ジョッキーの帽子で競馬がわかる!枠色ルール徹底解説

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競馬観戦の際、カラフルなジョッキーの帽子がターフに映え、レースを華やかに彩っています。実は、あのジョッキーの帽子には単なる飾りではない重要な意味が隠されていることをご存知でしょうか。競馬の帽子の色は、レースの展開を予想する上で欠かせない情報を示しており、そのルールを理解することで競馬観戦が何倍も楽しくなります。この記事では、競馬の枠の色と帽子の色の関係性から、初心者にも分かりやすい競馬枠色覚え方、意外と知られていない競馬の枠色の由来まで、詳しく解説します。さらに、競馬の枠順や枠の決め方、馬番の色との違い、そして馬券購入に役立つ競馬の枠複についても触れていきます。時には競馬の帽子の色が2色になる場合や、個性的な競馬の染め分け帽、そして競馬界で輝く女性ジョッキーと帽子の関係など、競馬の色が持つ順番や意味を深く掘り下げていきます。この情報を知れば、あなたも競馬の専門家のようにレースを読み解くことができるようになるでしょう。

  • ジョッキーの帽子の色と枠番の基本的な関係性
  • 初心者でも簡単に覚えられる8色の枠色の覚え方
  • 枠順の決まり方や「染め分け帽」などの特別ルール
  • 帽子の色を活用した馬券「枠複」の楽しみ方
目次

ジョッキーの帽子で競馬の枠色が分かる基本

  • 競馬の帽子の色は全部で何種類?
  • 枠の色と馬番の色の関係を解説
  • 初心者でも簡単な競馬枠色覚え方
  • 意外と知らない競馬の枠色の由来
  • 競馬の色は決められた順番がある

競馬の帽子の色は全部で何種類?

結論から言うと、中央競馬(JRA)でジョッキーが着用する帽子の色は、全部で8種類あります。これは競馬の「枠番」というグループ分けに対応しており、1枠から8枠まで、それぞれ異なる色が割り当てられています。レースに出走する馬は、最大18頭が8つの枠のいずれかに振り分けられ、同じ枠に入った馬のジョッキーは、全員が同じ色の帽子を着用することになります。

具体的には、白、黒、赤、青、黄、緑、橙、桃色の8色です。この色は、競馬場の大画面モニターやテレビ中継、競馬新聞などで馬番の隣に表示される色と同じなので、自分の応援している馬がどこを走っているのかを一目で識別するための重要な目印となります。特に、レースが混戦になった場合でも、帽子の色を頼りにすることで、目当ての馬を見失わずに済みます。

ポイント

ジョッキーの帽子の色は、レースをグループ分けする「枠番」に対応した8色が基本です。これにより、観客は遠くからでも馬を識別しやすくなっています。

ただし、同じ馬主が同じレースに複数の馬を出走させる場合など、特別なケースではデザインの異なる「染め分け帽」が使用されることもあります。これについては後の見出しで詳しく解説します。

枠の色と馬番の色の関係を解説

競馬初心者の方が混同しやすいのが「枠番」と「馬番」の違いです。この2つの違いを理解することが、帽子の色を正確に把握するための第一歩となります。

  • 枠番:レースに出走する馬をグループ分けした番号。1枠から8枠まであり、帽子の色が対応している。
  • 馬番:出走する馬1頭1頭に割り当てられた固有の番号。最大18番まである。

レースの出走頭数が8頭以下の場合は、枠番と馬番が一致するため、「1枠=1番」「2枠=2番」…となり、非常に分かりやすいです。しかし、9頭以上の馬が出走するレースでは、1つの枠に複数の馬が入ることになります。例えば、18頭立てのレースでは、1枠から6枠までは2頭ずつ、7枠と8枠には3頭ずつ馬が振り分けられます。

例えば、1枠に1番と2番の馬が入った場合、1番のジョッキーも2番のジョッキーも、どちらも1枠の色である「白色」の帽子をかぶる、ということですね!

