【完全ガイド】競馬AIの作り方を初心者向けに解説

【PR】この記事には広告を含む場合があります。

競馬予想にAIを活用してみたいけれど、競馬AIの作り方が分からず悩んでいませんか。特に初心者の方であれば、競馬AIの自作はハードルが高いと感じるかもしれません。競馬プログラミングPythonの知識が必須なのか、それともWindows環境や、もっと手軽にエクセルで作れる方法はないのか、といった疑問もあるでしょう。また、スマホやiPhoneで手軽に扱えるのか、無料で始める方法や参考になる本はあるのかなど、知りたいことは多いはずです。この記事では、そうした疑問を解消し、競馬予想AIの作り方の全体像を掴むための情報を提供します。基本的な競馬AIモデルの考え方から、予測AIの作り方のステップ、さらには話題の生成AIによる競馬予想の可能性まで、幅広く解説していきます。

  • 競馬AI開発の全体像と必要なスキルセット
  • 初心者でも取り組める具体的な学習ステップ
  • Pythonを使った本格的な競馬AI開発の流れ
  • 無料で利用できるツールやおすすめの学習リソース
目次

【初心者向け】競馬aiの作り方の基本

  • 競馬aiの作り方は初心者でも可能か
  • 無料で始める競馬aiの作り方とおすすめの本
  • Windowsでの競馬aiの作り方と環境
  • 競馬aiの作り方はスマホやiPhoneでも?
  • 競馬aiの作り方はエクセルでも実現できる

競馬aiの作り方は初心者でも可能か

結論から言うと、競馬AIの作り方は初心者からでも十分に可能です。もちろん、プログラミングやデータ分析の知識が全くない状態からすぐに完成させられるほど簡単ではありませんが、段階的に学習を進めることで、誰でも自分だけの競馬AIを開発できます。

重要なのは、最初から完璧なAIを目指さないことです。まずは簡単な予測モデルから作り始め、少しずつ改良を加えていくアプローチが成功の鍵となります。競馬AI開発は、大きく分けて「プログラミング」「統計学・機械学習」「競馬の知識」の3つのスキルが必要になりますが、これらすべてを最初から完璧にマスターしている必要はありません。開発を進めながら、必要に応じて知識を補っていく形で問題ないのです。

「プログラミングも統計学も初めて…」という方でも大丈夫です。今はオンラインで学べる優良な教材がたくさんあります。まずは「やってみたい」という気持ちを大切に、第一歩を踏み出してみましょう!

初心者向けの学習ロードマップ

もしあなたが全くの初心者であれば、以下のようなステップで学習を進めることをお勧めします。

  1. プログラミング基礎の習得: まずはPythonの基本的な文法を学びます。データ分析でよく使われるライブラリ(PandasやNumPy)の使い方も合わせて学習すると効率的です。
  2. データ収集と加工: 競馬データを収集し、AIが学習できる形式に加工するスキルを身につけます。これが競馬AI開発の土台となります。
  3. 簡単な予測モデルの構築: 収集したデータを使って、まずは単勝予測などのシンプルなモデルを構築してみます。scikit-learnというライブラリを使えば、比較的簡単に実装可能です。
  4. モデルの評価と改善: 作成したモデルの予測精度を評価し、どうすればもっと精度が上がるかを考え、改善を繰り返します。

このサイクルを繰り返すことで、自然とスキルが向上し、より高度な競馬AIを開発できるようになります。

学習で挫折しないための注意点

初心者が最も陥りやすいのが、情報収集だけで満足してしまい、実際に手を動かさないことです。知識をインプットすることと、実際にコードを書いてAIを作ってみることは全く異なります。必ず、学習と並行して自分の手でコードを書き、小さな成功体験を積み重ねていくことを意識してください。

無料で始める競馬aiの作り方とおすすめの本

競馬AI開発は、専門的なツールが必要で費用がかかるイメージがあるかもしれませんが、実は無料で始める方法がいくつも存在します。特に、プログラミング言語のPythonや、その開発環境はオープンソースで提供されているものが多く、初期投資をほとんどかけずにスタートできます。

無料で利用できるツールと環境

競馬AI開発で中心となるのはプログラミング言語のPythonですが、その実行環境も無料で利用できます。特にGoogle Colaboratoryは、Webブラウザ上でPythonを実行できる非常に便利なサービスです。自身のPCに複雑な環境設定をする必要がなく、すぐにプログラミングを始められるため、初心者には特におすすめです。

