王杯」と改称しました。この時点では、まだ3歳牝馬限定のG1レース(芝2400m)でした。


  3. 古馬開放と秋華賞の創設(1996年〜)

    1996年に日本の競馬界で大きなレース体系の改革が行われました。新たに3歳牝馬限定のG1レースとして「秋華賞」(京都・芝2000m)が創設されたのです。

    これに伴い、エリザベス女王杯は「3歳牝馬限定」という役割を秋華賞に譲り、「3歳以上」の牝馬が出走可能な古馬混合G1へと生まれ変わりました。同時に、距離も現在の芝2200m(外回り)に変更されました。これにより、3歳馬と古馬が世代を超えて戦う、現在の「秋の女王決定戦」という位置づけが確立されたのです。


ちなみに、英語表記は2012年まで “Queen Elizabeth II Commemorative Cup”(エリザベス女王2世記念カップ)でしたが、2013年からは “Queen Elizabeth II Cup” へと簡略化されています。

エリザベス女王杯がなくなるという噂は本当?

「エリザベス女王杯がなくなる」という噂についても、検索するユーザーが一定数存在します。しかし、これは前項の「名前が変わる」という噂と同様に、そのような事実は一切ありません。

この噂が立つ背景には、いくつかの誤解やレース体系の変化が関係していると考えられます。

噂の背景①:1996年のレース体系変更

最大の理由は、前述した1996年の大変革です。この時、エリザベス女王杯は「3歳牝馬三冠の最終戦」という設立当初からの役割を終えました。

この役割は新設された「秋華賞」に引き継がれました。そのため、「3歳牝馬三冠レースとしてのエリザベス女王杯」は、その時点で(実質的に)なくなったと言えます。この歴史的経緯が、「エリザベス女王杯がなくなった」という情報として一部で認識されている可能性があります。

噂の背景②:近年のG1レース整備

近年、JRAはレース体系の国際化や魅力向上のため、様々な改革を行っています。例えば、牝馬限定の短距離G1「ヴィクトリアマイル」が春に新設されたり、長距離レースの在り方が見直されたりしています。

このようなレース体系の変更があるたびに、既存の伝統あるレースの役割や条件についても様々な議論が起こります。エリザベス女王杯も例外ではなく、その中で「将来的になくなるのでは?」といった憶測が生まれることがありますが、あくまで一部のファンの間での憶測に過ぎません。

エリザベス女王杯は、3歳牝馬と古馬牝馬が世代を超えて激突する唯一無二のG1レースであり、日本の競馬プログラムにおいて極めて重要なG1レースです。今後も「秋の女王決定戦」として開催され続けることは間違いありません。

秋華賞の結果も重要!エリザベス女王杯の過去データ

  • エリザベス女王杯の過去10年・20年のレース結果
  • エリザベス女王杯の過去30年の傾向と分析
  • 過去最高配当!クィーンスプマンテの激走と払い戻し
  • 今年のエリザベス女王杯の出走予定馬とオッズ
  • レース後のエリザベス女王杯の結果と払い戻し速報
  • 秋華賞からエリザベス女王杯へ続く女王の道

エリザベス女王杯の過去10年・20年のレース結果

エリザベス女王杯の馬券を予想する上で、過去のレース結果の分析は絶対に欠かせません。特に直近10年、さらに遡って20年のデータは、レースの傾向を掴むための貴重な資料となります。

ここでは、過去20年(2005年〜2024年)の1着〜3着までの馬名、騎手、人気、そして主要な払い戻し(単勝・馬連・3連単)を一覧表で紹介します。

開催地の変動に注意

以下のデータのうち、2020年、2021年、2022年の3年間は、京都競馬場の改修工事に伴い、阪神競馬場・芝2200m(内回り)で開催されました。京都(外回り)とはコース形態(特に直線の長さや坂の位置)が異なるため、これらの年の結果を分析する際は注意が必要です。