この場合、同じ色の帽子をかぶったジョッキーをどう見分けるのかというと、ゼッケンに書かれた「馬番」で区別します。つまり、帽子の色はあくまで「枠」を示しており、個々の馬を特定するには馬番を確認する必要があるのです。

枠番帽子の色馬番
1枠1番, 2番
2枠3番, 4番
3枠5番, 6番
4枠7番, 8番
5枠9番, 10番
6枠11番, 12番
7枠13番, 14番, 15番
8枠16番, 17番, 18番

注意点

競馬新聞やオッズ画面では、馬番の背景色が枠色で示されていることが多いです。帽子の色と馬番の番号をセットで覚えることで、よりスムーズにレースを観戦できます。

初心者でも簡単な競馬枠色覚え方

8種類ある枠の色を覚えるのは、初めのうちは少し大変に感じるかもしれません。しかし、いくつかの覚え方を試すことで、誰でも簡単に記憶することができます。ここでは、代表的な競馬枠色の覚え方をいくつかご紹介します。

語呂合わせで覚える方法

昔から競馬ファンの間で使われている、語呂合わせを使った覚え方です。リズムで覚えられるため、記憶に定着しやすいのが特徴です。

「白黒赤青、黄緑(きみどり)橙桃(だいとうもも)」

1枠から順番に「しろ、くろ、あか、あお、き、みどり、だいだい、もも」と覚える方法です。特に後半の「きみどり、だいとうもも」と区切って覚えると、スムーズに口ずさむことができます。

イメージで覚える方法

色を身近なものに関連付けて覚える方法も効果的です。自分なりのイメージを持つことで、より記憶に残りやすくなります。

  • 1枠(白):スタートの「白星」発進
  • 2枠(黒):玄人(くろうと)好みの枠
  • 3枠(赤):燃えるような勝負の「赤」
  • 4枠(青):空や海のように広がる可能性の「青」
  • 5枠(黄):注意信号の「黄」、注目株
  • 6枠(緑):ターフ(芝)の「緑」
  • 7枠(橙):夕焼けの「橙」、レース終盤の勝負
  • 8枠(桃):桜(桜花賞)の「桃色」、大外枠の華やかさ

豆知識

競馬場によっては、枠の色にちなんだカクテルやフードを販売していることがあります。好きな枠の色にちなんだメニューを楽しみながら覚えるのも、競馬の醍醐味の一つです。

これらの方法を試してみて、ご自身に合った覚え方を見つけるのが一番です。一度覚えてしまえば、競馬観戦が格段に分かりやすくなり、より深くレースを楽しめるようになります。

意外と知らない競馬の枠色の由来

現在では当たり前のように使われている競馬の枠色ですが、その由来については、実は明確な記録が残っておらず、いくつかの説が存在します。最も有力とされているのが「交通信号機説」です。

これは、信号機の「青・黄・赤」をベースに、他の色を追加していったという考え方です。確かに、枠色の中には信号機で使われる3色が含まれています。また、観客が遠くからでも識別しやすいように、視認性の高い色が選ばれたという説もあります。

もう一つの説として、「陰陽五行説」を基にしているというものがあります。古代中国の思想である陰陽五行説では、万物は「木・火・土・金・水」の5つの元素から成り立っているとされ、それぞれに色が対応しています(青・赤・黄・白・黒)。この5色に他の色を加えて8色にしたのではないか、という説です。

はっきりとした由来は分かっていないんですね。でも、色々な説を想像してみるのも面白いです!

いずれの説が正しいにせよ、ジョッキーの帽子の色が、レースの公正さと観客の分かりやすさを両立させるために導入された重要なシステムであることは間違いありません。何気なく見ている帽子の色にも、競馬の長い歴史と工夫が詰まっているのです。

競馬の色は決められた順番がある

前述の通り、競馬の帽子の色、すなわち枠の色には、1枠から8枠まで厳密な順番が定められています。この順番は、どの競馬場でも、どのレースでも変わることのない共通のルールです。