ツール名概要メリット
Pythonデータ分析やAI開発で広く使われるプログラミング言語無料、豊富なライブラリ、情報が多い
Google ColaboratoryGoogleが提供するブラウザベースのPython実行環境環境構築不要、GPUも無料で利用可能
Jupyter Notebook/Lab対話形式でコードを実行できる開発環境試行錯誤しながら分析を進めやすい
Visual Studio Code高機能なテキストエディタ。Python開発にも最適拡張機能が豊富でカスタマイズ性が高い

これらのツールを活用すれば、コストをかけずに本格的な開発環境を整えることが可能です。

学習におすすめの本

無料のオンライン情報も有用ですが、体系的に知識を身につけるためには書籍での学習が非常に効果的です。初心者向けに、Pythonの基礎から機械学習、そして競馬データ分析に特化した内容まで、良質な本が数多く出版されています。

おすすめ書籍の選定ポイント
  • Pythonの基礎から解説しているか: プログラミング未経験者でも読み進められるように、基本的な文法から丁寧に解説されている本を選びましょう。
  • サンプルコードが豊富か: 理論だけでなく、実際に動かせるコードが掲載されていると理解が深まります。
  • 競馬データ分析に特化しているか: 競馬特有のデータ(血統、騎手、コースなど)の扱い方について具体的に解説している本が実践的です。

例えば、「Pythonで学ぶ 競馬データ分析入門」や、機械学習の定番書である「スッキリわかる機械学習入門」などは、多くの開発者に支持されています。まずは書店で実際に手に取り、自分に合った一冊を見つけることから始めてみましょう。

Windowsでの競馬aiの作り方と環境

「AI開発はMacやLinuxが主流」というイメージから、Windowsユーザーの方は少し不安に感じるかもしれません。しかし、現在ではWindows環境でも全く問題なく、むしろ快適に競馬AIの開発が可能です。多くの開発ツールがWindowsに完全対応しており、広範なユーザーがいるからこそ情報も豊富にあります。重要なのは、最初の「環境構築」を丁寧に行うことです。この土台作りをしっかり行うことで、後の開発作業で発生しうる多くのトラブルを未然に防ぐことができます。

ここでは、競馬AI開発の成功を左右する、Windowsでの具体的な環境構築手順をステップバイステップで詳しく解説していきます。

Python本体の導入:全ての土台を築く

Windowsで開発を始める場合、まずは中核となるプログラミング言語Pythonをインストールすることからスタートします。Pythonは公式サイトから無料でダウンロードできます。類似サイトや非公式サイトからのダウンロードは、予期せぬ不具合やセキュリティリスクの原因となる可能性があるため、必ず公式サイトから入手するようにしてください。

公式サイトにアクセスすると、複数のバージョンが公開されていますが、基本的には最新の安定版(Latest stable release)をダウンロードすれば問題ありません。インストーラーは「64-bit」版を選択するのが一般的です。

インストーラーをダウンロードしたら、ダブルクリックして実行します。ここで、競馬AI開発の成否を分けると言っても過過言ではない、最も重要な設定項目が現れます。

最重要:インストーラー画面での設定

インストール画面の最下部に表示される「Add Python X.X to PATH」というチェックボックスに、必ずチェックを入れてください。

「PATHを通す」と呼ばれるこの設定は、コンピューターに「Pythonというプログラムはここにありますよ」と住所を教えてあげるようなものです。ここにチェックを入れないと、コマンドプロンプト(Windowsの命令入力画面)で「python」と入力しても、「そんなプログラムは知りません」とエラーになってしまいます。もしチェックを忘れると、後のライブラリインストールなどで多くの問題が発生するため、ここは絶対に忘れないようにしましょう。

コーディングの相棒:Visual Studio Code (VS Code)

Pythonをインストールしたら、次にプログラムを記述するための「エディタ」を準備します。Windows標準のメモ帳でもコードは書けますが、開発効率が著しく低いため、専用のエディタを導入するのが一般的です。

数あるエディタの中でも、特におすすめなのがMicrosoft社が開発している「Visual Studio Code(VS Code)」です。無料で利用できる上に非常に高機能で、世界中の多くの開発者に支持されています。Windowsとの親和性が高いのも魅力です。