エリザベス女王杯 過去20年レース結果・払い戻し一覧

1着馬 (人気) 2着馬 (人気) 3着馬 (人気) 単勝 馬連 3連単
2024
(京都)
スタニングローズ (10) ラヴェル (4) ホウオウビスケッツ (12) 2,340円 8,620円 247,030円
2023
(京都)
ブレイディヴェーグ (1) ルージュエヴァイユ (5) ハーパー (2) 350円 1,430円 5,590円
2022
(阪神)
ジェラルディーナ (4) ウインマリリン (5) ※同着
ライラック (7) ※同着
790円 3,500円 (2-7)
4,370円 (2-12)
57,740円 (2-7-12)
46,590円 (2-12-7)
2021
(阪神)
アカイイト (10) ステラリア (7) クラヴェル (9) 4,900円 34,690円 3,393,960円
2020
(阪神)
ラッキーライラック (1) サラキア (5) ラヴズオンリーユー (3) 320円 1,900円 19,630円
2019
(京都)
ラッキーライラック (3) クロコスミア (7) ラヴズオンリーユー (1) 570円 3,930円 26,480円
2018
(京都)
リスグラシュー (3) クロコスミア (9) モズカッチャン (1) 670円 5,400円 56,370円
2017
(京都)
モズカッチャン (5) クロコスミア (9) ミッキークイーン (3) 1,000円 8,060円 127,540円
2016
(京都)
クイーンズリング (3) シングウィズジョイ (12) ミッキークイーン (2) 680円 11,880円 158,930円
2015
(京都)
マリアライト (6) ヌーヴォレコルト (1) タッチングスピーチ (3) 1,510円 2,520円 23,590円
2014
(京都)
ラキシス (3) ヌーヴォレコルト (1) ディアデラマドレ (5) 620円 760円 10,950円
2013
(京都)
メイショウマンボ (3) ラキシス (5) アロマティコ (8) 540円 2,640円 31,790円
2012
(京都)
レインボーダリア (7) ヴィルシーナ (1) ピクシープリンセス (13) 1,740円 3,670円 136,150円
2011
(京都)
スノーフェアリー (1) アヴェンチュラ (2) アパパネ (3) 330円 460円 4,000円
2010
(京都)
スノーフェアリー (4) メイショウベルーガ (6) メジロキセキ (14) 1,000円 4,830円 217,140円
2009
(京都)
クィーンスプマンテ (11) テイエムプリキュア (12) ブエナビスタ (1) 2,550円 42,950円 1,545,080円
2008
(京都)
リトルアマポーラ (5) カワカミプリンセス (4) ベッラレイア (2) 990円 4,000円 40,040円
2007
(京都)
ダイワスカーレット (2) フサイチパンドラ (3) スイープトウショウ (1) 410円 1,000円 3,910円
2006
(京都)
フサイチパンドラ (5) スイープトウショウ (2) ディアデラノビア (4) 1,120円 2,110円 21,980円
2005
(京都)
スイープトウショウ (2) オースミハルカ (7) エリモシック (13) 420円 2,800円 75,020円

エリザベス女王杯の過去30年の傾向と分析

過去20年のデータからも分かる通り、エリザベス女王杯は「荒れるG1」として非常に有名です。過去30年(1995年〜2024年)という、さらに長期的なスパンでデータを分析すると、その傾向はより明確になります。

※1995年は3歳牝馬限定戦、1996年以降は3歳以上古馬混合戦として施行されています。

傾向①:1番人気の信頼度は低い

過去30年間で、1番人気が勝利したのはわずか6回(勝率20.0%)しかありません。直近20年に絞っても、2023年、2020年、2011年の3回のみです(2007年と2006年は1番人気馬が敗れています)。

3連単の払い戻しが10万円を超える「万馬券」となったのは、過去20年で実に11回。そのうち2回は100万馬券を超える超高配当となっており、実に半数以上の年で波乱が起きている計算になります。1番人気を盲信すると思わぬ高配当を逃す可能性が高いレースと言えます。

傾向②:二桁人気(10番人気以下)の激走が多発

このレースが高配当になりやすい最大の理由は、人気薄の馬、特に10番人気以下の馬が頻繁に馬券に絡む(3着以内に入る)ためです。

  • 2024年:1着 スタニングローズ (10人気)、3着 ホウオウビスケッツ (12人気)
  • 2022年:2着 ライラック (7人気) ※阪神開催
  • 2021年:1着 アカイイト (10人気)、2着 ステラリア (7人気)、3着 クラヴェル (9人気) ※阪神開催
  • 2017年:2着 クロコスミア (9人気)
  • 2016年:2着 シングウィズジョイ (12人気)
  • 2012年:3着 ピクシープリンセス (13人気)
  • 2010年:3着 メジロキセキ (14人気)
  • 2009年:1着 クィーンスプマンテ (11人気)、2着 テイエムプリキュア (12人気)
  • 2005年:3着 エリモシック (13人気)

これほどまでに人気薄が好走する背景には、牝馬限定戦特有の「体調の変動の大きさ」や、京都外回り2200mという「スタミナと瞬発力の両方が問われる特殊なコース形態」が影響していると考えられます。

傾向③:リピーター(繰り返し好走する馬)に注意

エリザベス女王杯は、一度好走した馬が翌年以降も再び好走する、いわゆる「リピーター」が多いレースとしても知られています。

  • ラッキーライラック:2019年1着、2020年1着 (連覇)
  • クロコスミア:2017年2着、2018年2着、2019年2着 (3年連続2着)
  • ミッキークイーン:2016年3着、2017年3着
  • ヌーヴォレコルト:2014年2着、2015年2着
  • スノーフェアリー:2010年1着、2011年1着 (外国馬による連覇)
  • フサイチパンドラ:2006年1着、2007年2着
  • スイープトウショウ:2005年1着、2006年2着、2007年3着