改めて、その順番を確認しておきましょう。

  1. 1枠:白 (しろ)
  2. 2枠:黒 (くろ)
  3. 3枠:赤 (あか)
  4. 4枠:青 (あお)
  5. 5枠:黄 (き)
  6. 6枠:緑 (みどり)
  7. 7枠:橙 (だいだい)
  8. 8枠:桃 (ももいろ)

この色の順番は、馬券をマークシートで購入する際にも重要になります。マークシートでは、枠番を塗りつぶして購入する方法があり、その際にこの色の順番を知っていると、間違いを防ぐことができます。例えば、「赤帽子の馬」と言われたら「3枠」のことだと瞬時に判断できるようになります。

ポイント

この色の順番は絶対的なルールです。競馬新聞、テレビ中継、競馬場のオッズ表示など、あらゆる場面でこの順番が基準となっています。まずはこの8色と順番をしっかりと覚えることが、競馬を理解する上での基礎となります。

ジョッキーの帽子から見る奥深い競馬の世界

  • 競馬の枠順と枠の決め方のルール
  • 競馬の帽子の色が2色になるケース
  • デザイン豊富な競馬の染め分け帽
  • 競馬の帽子と活躍する女性ジョッキー
  • 枠の色で買う競馬の枠複馬券
  • ジョッキーの帽子を知れば競馬はもっと面白い

競馬の枠順と枠の決め方のルール

ジョッキーがかぶる帽子の色を決定する「枠順」は、単なる出走番号ではなく、レースの勝敗を左右することもある非常に重要な戦略的要素です。では、レース展開に大きな影響を与えるこの枠順は、一体どのようにして決められているのでしょうか。

結論から言うと、枠順の決定は、すべての出走馬に対して公平性を保つため、厳正な抽選によって行われます。特に、日本ダービーや有馬記念といったG1レースでは、その抽選会の様子がテレビ中継されることもあり、関係者やファンが固唾をのんで見守る一大イベントにもなっています。

枠順抽選の仕組み

ほとんどのレースの枠順抽選は、JRA(日本中央競馬会)の職員が、専用のコンピュータプログラムを用いて行います。スイッチが押されると、出走馬と馬番が完全にランダムで結びつけられていきます。一部の特別なレースでは、出走馬の名前が入ったボールを抽選機で引き当てる、といったアナログな方法が採用されることもあります。いずれにしても、どの馬がどの枠、どの馬番に入るかは、完全に運で決まるのです。

豆知識:有馬記念の公開抽選会

年末のグランプリレース「有馬記念」では、ファン投票で選ばれた出走馬の枠順を、騎手や調教師などの関係者が自ら抽選ボールを引いて決めるという、ユニークな公開抽選会が恒例となっています。どの騎手が幸運を引き当てるのか、その一挙手一投足に大きな注目が集まります。

なぜ枠順が重要なのか?レースへの影響

枠順が「運」で決まるとはいえ、その結果がレースに与える影響は計り知れません。「内枠は有利」「外枠は不利」と一概に言われることもありますが、実際にはコースの形状や馬の個性によって、その有利・不利は大きく変わってきます。

なるほど!つまり、ただ内側の枠が当たればラッキー、という単純な話ではないんですね。

その通りです。枠順の有利・不利を考える上で重要な3つのポイントを解説します。

1. レースの展開を左右する「コース取り」

競馬はトラックを周回する競技であるため、当然ながら最も内側を走るのが最短距離となります。この最短距離を走れるコースのことを「経済コース」と呼びます。

メリット(有利な点)デメリット(不利な点)
内枠 (1枠, 2枠など)・最短距離の「経済コース」を走りやすい
・スタミナの消耗を抑えやすい
・他の馬に囲まれて進路を失うリスクがある
・ダート戦では砂を被りやすい
外枠 (7枠, 8枠など)・自分のペースで走りやすい
・他の馬の影響を受けにくい
・コーナーで外側を回らされ、距離ロスが大きくなる
・スタミナを消耗しやすい

内枠の馬は、この経済コースを走りやすいため、スタミナの消耗を抑えられるという大きなメリットがあります。一方で、外枠の馬はコーナーのたびに外側を回されるため、内枠の馬よりも長い距離を走る「コースロス」というデメリットが生じやすいのです。