VS Codeをおすすめする理由
  • 豊富な拡張機能: Python開発を助ける拡張機能「Python extension for Visual Studio Code」をインストールするだけで、コードの自動補完(IntelliSense)や文法エラーのチェック(Linting)などが有効になり、ミスの少ない快適なコーディングが可能になります。
  • デバッグ機能: プログラムが意図通りに動かない場合、どこで問題が起きているのかを一行ずつ追跡できる「デバッグ」機能が強力です。

VS Codeを導入することで、単なるテキストファイルだったプログラムが、構造や意味を持つ「プロジェクト」として管理しやすくなります。

仮想環境の構築:最も重要な習慣

次に、プロジェクトごとに独立した開発環境を作る「仮想環境」を構築します。これは初心者が見過ごしがちですが、後々のトラブルを避けるためにプロの開発者が必ず行う重要な習慣です。

仮想環境とは、プロジェクト専用の「隔離された部屋」を作るようなものです。競馬AI開発で使うライブラリ(便利なツールの詰め合わせ)を、PC本体のPython環境に直接インストールするのではなく、この専用の部屋の中にだけインストールします。これにより、他のプロジェクトとの間でツールのバージョンが衝突する(Aのプロジェクトではバージョン1が必要だが、Bではバージョン2が必要、など)といった問題を完全に防ぐことができます。

少し面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が未来の自分を助けてくれます。「あの時は動いたのに、別のツールを入れたら動かなくなった…」という悲劇を防ぐための、いわば”保険”のようなものだと考えてくださいね。

仮想環境の構築は、VS Codeのターミナル(またはコマンドプロンプト)で以下のコマンドを実行するだけで簡単に行えます。

  1. 仮想環境の作成:
    python -m venv .venv
    (プロジェクトフォルダ内に「.venv」という名前の仮想環境が作成されます)
  2. 仮想環境の有効化(アクティベート):
    .venv\Scripts\activate
    (このコマンドを実行すると、ターミナルの表示が変わり、仮想環境の中に入ったことが示されます)

これ以降、必要なライブラリはこの有効化された仮想環境の中にインストールしていきます。

競馬AI開発の心臓部:必須ライブラリのインストール

最後に、仮想環境を有効化した状態で、競馬AI開発に不可欠な専門ライブラリをインストールします。Pythonでは`pip`というパッケージ管理ツールを使って、世界中の開発者が作った便利なライブラリをコマンド一つで簡単に導入できます。

競馬AI開発で主に使用するのは以下のライブラリ群です。これらをまとめてインストールしましょう。

pip install pandas numpy scikit-learn matplotlib jupyterlab

この一行のコマンドを実行するだけで、AI開発に必要な道具が一通り揃います。

ライブラリ名主な役割
pandas競馬のレース結果など、表形式のデータをExcelのように自在に操作・分析するためのライブラリ。データ前処理の要です。
numpy大量の数値データを高速に計算するためのライブラリ。多くの分析ライブラリの基礎となっています。
scikit-learn機械学習のための総合ライブラリ。様々な予測モデルを数行のコードで構築・評価できます。
matplotlibデータをグラフ化するための定番ライブラリ。分析結果を視覚的に理解するのに役立ちます。
JupyterLabコードとその実行結果、メモなどを記録しながら対話形式で分析を進められる非常に便利な開発環境です。

これらの手順を踏むことで、Windows上に、再利用可能でトラブルの少ない、本格的な競馬AI開発環境を整えることができます。最初は設定項目が多く感じるかもしれませんが、一度この流れを経験すれば、新しいプロジェクトを始める際もスムーズに着手できるようになるでしょう。

競馬aiの作り方はスマホやiPhoneでも?

「移動中などの隙間時間に、スマホやiPhoneで手軽に競馬AI開発を進められないか」と考える方もいるかもしれません。しかし、結論から言うと、スマートフォン単体で本格的な競馬AIをゼロから開発するのは現実的ではありません。

AI開発には、大量のデータを処理したり、複雑な計算を行ったりするための相応のマシンパワーが必要です。また、プログラミングはキーボードでのタイピングが基本となるため、ソフトウェアキーボードでのコーディングは効率が著しく低下します。これらの理由から、開発作業のメインはPC(WindowsやMac)で行うのが一般的です。