これは、京都芝2200mというコースへの適性が非常に重要であることを示しています。前年に人気薄で好走した馬が、翌年も人気薄であれば、積極的に狙う価値があると言えるでしょう。

傾向④:3歳馬 vs 古馬 の力関係

1996年に古馬混合戦となって以降、「3歳馬」と「4歳以上の古馬」のどちらが優勢かは、毎年議論の的となります。過去30年(混合戦となった1996年〜2024年の29回)のデータでは、3歳馬が10勝、4歳馬が9勝、5歳馬が9勝、6歳馬が1勝(外国馬スノーフェアリーの2勝を除く)となっており、ほぼ互角の戦績です。

秋華賞から臨む3歳馬の勢いもさることながら、キャリアを積んだ4歳、5歳馬の完成度も高く評価する必要があります。

過去最高配当!クィーンスプマンテの激走と払い戻し

エリザベス女王杯の歴史、ひいてはJRAのG1レース史に残る最大の波乱といえば、2009年11月15日に開催された第34回エリザベス女王杯を置いて他にありません。

このレースの主役は、単勝11番人気のクィーンスプマンテと、単勝12番人気のテイエムプリキュアでした。

レース展開:誰も予想しなかった「大逃げ」

当時、圧倒的な1番人気(単勝1.7倍)に支持されていたのは、同年の牝馬二冠(桜花賞・オークス)を制し、秋華賞でも僅差の3着だったスーパースター・ブエナビスタでした。

レースがスタートすると、クィーンスプマンテ(熊沢重文騎手)とテイエムプリキュア(荻野琢真騎手)の2頭がハナ(先頭)を主張します。ここまではよくある展開でしたが、この2頭は1コーナーを回るあたりから後続をぐんぐん引き離し始めました。

2コーナーを過ぎ、向こう正面に入る頃には、後続集団との差は10馬身、15馬身と開いていき、一時は20馬身(約50メートル)近い大差をつける「大逃げ」の形となります。

ブエナビスタをはじめとする後続の有力馬集団は、互いを牽制し合うあまり、この2頭の逃げを事実上「容認」してしまいました。「どうせ最後は止まるだろう」という集団心理が働いたとも言われています。

衝撃の決着と払い戻し

しかし、2頭の脚色は衰えませんでした。3コーナーの坂を上り、4コーナーの下り坂を利用してスピードに乗ったまま、後続に大差をつけた状態で最後の直線に突入します。

残り200メートルを過ぎて、ようやく後続集団がその差が絶望的であることに気づき、ブエナビスタが鬼のような末脚で追い込んできます。先にテイエムプリキュアが力尽きかけ、そこへブエナビスタが猛然と迫りますが、最後まで粘り強く逃げ続けたクィーンスプマンテが1着でゴールイン。2着にもそのままテイエムプリキュアが粘り込み、3着にブエナビスタが入線しました。

人気薄2頭による「行った行った」の決着により、払い戻しは歴史的な金額を記録しました。

2009年 エリザベス女王杯 払い戻し

  • 単勝 (4): 2,550円 (11番人気)
  • 馬連 (02-07)42,950円 (55番人気)
  • 馬単 (04→07)86,170円 (111番人気)
  • 3連複 (02-07-13)160,890円 (273番人気)
  • 3連単 (04→07→13)1,545,080円 (992番人気)

※1着クィーンスプマンテ(11人気)、2着テイエムプリキュア(12人気)、3着ブエナビスタ(1人気)

このレースは、G1という大舞台であっても、展開ひとつで人気馬が絶対ではないこと、そして人気薄の馬にも勝機があることを、日本中の競馬ファンに強烈に印象付けました。

G1史上最高単勝配当もエリザベス女王杯

ちなみに、JRAのG1レースにおける史上最高の「単勝」払い戻しも、実はエリザベス女王杯(旧・3歳限定時代)で記録されています。

それは1989年(平成元年)のレースで、サンドピアリスという馬が勝利しました。この馬は当時、格付けのない条件戦を勝ったばかりで、なんと20頭立ての20番人気(最低人気)。単勝オッズは430.6倍にも達していました。この記録は30年以上経った現在も破られていません。

今年のエリザベス女王杯の出走予定馬とオッズ

エリザベス女王杯の開催が近づくと、ファンやメディアの注目は「今年の出走予定馬」と「予想オッズ」に集まります。

出走馬のラインナップが本格的に固まるのは、10月中旬に行われる2大トライアルレース、すなわち3歳牝馬限定の「秋華賞(G1)」と、古馬中心の「府中牝馬ステークス(G2)」の結果が出てからです。