2. 競馬場・コース形状による傾向の違い

前述の有利・不利は、競馬場のコース形状によって、その影響度が大きく異なります。

  • 内枠が有利になりやすいコース例:中山 芝2200m(皐月賞など)
    スタートしてすぐにコーナーを迎えるため、外枠の馬は大きく外を回らされる不利が顕著になります。最短距離を走りやすい内枠が絶対的に有利とされています。
  • 外枠が有利になる特殊なコース例:新潟 芝1000m(直線)
    日本で唯一の直線のみのコースです。馬場の状態が良い外側のコースを走れる馬が有利になる傾向があり、「外枠有利」がセオリーとなっています。
  • 枠順の有利不利が少ないコース例:東京 芝2400m(日本ダービーなど)
    スタートから最初のコーナーまでが長く、コース幅も広いため、どの枠からでも比較的自由に位置取りができます。そのため、枠順による有利不利が少なく、馬の実力がストレートに反映されやすいコースと言われます。
3. 馬の脚質(走り方のタイプ)との相性

馬にはそれぞれ得意な走り方(脚質)があり、枠順との相性も重要です。

  • 逃げ・先行馬:スタートから先頭集団につけたいタイプ。最短距離で前に出られる内枠が有利に働くことが多いです。
  • 差し・追い込み馬:レース後半に勝負をかけるタイプ。馬群に包まれるリスクのある内枠より、スムーズに外に出して追い込める外枠の方が力を発揮しやすい場合があります。

予想する上での注意点

枠順は非常に重要な予想ファクターですが、それだけで勝敗が決まるわけではありません。馬の能力、騎手の技術、当日の馬場状態など、様々な要素を総合的に判断することが大切です。

まとめ:枠順は「運」と「戦略」の交差点

このように、ジョッキーがかぶる帽子の色を決める枠順は、「抽選という運」から始まり、「コース取りや脚質という戦略」に繋がる、競馬の奥深さを象徴する要素なのです。枠順が発表された際には、ぜひコースの形状や出走馬の個性を考え合わせながら、レースの展開を想像してみてください。

競馬の帽子の色が2色になるケース

基本的には1つの枠に対して1色の帽子が原則ですが、例外的に帽子の色が2色になるケースがあります。これが「染め分け帽(そめわけぼう)」または「分割帽」と呼ばれる特別な帽子です。

染め分け帽が使用されるのは、同じ馬主(オーナー)が、同じレースに2頭以上の馬を出走させる場合です。もし、同じ馬主の馬が同じ枠に入ってしまうと、ジョッキーは同じ色の帽子、そして馬主の所有馬であることを示す同じデザインの勝負服(騎手服)を着用することになり、観客が見分けるのが非常に困難になってしまいます。

そこで、どちらの馬かを区別しやすくするために、同じ枠に入った馬主の馬のうち、馬番が大きい方の馬のジョッキーが染め分け帽を着用するというルールが設けられています。例えば、ある馬主のA馬とB馬が同じ3枠(赤)に入った場合、馬番の若い方のジョッキーは通常の赤い帽子を、馬番の大きい方のジョッキーは赤色をベースにした2色デザインの帽子をかぶります。

注意点

染め分け帽のデザインは、馬主の勝負服のデザインと連動しています。そのため、どの馬主がどのデザインの染め分け帽を使うかは、あらかじめJRAに登録されています。

デザイン豊富な競馬の染め分け帽

前述の通り、同じ馬主の馬が同じ枠に入った際に登場する「染め分け帽」は、単に色を2つに分けただけの識別票ではありません。それは、馬主の誇りとも言える「勝負服」のデザインを帽子に纏わせた、いわば“走るエンブレム”です。競馬ファンの中には、この美しくバリエーション豊かな染め分け帽のデザインを見ることを、レースの大きな楽しみの一つにしている人も少なくありません。

染め分け帽の基本ルール:枠色と勝負服デザインの融合

染め分け帽を理解する上で最も重要な原則は、その構造にあります。染め分け帽のデザインは、「帽子のベースとなる色」と「その上に描かれる柄」の2つの要素で構成されています。