がっかりさせてしまったらすみません…。でも、スマホが全く役に立たないわけではないんです!使い方次第で、開発の強力なサポーターになりますよ。

スマホやiPhoneの賢い活用法

開発そのものはPCで行うのが基本ですが、スマホは以下のような形で活用できます。

  • 学習コンテンツの閲覧: プログラミングに関する記事を読んだり、解説動画を視聴したりと、知識のインプットには非常に便利です。
  • クラウド開発環境へのアクセス: 前述のGoogle Colaboratoryのようなクラウドベースの開発環境を使えば、スマホのブラウザからアクセスして、簡単なコードの修正や実行結果の確認ができます。PCで作成したプログラムを外出先からチェックする、といった使い方が可能です。
  • 完成したAIの利用: 自分で開発した競馬AIをWebアプリケーションとして公開すれば、スマホからアクセスして手軽に予測結果を閲覧できます。ここまでくれば、まさに自分だけの「スマホ競馬予想ツール」の完成です。

このように、スマホやiPhoneは「開発する」ツールとしてではなく、「学習を補助する」「開発したAIを利用する」ツールとして非常に優秀です。PCでの開発をメインとしつつ、スマホを上手に活用することで、より効率的に競馬AI開発を進めることができるでしょう。

競馬aiの作り方はエクセルでも実現できる

Pythonなどのプログラミング言語に、どうしても高いハードルを感じてしまう方は少なくないでしょう。そのような方にとって、普段から使い慣れたエクセルを使って競馬AIのような予測モデルを構築する方法は、非常に現実的で魅力的な選択肢となります。結論から言うと、エクセルの機能を最大限に活用することで、データに基づいた論理的な競馬予測モデルを自作することは十分に可能です。

もちろん、Pythonで開発するような複雑な機械学習モデルは作れません。しかし、エクセルは単なる表計算ソフトではなく、アイデア次第で強力な「データ分析ラボラトリー」に変貌するのです。データ分析の基本的な考え方を学び、自分なりの予想法を形にするための第一歩として、エクセルは最高のツールの一つと言えるでしょう。

Excel関数の組み合わせで予測モデルを構築する

最も手軽に始められるのが、エクセルに標準搭載されている関数を組み合わせて、独自の予測ロジックを作り上げるアプローチです。これは、様々な予想ファクターを数値化し、それらを統合して出走馬をランク付けする「指数作成」の考え方に近いものとなります。

このアプローチの鍵となるのは、データを「結合」し、「集計」する関数を使いこなすことです。

中心となるExcel関数
  • VLOOKUP関数 / XLOOKUP関数: あるデータをキーにして、別の表から関連情報を引っ張ってくるための関数です。例えば、「レースID」をキーに、別シートのレース結果から各馬の着順やタイムを結合する際に使用します。
  • SUMIFS関数 / AVERAGEIFS関数: 複数の条件に合致するデータだけを合計・平均するための関数です。例えば、「特定の騎手」が「特定の競馬場」の「芝1600m」に乗った時の平均着順を算出する、といった複雑な集計が可能になります。

これらの関数を使い、以下のようなステップで簡易的な予測モデルを構築していきます。

Excel関数による予測モデル構築の3ステップ
  1. データ準備:分析の土台を整える
    まず、分析の元となるデータを準備します。JRA-VANなどのデータサービスから、過去のレース結果や出走馬情報をCSV形式でダウンロードし、エクセルのシートに貼り付けます。「レース情報シート」「成績情報シート」のように、情報の種類ごとにシートを分けて整理するのがポイントです。
  2. 特徴の作成:予測の根拠を数値化する
    次に、準備したデータから予測に役立ちそうな「特徴」を関数で計算していきます。これがPythonで言うところの「特徴量エンジニアリング」に相当します。例えば、以下のような特徴を新しい列として追加していきます。
    ・過去5走の平均着順 (AVERAGEIFS)
    ・当該コースでの騎手の連対率 (SUMIFS/COUNTIFS)
    ・前走からのレース間隔 (単純な引き算)
    ・斤量負担率 (斤量÷馬体重)
  3. スコアリング:各要素を重み付けして総合点を算出
    最後に、作成した各特徴を統合して、馬ごとの総合スコアを算出します。単純に各特徴の数値を合計するだけでも良いですが、より高度な方法として`SUMPRODUCT`関数を使うと、「騎手成績は30%、過去成績は50%」のように、各特徴の重要度(重み)を変えて合計点を計算できます。この重みを調整していくことが、モデルの精度を高める鍵となります。

