キズナの種牡馬評価は?産駒の特徴と未来を徹底解説

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「キズナの種牡馬評価」について検索しているあなたは、種牡馬 キズナの真の実力について知りたいと思っているのではないでしょうか。キズナの産駒成績を見るたびに「キズナ産駒 凄 すぎ」と感じる一方で、「キズナ産駒 弱い」「キズナ産駒 大物 いない」といった相反する意見も耳にし、戸惑っているかもしれません。キズナ産駒の特徴として、キズナ産駒の牡馬とキズナ産駒の牝馬ではどちらが走りやすいのか、キズナ産駒は早熟なのか、それともキズナ産駒は晩成なのか、成長曲線も気になるところです。また、キズナ産駒の特徴として重馬場での適性はどうでしょうか。この記事では、キズナ産駒の2歳馬や2025年以降の展望、注目のキズナ産駒 大物候補、さらには最新のキズナ産駒の出走予定まで、データと実績に基づき、キズナの種牡馬評価を徹底的に解剖します。

  • キズナの種牡馬としての歴史的な立ち位置
  • 産駒の芝・ダート適性や距離、馬場状態の傾向
  • 牡馬と牝馬の明確な適性の違い
  • 「弱い」「大物がいない」という噂の真相と今後の展望
目次

キズナの種牡馬評価:データで見る実績

  • 種牡馬 キズナの血統背景と軌跡
  • キズナ産駒 成績は凄すぎる?
  • キズナ産駒弱い・大物いない説を検証
  • 輩出されたキズナ産駒 大物ホース
  • キズナ産駒 2歳馬の注目株

種牡馬 キズナの血統背景と軌跡

種牡馬キズナの評価を語る上で、その競走馬時代の輝かしい実績と、近代競馬の粋を集めた血統背景は欠かせません。

キズナは、父に日本近代競馬の結晶であるディープインパクト、母の父に米国の歴史的種牡馬であるストームキャットを持ちます。この配合は、ディープインパクトが持つ「瞬発力」や「クラシックディスタンスへの適性」と、ストームキャットが伝える「パワー」「早熟性」「ダート適性」という、一見相反する要素を見事に融合させた点に最大の特徴があります。

競走馬としては、2013年に武豊騎手を鞍上に第80回東京優駿(日本ダービー)を制覇。その後、世界最高峰のレースである凱旋門賞に挑戦し、前哨戦のニエル賞(GII)を勝利、本番でも4着と健闘しました。ダービーの栄光と海外での経験、そして度重なる怪我との戦いを乗り越えたキャリアが、産駒に受け継がれる「不屈の闘争心」の源泉ともなっています。

血統のポイント:力と優雅さの融合

キズナの成功の鍵は、父ディープインパクトの「切れ味」に、母系ストームキャットの「頑健さ」が加わった点にあります。これにより、父の繊細さを補完し、芝・ダートを問わないパワフルでタフな産駒を送り出す基盤が形成されました。

キズナ産駒 成績は凄すぎる?

「キズナ産駒の成績は凄すぎる」という評価は、決して一部のファンの熱狂的な声や誇張ではありません。結論から言えば、その成績は客観的なデータに基づいた、まさに「歴史的」なレベルに達しています。日本の生産界(馬を作る業界)の勢力図を、わずか数年で塗り替えてしまったのです。

最大の功績は、2023年にJRA総合リーディングサイアーの座に輝いたことです。これは、その年にJRA(日本中央競馬会)で走った全産駒の稼いだ賞金総額が、全ての種牡馬の中で1位になったことを意味します。長らく「絶対王者」として君臨した父ディープインパクトや、短距離界の覇者ロードカナロアといった偉大な種牡馬たちを抑え、ついに頂点に立った瞬間でした。

この2023年の戴冠は、単なる1シーズンの勝利以上の意味を持ちます。キズナは同年、2歳馬限定のリーディング(2歳リーディング)も制覇しました。これにより、祖父であるサンデーサイレンス、父であるディープインパクトに続き、「父子3代でのJRA総合リーディング&2歳リーディング同時制覇」という、競馬史に刻まれる金字塔を打ち立てたのです。これは、一時的なブームではなく、血統の主流として確固たる王朝を築き上げたことの証明に他なりません。

キズナの成績が「凄すぎる」と評されるもう一つの理由は、その「上昇速度」にあります。初年度産駒がデビューした2019年から、その成績はまさに加速度的に上昇し続けています。

キズナ JRA年度別総合順位(2019〜2023年)
年度 総合順位 収得賞金 (億円) 主な活躍馬(当年)
2019年 37位 約4.6 マルターズディオサ
2020年 8位 約17.4 ファインルージュ
2021年 4位 約27.0 アカイイト、ディープボンド
2022年 4位 約30.0 ソングライン、ディープボンド
2023年 1位 約42.5 ソングライン(G1・2勝)