  • ベースの色:これは、その馬が入っている「枠の色」がそのまま適用されます。例えば3枠なら赤色、5枠なら黄色の帽子が土台となります。
  • 描かれる柄:これこそが、馬主があらかじめJRAに登録している「勝負服のデザイン」そのものです。

具体的な例で考えてみましょう。ある馬主の勝負服が「赤色、白十字襷(しろじゅうじだすき)」というデザインだったとします。この馬主の馬が2頭、同じ4枠(青)に入った場合、馬番の若い方の馬は通常の青い帽子をかぶります。そして、馬番の大きい方の馬のジョッキーがかぶるのが染め分け帽です。この場合、ベースが4枠の「青色」で、その上に勝負服の柄である「白十字襷」が描かれた、特別なデザインの帽子を着用することになるのです。

1枠(白色)だけの特別なルール

この基本ルールには、一つだけ重要な例外が存在します。それが1枠(白色)の場合です。勝負服のデザインには「白」が使われることが非常に多く、もしベースカラーの白い帽子に白い柄を描いてしまうと、デザインが全く見えなくなってしまいます。

確かに!白地に白の模様じゃ、せっかくのデザインが台無しですね。何か特別なルールがあるのですか?

その通りです。このような事態を避けるため、JRAでは特別なルールを定めています。それは、1枠の染め分け帽のベースカラーは、白色ではなく水色(ライトブルー)を使用するというものです。これにより、白い柄の勝負服であってもデザインが明確に識別できるようになっています。もしパドックやレースで水色の帽子を見かけたら、それは「1枠の染め分け帽」であることの証です。

有名馬主の勝負服に見るデザインパターン

染め分け帽のデザインは、まさに馬主の個性そのものです。ここでは、競馬史を彩ってきた名馬たちの馬主が所有する、象徴的な勝負服と染め分け帽のデザインパターンをいくつか紹介します。

金子真人ホールディングス

「ディープインパクト」や「キングカメハメハ」など、数々の歴史的名馬を所有。勝負服は「黒、黄鋸歯形(きのことぎり)、袖青縦縞」という非常に有名で特徴的なデザインです。このギザギザ模様(山形)が、様々な枠色のベースの上に描かれる染め分け帽は、大レースのパドックを華やかに彩ります。

社台グループ(サンデーレーシングなど)

日本最大の馬主グループであり、同じレースに多数の有力馬を出走させることが多いです。そのため、彼らの染め分け帽は非常に目にする機会が多いと言えます。例えば、クラブ法人であるサンデーレーシングの勝負服は「黒、赤十字襷、袖黄縦縞」。この十字のデザインが枠色と組み合わさることで、レースの力関係を視覚的に示します。

北島三郎氏(大野商事)

国民的演歌歌手であり、「キタサンブラック」の馬主としても知られます。勝負服は「黒、茶一本輪、茶袖」のデザイン。この「一本輪(輪繋)」の柄が、キタサンブラックの力強い走りと共に多くのファンの記憶に刻まれています。

豆知識:勝負服のデザイン登録

馬主がJRAに登録できる勝負服のデザインには、色の組み合わせ(3色まで)や、使用できる柄(縦縞、格子縞、輪繋、山形、菱形、元禄など14種類)に細かい規定があります。馬主たちはこの限られたルールの中で、自らの所有馬をアピールするための独創的なデザインを考案しているのです。

レースの力関係を読むヒント

前述の通り、これらの個性的な染め分け帽は、レースの視覚的な楽しさを増してくれるだけでなく、競馬予想においても重要なヒントを与えてくれます。

染め分け帽が示すもの

同じデザインの染め分け帽をかぶったジョッキーが複数いるということは、その馬主が「複数頭出し(多頭出し)」で、そのレースに懸けている何よりの証拠です。特にG1レースで、社台グループのような大手馬主の染め分け帽が多く見られる場合、「組織としてこのレースを勝ちに来ている」という、レースの力関係を読み解く上での一つの判断材料となるのです。