注目される出走予定馬のカテゴリー

  1. 3歳・秋華賞組

    最も注目を集めるのが、秋華賞で好走した3歳馬です。秋華賞を勝利した馬はもちろん、僅差で敗れた馬も、世代トップクラスの実力を持っており、古馬との初対決でどのような走りを見せるか期待されます。前述の通り、55kgという斤量(古馬より1kg軽い)で出走できるアドバンテージもあります。


  2. 古馬・府中牝馬ステークス組

    府中牝馬Sで優先出走権を得た1着馬や、そこで上位に入った実力馬たちです。秋の始動戦を叩いた上積み(一度レースを使ったことによるコンディション向上)も期待でき、本番での逆転を狙います。


  3. その他の路線・実績馬

    上記トライアルを使わず、夏場のレース(札幌記念など牡馬混合G2)や、他のG1(ヴィクトリアマイルなど)での実績を引っ提げて直行してくる馬もいます。また、前年のエリザベス女王杯で好走した「リピーター」も、コース適性を武器に有力候補となります。


記事執筆時点(レース開催前)では、まだ出走馬は確定していません。JRAが発表する正式な登録馬や出走馬確定(通常はレース週の木曜日)の情報を必ずご確認ください。オッズもそれ以降、金曜日の前日発売から本格的に変動していきます。

予想オッズでは、秋華賞の勝ち馬や、G1実績のある古馬が上位人気を形成することが予想されます。しかし、このレースは過去のデータが示す通り「荒れるG1」の筆頭格です。オッズや人気に惑わされず、各馬のローテーション、当日の馬場状態、そして何より「京都芝2200m(外回り)」へのコース適性を見極めることが、的中への最大の鍵となります。

レース後のエリザベス女王杯の結果と払い戻し速報

このセクションは、エリザベス女王杯のレース終了後に、最新の結果と払い戻し情報を速報としてお伝えするために用意されています。

レースは例年、11月第2日曜日の15時40分頃に発走予定です。レースが確定次第、ここに1着から3着までの入線馬、および単勝から3連単までの主要な払い戻し金額を掲載します。

(※以下は、レース終了後に情報が更新されることを想定したテンプレートです。参考として2024年の結果を記載します。)

2024年(第49回) エリザベス女王杯 結果・払い戻し

開催日:2024年11月10日(日)
競馬場:京都競馬場 芝2,200m(良馬場)


【レース結果(着順)】

  • 1着: 4番 スタニングローズ (10番人気)
  • 2着: 13番 ラヴェル (4番人気)
  • 3着: 17番 ホウオウビスケッツ (12番人気)

【払い戻し】

  • 単勝: 2,340円
  • 馬連: 8,620円
  • 3連複: 76,400円
  • 3連単: 247,030円

2024年も10番人気のスタニングローズが復活の勝利を飾り、3連単は24万馬券となる波乱の決着でした。今年もエリザベス女王杯の「荒れるG1」としての側面が強く出たレースとなりました。

秋華賞からエリザベス女王杯へ続く女王の道

この記事では、秋華賞とエリザベス女王杯の関係性から、レースの歴史、過去30年の詳細なデータと傾向、そして歴史的な高配当レースまで、エリザベス女王杯に関する情報を網羅的に解説してきました。

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

  • エリザベス女王杯は例年11月第2日曜日に京都競馬場・芝2200mで開催される
  • 3歳牝馬と4歳以上の古馬牝馬が世代を超えて戦う真の女王決定戦である
  • 1975年のエリザベス2世女王陛下の来日を記念し翌年に創設された
  • 1996年に秋華賞が新設されたことに伴い3歳限定戦から古馬混合戦へと変更された
  • 「名前が変わる」や「なくなる」という噂はレース体系変更の歴史的経緯による誤解であり事実に反する
  • 出走条件は3歳以上牝馬でトライアルレースは府中牝馬S(1着馬)などがある
  • 秋華賞で好走した3歳馬が古馬に挑むのが最大の見どころである
  • 負担重量は2024年から3歳55kg、4歳以上56kgに変更され斤量差が縮まった
  • 過去30年で1番人気は6勝のみと信頼度が低く波乱傾向が非常に強いレースである
  • 過去20年で11回が10万円を超える高配当となっている
  • 二桁人気の馬の激走が多発しており2021年には339万馬券も記録された
  • 2009年のクィーンスプマンテ(11人気)とテイエムプリキュア(12人気)の大逃げによる決着は伝説である
  • この時の3連単払い戻しは154万馬券を超える歴史的な高配当だった
  • JRA・G1史上最高の単勝配当(430.6倍)も1989年の当レースで記録されている
  • クロコスミア(3年連続2着)などコース適性の高いリピーターの活躍が目立つ
  • 3歳馬と古馬の実績はほぼ互角で年齢による有利不利は一概には言えない
  • 出走予定馬とオッズは秋華賞と府中牝馬Sの結果が出た後に本格化する
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