※データは社台スタリオンステーションなどの公表情報を基に簡略化

上の表が示す通り、2019年の総合37位からスタートし、翌2020年には8位と一気にトップ10入りを果たしました。2021年、2022年と4位で足踏みしたものの、これは上位に父ディープインパクト、ロードカナロア、ハーツクライといった競馬史に残る大種牡馬たちが君臨していたためです。

そして2023年、ついにこれらの強力なライバルたちを抜き去り、頂点に立ちました。特に注目すべきは、この年の活躍です。G1戦線ではマイル女王ソングラインがヴィクトリアマイルと安田記念を連勝するなど、年間で重賞15勝という圧倒的な成績を収めました。これは、G1レースだけでなく、G2やG3といったレースでも産駒が安定して勝ち切る「アベレージの高さ」と「産駒全体の層の厚さ」を明確に示しています。

ポスト・ディープインパクト時代の覇者

キズナの2023年リーディング獲得が持つ歴史的な意義は、「ディープインパクト時代の終焉」と「新時代の幕開け」を告げるものだった点にあります。父ディープインパクトは2012年から2022年まで11年連続、その前のサンデーサイレンスは1995年から2007年まで13年連続でリーディングを独占していました。キズナは、この偉大な父の血を受け継ぎながらも、父が亡き後の混戦模様の「種牡馬戦国時代」を、真っ先に制圧したのです。これは、彼が単なる「父の成功した息子」の一頭ではなく、新たな王朝を築く「創始者」となったことを競馬界に強く印象付けました。

キズナ産駒弱い・大物いない説を検証

2023年にJRAリーディングサイアーの栄冠に輝いた一方で、キズナ産駒に対しては「ここ一番で弱い」あるいは「決定的な大物がいない」といった評価が、一部の競馬ファンの間で聞かれることがありました。しかし、データを客観的に分析すれば、これらの評価は現状を正確に反映したものとは言えないことが分かります。

まず「弱い」という説についてですが、これは産駒の平均的な能力(アベレージ)ではなく、特定のレースでの派手さや最大値のイメージから来ている可能性があります。実際のところ、産駒全体の勝率や複勝率(3着以内に入る確率)は、ロードカナロアやエピファネイアといった他のトップ種牡馬の成績と比べても、全く遜色ありません。

むしろ、キズナ産駒の真価は「安定感」と「底力」にあると言えます。例えば、データ分析によっては「前走で10着以下など大敗を喫した後のレース」での巻き返し率が、他の種牡馬と比較して突出して高いという結果も報告されています。これは、一度の敗戦で心が折れることなく、次のレースで力を発揮できる精神的な強靭さを示しています。父キズナが競走馬時代に怪我を乗り越えて見せた不屈の闘争心や、母系ストームキャット由来のタフさが、産駒にしっかりと受け継がれている証拠とも解釈できるでしょう。このように、キズナ産駒は「脆さ」とは対極にある「粘り強さ」を持っており、「弱い」という評価は当てはまりません。

次に「大物がいない」という説ですが、これは特に2023年以前の状況を指していたと考えられます。当時は、ディープボンドが天皇賞(春)などで何度もG1の2着に入るなど、あと一歩で頂点に届かないレースが続きました。また、ファインルージュやマルターズディオサといった牝馬の活躍が先行したため、競馬界のシンボルとも言える「牡馬のクラシックG1馬」が不在でした。この状況が、「大物=クラシックホース」という観点から、「キズナ産駒には大物がいない」というイメージを形作っていたと分析できます。

しかし、この評価も既に過去のものとなっています。2021年にはアカイイトが人気薄でエリザベス女王杯(GI)を制覇し、産駒初のG1タイトルをもたらしました。続いて、マイルの女王ソングラインが2022年、2023年の安田記念(GI)を連覇するという快挙を達成します。そして、この評価を決定的に覆したのが、2024年のジャスティンミラノによる皐月賞(GI)制覇でした。待望の牡馬クラシックG1馬の誕生は、キズナが世代の頂点を決める最高レベルのレースで勝てる産駒を送り出せることを、疑いの余地なく証明したのです。また、「大物」の定義はG1馬だけではありませんが、キズナ産駒はG2、G3を含めた重賞勝利数も非常に多く、全体的な層の厚さもトップクラスです。

なぜ誤解が生まれたのか?

このような誤解が生まれた背景には、同期のライバル種牡馬であるエピファネイアの存在が大きく影響しています。エピファネイア産駒からは、デアリングタクト(史上初の無敗牝馬三冠)やエフフォーリア(皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念制覇)といった、競馬史に残る鮮烈なインパクトを持つ「大物」が早い段階で登場しました。

その強烈な実績と比較された結果、キズナ産駒は「堅実ではあるが、爆発的な能力(一発)に欠ける」というイメージを持たれやすかったのです。しかし、前述の通り、キズナは2023年にリーディングサイアーを獲得しました。これは、一部のスターホースの活躍だけではなく、産駒全体の圧倒的なアベレージの高さと持続力がなければ達成不可能な偉業です。ジャスティンミラノの登場は、その偉業を成し遂げたキズナにとって「最後のピースが埋まった」瞬間であり、これをもって「弱い・大物がいない」という評価は完全に過去のものになったと言えるでしょう。