この3ステップを経て、レースごとに各馬の総合スコアを算出し、スコアの高い馬を上位と予測するモデルが完成します。

VBA活用で分析を自動化・高度化する

関数でのモデル構築に慣れてきたら、次のステップとしてVBA(Visual Basic for Applications)の活用が考えられます。VBAはエクセルに搭載されたプログラミング言語で、これを使うことで分析作業を自動化したり、より複雑なロジックを組み込んだりすることが可能になります。

例えば、VBAを使えば「ボタンをクリックするだけで、最新のレースデータを自動で取り込み、全ての計算を実行して、その日の予測結果を一覧表示する」といった仕組みを構築できます。毎回手作業でデータを更新する必要がなくなり、分析の効率が飛躍的に向上するのです。関数だけでは難しいループ処理(繰り返し処理)なども実装できるため、より高度で柔軟な分析が実現できます。

エクセルで競馬AIを自作するメリット・デメリット

手軽に始められるエクセルでの予測モデル構築ですが、本格的なPython開発と比較した場合の長所と短所を正しく理解しておくことが大切です。

どんなツールにも得意なことと不得意なことがあります。エクセルの限界を知っておくことで、逆にその強みを最大限に活かすことができるようになりますよ。

項目メリット 👍デメリット 👎
習熟コスト普段から使い慣れており、直感的で視覚的に理解しやすい。数式の結果がリアルタイムで反映されるため、試行錯誤が容易。少し複雑なことをしようとすると、数式が長くネストし、解読や修正が困難(スパゲッティ化)になりやすい。
処理性能数千行程度のデータであれば、現代のPCスペックなら問題なく快適に動作する。数年分のレースデータ(数万〜数十万行)を扱うと、動作が極端に遅くなったり、ファイルが開けなくなったりすることがある。
分析手法基本的な統計量の算出や、回帰分析(分析ツールアドイン)など、基本的なデータ分析は一通り可能。ランダムフォレストや勾配ブースティングといった、現代AI開発の主流である高度な機械学習アルゴリズムは利用できない。
拡張性と再現性アイデア次第で様々な分析シートを作成できる柔軟性がある。Webからのデータ自動収集や、他ツールとの連携が難しい。「どのセルをどう変更したか」という作業履歴の管理(バージョン管理)が困難。

エクセルはPythonへの最高の架け橋

ここまで見てきたように、エクセルでの予測モデル自作にはいくつかの限界点が存在します。しかし、だからといって価値がないわけでは全くありません。むしろ、エクセルは、データに基づいた競馬予測の世界への扉を開き、将来的にPythonへステップアップするための最高の架け橋となるツールです。

エクセルで試行錯誤する中で培われる「どのようなデータを集めるべきか」「どんな特徴が予測に効きそうか」「データをどう加工すれば分析しやすくなるか」といったスキルや思考法は、そのままPythonでの開発にも活かせる普遍的なものです。エクセルという使い慣れた環境でデータ分析の面白さと奥深さを体感することが、より高度な世界へ進むための最も確実なモチベーションとなるでしょう。

【実践編】Pythonでの競馬aiの作り方

  • 競馬プログラミングPythonの基礎
  • Pythonでの競馬aiの作り方の手順
  • 自作する競馬AIモデルの設計
  • 予測AIの作り方と生成AIによる競馬予想
  • 総括:最適な競馬予想aiの作り方を見つける

競馬プログラミングPythonの基礎

競馬AI開発の世界において、プログラミング言語Pythonはデファクトスタンダード(事実上の標準)となっています。なぜなら、PythonにはAI開発を強力にサポートする環境が整っているからです。これから本格的に競馬AIを自作しようと考えるなら、Pythonの基礎を学ぶことは避けては通れません。

Pythonが選ばれる主な理由は、その「ライブラリ」の豊富さにあります。ライブラリとは、特定の目的のために作られた便利な機能の集まりのことで、これを活用することで、複雑な処理を短いコードで簡単に実装できます。車輪の再発明をすることなく、先人たちの知恵を手軽に利用できるのです。