競馬の帽子と活躍する女性ジョッキー

近年、競馬界では女性ジョッキーの活躍が目覚ましく、多くのファンを魅了しています。彼女たちがレースで着用する帽子も、もちろんこれまで解説してきたルールに則っています。つまり、性別に関係なく、騎乗する馬の枠番に応じた色の帽子を着用します。

JRAで歴代最多勝利記録を持つ藤田菜七子騎手をはじめ、若手の今村聖奈騎手や古川奈穂騎手など、多くの女性ジョッキーがターフで輝きを放っています。彼女たちの活躍により、これまで競馬に馴染みのなかった層からも注目が集まり、競馬界全体の活性化に繋がっています。

女性ジョッキーがカラフルな帽子と勝負服をまとって、大柄なサラブレッドを巧みに操る姿は、競馬の大きな魅力の一つです。彼女たちがどの枠に入り、どの色の帽子をかぶるのかをチェックするのも、レース前の楽しみ方と言えるでしょう。

ポイント

帽子のルールは、ベテランの男性ジョッキーも、若手の女性ジョッキーも、すべての騎手に対して平等に適用されます。応援している女性ジョッキーの帽子の色に注目して、レースを観戦してみてはいかがでしょうか。

枠の色で買う競馬の枠複馬券

ジョッキーの帽子の色、すなわち「枠」を基準にして購入できる、競馬初心者にとって非常に心強い馬券があります。それが「枠番連勝複式」、通称「枠複(わくふく)」です。これは、馬1頭1頭の能力を細かく比較するのが難しいと感じる方でも、競馬の楽しさと的中する喜びを手軽に味わえる、戦略的な馬券と言えるでしょう。

枠複の基本的なルールは、1着と2着に入る馬の「枠番」の組み合わせを当てるというものです。個々の馬の番号である「馬番」ではなく、馬たちが所属するグループである「枠番」で予想するのが最大の特徴。そのため、選んだ2つの枠の中に1着と2着の馬が1頭ずつ入っていれば、見事的中となります。

「馬連」との違いは?枠複最大のメリット

競馬には、枠複と非常によく似た「馬連(馬番連勝複式)」という馬券があります。こちらは1着と2着に入る馬の「馬番」を当てるもので、両者の違いを理解することが、枠複のメリットを最大限に活かす鍵となります。

枠で当てるか、馬の番号で当てるかの違いですね!具体的にはどういうメリットがあるのですか?

最大のメリットは、1つの枠に複数の馬が入っている場合、その中のどの馬が来ても的中になるという「保険」が効く点です。例えば18頭立てのレースでは、1つの枠に最大3頭の馬が入ります。もしあなたが「3枠(赤)と5枠(黄)が怪しい」と予想して枠複の「3-5」を買ったとします。この場合、3枠に入っている馬(5番か6番)と5枠に入っている馬(9番か10番)のどちらかが1着・2着に入れば的中なのです。これが馬連だと、例えば「5番-9番」と1点に絞り込まなくてはなりません。

種類的中条件的中率配当傾向
枠複 (わくふく)1着・2着の枠番の組み合わせを当てる高い低い
馬連 (うまれん)1着・2着の馬番の組み合わせを当てる低い高い

つまり、枠複は「当たりやすさ」を重視する馬券馬連は「配当の高さ」を重視する馬券と考えることができます。どちらが良いというわけではなく、レースの状況やご自身の予想スタイルに合わせて使い分けるのが賢い選択です。

どんな時に買うべき?枠複の有効な活用戦略

では、具体的にどのような状況で枠複は特に有効なのでしょうか。ここでは3つの戦略的な活用シーンを紹介します。

1. どの馬が勝つか分からない混戦レースで

絶対的な本命馬がおらず、多くの馬にチャンスがありそうな「混戦レース」では、馬を1頭に絞り込むのは至難の業です。このような時、特定の馬ではなく「有力馬が複数入っている枠」や「有利な枠」を軸に枠複で買うことで、的中する可能性を広げることができます。