競馬AI開発で必須となるPythonライブラリ

  • Pandas: 表形式のデータを自在に扱うためのライブラリ。競馬データの読み込み、加工、集計など、データ前処理のあらゆる場面で活躍します。
  • NumPy: 数値計算、特に大規模な配列や行列の計算を高速に行うためのライブラリ。Pandasの内部でも利用されています。
  • Scikit-learn: 機械学習のための総合的なライブラリ。様々な予測モデルの構築、学習、評価が数行のコードで実装できます。初心者はまずこのライブラリを使いこなすことを目指しましょう。
  • Matplotlib / Seaborn: データをグラフ化(可視化)するためのライブラリ。分析結果を視覚的に確認したり、特徴量の関係性を探ったりする際に非常に重要です。

これらのライブラリを使いこなせるようになることが、競馬プログラミングPythonの第一歩と言えるでしょう。まずはそれぞれのライブラリが「何をするためのものなのか」という役割を理解し、簡単な使い方からマスターしていくのが効率的です。

Pythonでの競馬aiの作り方の手順

Pythonを使って競馬AIを開発するプロセスは、一般的に以下のステップで進められます。これは競馬に限らず、多くのデータ分析プロジェクトで共通する王道の流れです。各ステップの役割を理解することが、開発の全体像を掴む上で非常に重要になります。

ステップ1:データ収集 (Data Collection)

全ての分析はデータから始まります。競馬AIを作るためには、レース結果、出走馬情報、血統、騎手、調教師、競馬場など、多岐にわたる過去のデータが必要です。これらのデータは、JRA-VAN Data Lab.のような公式サービスを利用したり、Webサイトからスクレイピング(プログラムによる自動収集)技術を使って集めたりします。

ステップ2:データ前処理 (Data Preprocessing)

収集したままのデータは、欠損値(データが空欄になっている部分)があったり、文字列表記が統一されていなかったりと、そのままではAIが学習できません。このステップでは、Pandasライブラリを駆使して、データをAIが扱える綺麗な形式(数値データなど)に整える作業を行います。この地道な作業が、最終的なAIの精度に大きく影響します。

ステップ3:特徴量エンジニアリング (Feature Engineering)

元のデータから、予測に役立ちそうな新しい特徴(特徴量)を作り出す、AI開発において最も創造性が求められる工程です。例えば、「馬の体重の増減」や「騎手と調教師の相性」、「過去のレース間隔」など、予測精度を向上させるための「切り口」を自分で考えてデータに加えていきます。競馬の知識が最も活かされる部分でもあります。

ステップ4:モデルの学習 (Model Training)

前処理と特徴量エンジニアリングを経て準備したデータを、Scikit-learnなどのライブラリを使って機械学習モデルに学習させます。どの馬が勝ちそうか、といったパターンをAIに覚え込ませる工程です。ランダムフォレストや勾配ブースティングなど、様々なアルゴリズムの中から、問題に適したものを選びます。

ステップ5:モデルの評価 (Model Evaluation)

学習させたモデルが、未知のデータ(学習に使っていないレースデータ)に対してどれくらいの予測精度を持つかを評価します。的中率や回収率といった指標を用いて、モデルの性能を客観的に測ります。この評価結果を基に、ステップ2〜4を繰り返し、モデルを改善していきます。

この5つのステップを何度も行き来しながら、少しずつAIの精度を高めていくのが開発の醍醐味です。一朝一夕にはいきませんが、試行錯誤の末に良いモデルができた時の喜びは格別ですよ!

自作する競馬AIモデルの設計

一口に「競馬AI」と言っても、その目的によって様々な種類のモデルが考えられます。どのようなAIを作りたいのか、目的を明確にすることがモデル設計の第一歩です。目的が異なれば、必要となるデータや採用すべき機械学習のアルゴリズムも変わってきます。

ここでは、代表的な競馬AIモデルの設計例をいくつか紹介します。

1. 着順予測モデル

最も一般的で、多くの方がイメージするAIモデルです。各レースに出走する全ての馬について、1着になる確率、3着以内に入る確率などを予測します。

  • 目的:単勝、複勝、馬連、3連単など、様々な券種の的中を狙う。
  • アプローチ: 各馬が「1着になるか、ならないか」を予測する二値分類問題や、「何着になるか」を予測する回帰問題、あるいは「1着になる確率」を直接予測する確率予測問題としてモデルを構築します。
  • 代表的なアルゴリズム: ロジスティック回帰、ランダムフォレスト、LightGBM