2. 有力馬が同じ枠に入った時

実力が拮抗している有力馬2頭が、偶然同じ枠に配置されることがあります。この場合、その2頭で1着・2着が決まる可能性は十分に考えられます。そこで、その枠の「ゾロ目」(例:3枠に有力馬が2頭いるなら「3-3」)を買うことで、その2頭のワンツーフィニッシュに賭けるという戦略が成り立ちます。

3. 枠順の有利不利を活かしたい時

前述の通り、コースによっては特定の枠が有利になる傾向があります。例えば「中山競馬場の内枠は有利」というデータを重視するなら、内枠同士の組み合わせ(例:「1-2」「1-3」「2-3」など)をボックスで購入することで、セオリーに基づいた合理的な予想を組み立てることが可能です。

マークカードの書き方

枠複は競馬場のマークカードを使って簡単に購入できます。以下のステップで記入します。

  1. 開催場:馬券を買いたい競馬場(東京、中山など)をマークします。
  2. レース番号:購入したいレースの番号(例:11R)をマークします。
  3. 式別「枠複」の欄をマークします。
  4. ながし/ボックス:買い方に合わせてマークします。(1つの軸から複数へ流すなら「ながし」、選んだ枠の全通りを買うなら「ボックス」)
  5. 1着・2着:購入したい枠番の数字をマークします。
  6. 金額:1点あたりに賭けたい金額をマークします。
  7. 単位:金額の単位(百円、千円など)をマークします。

例えば、「3枠から5枠と7枠へ流す」場合は、「ながし」をマークし、「1頭目(軸)」に「3」、「2頭目(相手)」に「5」「7」をマークします。

購入時の注意点

手軽で魅力的な枠複ですが、購入する際にはいくつか知っておくべき注意点があります。

  • 8頭立て以下のレースでは発売されない
    出走する馬が8頭以下の場合、枠番と馬番がほぼ同じになるため、枠複は発売されません。9頭立て以上のレースでのみ購入できます。
  • 「ゾロ目」の的中について
    同じ枠の馬が1着・2着を独占した場合、その枠のゾロ目(例:「3-3」)の組み合わせが的中となります。もし「3-5」の馬券しか持っていない場合は、たとえ3枠の馬がワンツーフィ-ニッシュを飾っても不的中となるので注意が必要です。
  • 配当が低くなる場合がある
    当たりやすい分、配当(オッズ)は他の馬券に比べて低くなる傾向にあります。特に、圧倒的な1番人気の馬が含まれる枠の組み合わせは、的中しても投資した金額が戻ってくるだけ(元返し)か、それ以下になるケースもあります。

ジョッキーの帽子を知れば競馬はもっと面白い

この記事では、ジョッキーの帽子と競馬の枠色をテーマに、その基本から奥深いルールまでを解説してきました。最後に、今回の内容をリストで振り返ってみましょう。

  • ジョッキーの帽子の色は全部で8種類ある
  • 帽子の色は1枠から8枠までの枠番に対応している
  • 1枠から白、黒、赤、青、黄、緑、橙、桃の順番で決まっている
  • 出走頭数が多いと1つの枠に複数の馬が入る
  • 枠色の覚え方には語呂合わせやイメージ連想が便利
  • 枠色の由来は交通信号機説などが有力だが定かではない
  • 枠順はレースの公正性を保つため厳正な抽選で決まる
  • 同じ馬主が同じ枠に入ると染め分け帽が使われる
  • 染め分け帽は馬主の勝負服と連動したデザインになっている
  • 帽子のルールは女性ジョッキーにも平等に適用される
  • 枠番の組み合わせを当てる枠複という馬券がある
  • 枠複は初心者でも比較的当てやすいメリットがある
  • 帽子の色を理解するとレース展開が追いやすくなる
  • ジョッキーの帽子は競馬観戦をより楽しくする重要な要素である

これまで何気なく見ていたジョッキーの帽子も、その色の意味やルールを知ることで、全く違った視点から競馬を楽しめるようになります。ぜひ次回の競馬観戦では、カラフルな帽子に注目して、レースの展開を予想してみてください。

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