2. 回収率最適化モデル

的中率の高さだけではなく、最終的な利益(回収率)を最大化することに特化したモデルです。人気薄の馬でも、期待値(オッズと勝率のバランス)が高いと判断すれば積極的に狙う、より実践的なAIと言えます。

  • 目的: 長期的に見てプラス収支を目指す。
  • アプローチ: 過去のデータから「どのような条件の馬を買えば回収率が高かったか」を学習させます。単に勝つ馬を当てるだけでなく、「おいしい馬券」を見つけ出すことを目指します。
  • 代表的なアルゴリズム: 勾配ブースティング系(LightGBM, XGBoost)などがよく用いられます。

さらに高度なモデル設計

上記以外にも、レース展開をシミュレーションするモデルや、特定の条件下(例:雨の日のダート短距離戦)に特化した専門家モデルなど、アイデア次第で様々なAIを設計することが可能です。まずはシンプルな着順予測モデルから始め、慣れてきたら自分なりの視点を加えたオリジナルモデルの設計に挑戦してみるのが良いでしょう。

予測AIの作り方と生成AIによる競馬予想

AI技術は日々進化しており、競馬予想の世界でも新しい技術の活用が期待されています。特に、従来の「予測AI」と、近年注目を集める「生成AI」は、その得意なことやアプローチが異なります。この違いを理解することは、今後の競馬AI開発の可能性を広げる上で重要です。

従来の予測AI(機械学習)

これまで解説してきた競馬AIは、主にこの「予測AI」に分類されます。

  • 役割: 過去の構造化データ(数値やカテゴリのデータ)からパターンを学習し、未来の数値を予測する(例:各馬の勝率を予測する)。
  • 作り方: 前述の通り、データ収集から前処理、学習、評価というステップを経て構築します。
  • 強み: 客観的なデータに基づいた、再現性の高い予測が可能です。統計的な根拠を持って、なぜその予測に至ったのかをある程度説明できます。
  • 弱み: 学習データにない新しいパターンの考慮や、データ化しにくい定性的な情報(馬の当日の気配など)を扱うのは苦手です。

新しい波、生成AI(大規模言語モデルなど)

ChatGPTに代表される生成AIは、主にテキストや画像を生成することを得意とするAIです。

  • 役割: 大量のテキストデータから言語のパターンを学習し、人間のように自然な文章を生成したり、要約したり、質問に答えたりする。
  • 競馬予想への応用:
    • レースの展望や過去のレース結果の要約を文章で生成する。
    • 専門家の解説記事などを読み込ませ、注目馬に関する洞察を抽出する。
    • 「先行馬が有利なコースで、雨が降った場合の注目血統は?」といった、対話形式でのリサーチ補助。
  • 現状の課題: 生成AIは、もっともらしい嘘(ハルシネーション)をつくことがあり、数値予測の正確性においては予測AIに劣ります。現時点では、直接的な馬券予測よりも、予想を補助するリサーチツールとしての活用が現実的です。

将来的には、予測AIが算出した確率と、生成AIが提供するレースの背景情報を組み合わせて、より精度の高い総合的な判断を下す、といったハイブリッドな使い方が主流になるかもしれませんね。技術の進化から目が離せません!

総括:最適な競馬予想aiの作り方を見つける

  • 競馬AIの作り方は初心者でも段階的な学習で十分に可能である
  • PythonやGoogle Colaboratoryなど無料ツールで開発を始められる
  • 体系的な学習には初心者向けの本を活用するのが効果的
  • Windows PCでも問題なく本格的な開発環境を構築できる
  • スマホやiPhoneは開発そのものには向かないが学習やAIの利用に活用できる
  • エクセルでも簡易的な予測モデルは作成可能でデータ分析の入門として有用
  • 競馬AI開発ではプログラミング言語Pythonが事実上の標準となっている
  • PandasやScikit-learnといったライブラリの活用が開発の鍵を握る
  • 開発手順はデータ収集、前処理、特徴量エンジニアリング、学習、評価のサイクル
  • データ前処理や特徴量エンジニアリングがAIの精度を大きく左右する
  • 目的(的中率重視か回収率重視か)に応じてAIモデルの設計は異なる
  • まずはシンプルな着順予測モデルから着手するのがおすすめ
  • 従来の予測AIは数値データに基づく客観的な予測を得意とする
  • 最適な作り方は一つではなく自分のスキルや目的に合わせて手法を選ぶことが重要
目次