輩出されたキズナ産駒 大物ホース

キズナは、特定のタイプに偏らず、実に多様な「大物」を競馬界に送り出しています。これは種牡馬としての引き出しの多さ、すなわち配合相手の良さを引き出す能力の高さを示しています。

クラシックディスタンスの王者:ジャスティンミラノ

2024年、デビューから無敗で皐月賞(G1)を制覇。父キズナが果たせなかったクラシック二冠目(ダービーは2着)こそ逃しましたが、世代トップクラスの能力を証明しました。父から受け継いだ王道の距離適性を持つ、牡馬クラシック戦線の筆頭格です。

世界に羽ばたいたマイルの女王:ソングライン

マイル路線の最高峰レースである安田記念(G1)を連覇。さらにヴィクトリアマイル(G1)も制し、強豪牡馬を相手に一歩も引かないスピードと勝負根性を見せつけました。キズナ牝馬の最高傑作の一頭です。

不屈のステイヤー:ディープボンド

阪神大賞典(GII)3連覇という偉業を成し遂げ、天皇賞(春)(G1)や有馬記念(G1)といった国内最高峰のレースで常に上位争いを演じる「鉄の馬」。キズナ産駒が持つスタミナと頑健性(タフさ)を象徴する存在です。

多様なチャンピオンたち

上記以外にも、人気薄でエリザベス女王杯(G1)を制したアカイイト、芝(日本)とダート(ドバイ)の両方でG2を制した二刀流のバスラットレオンなど、個性豊かなチャンピオンが揃っています。この多様性こそが、キズナの種牡馬としての真価です。

キズナ産駒 2歳馬の注目株

キズナが2023年にJRAリーディングサイアーを獲得し、その種牡馬評価が不動のものとなった今、競馬ファン、特にPOG(ペーパーオーナーゲーム)プレイヤーの視線は「次の世代」へと集まっています。結論から言えば、2025年にデビューを迎える2歳馬(2023年産まれ)の世代は、これまでのキズナ産駒とは「質」が根本的に異なると予想されます

その最大の理由は、種付け料の劇的な高騰にあります。キズナの種付け料は、2021年シーズンの600万円から、この世代が配合された2022年シーズンには1000万円へと大幅に引き上げられました(2025年シーズンには2000万円に達しています)。

種付け料が1000万円に達するということは、生産者側もその投資に見合う、あるいはそれ以上のリターンを期待できる「質の高い繁殖牝馬」を配合しなければ採算が取れません。結果として、G1を勝利した牝馬や、G1馬の母、海外の良血馬など、これまでであれば他のトップ種牡馬に配合されていたであろう「エリート級の繁殖牝馬」が、キズナのもとへ一斉に集まったのがこの世代なのです。

ライター

POGドラフトでは、まさに「キズナ産駒を何頭指名できるか」が鍵になりそうですね。これまではアベレージの高さが魅力でしたが、これからは「大物」を狙って指名する種牡馬の筆頭候補です。

この世代はまさに「エリート揃い」であり、その注目株は枚挙にいとまがありません。ここで、特に注目すべき血統背景を持つ馬たちをいくつか紹介します。

G1馬を母に持つ「超」良血

やはり最も注目されるのは、母自身がG1レースを制している、血統的な裏付けが最高レベルの馬たちです。

  • ラトラース(母ローブティサージュ):母はG1・阪神ジュベナイルフィリーズを制した2歳女王。キズナ産駒が得意とするマイル路線での早期からの活躍が期待されます。
  • エリキング(母ヤングスター):母は豪州のG1・クイーンズランドオークス勝ち馬。セレクトセールで2億円以上という高額で落札されており、その期待の高さがうかがえます。

実績のある配合(ニックス)と兄弟馬

既にキズナ産駒として成功例が出ている配合パターンや、活躍馬の兄弟も、堅実な選択肢として人気を集めます。

  • マルターズヴェロス(母トップオブドーラ):全姉(父も母も同じ)に重賞2勝(チューリップ賞、紫苑S)のマルターズディオサがいます。実績のある配合(ニックス)は、成功の確率が非常に高いと評価されます。
  • マジックサンズ(母コナブリュワーズ):半姉(母が同じ)に桜花賞2着のコナコーストがいる血統です。母系が持つスピード能力が、キズナのスタミナとどう融合するか注目が集まります。

注目すべき母の父(BMS)との配合

キズナは、特定の母の父(ブルードメアサイアー)との組み合わせで、特に高い成績を残す傾向も知られています。POGで隠れた逸材を探す上でも重要な視点です。

  • 母の父キングカメハメハ系:キズナ(ディープインパクト系)の瞬発力に、キングカメハメハ(またはその産駒ロードカナロアなど)が持つパワーとスピードを補完し合う「黄金配合」の一つとされています。
  • 母の父ストームキャット系:前述の通り、キズナ自身の母の父がストームキャットであり、この血を(インブリードとして)重ねることで、パワーやダート適性をより強化する狙いも考えられます。

これまでのキズナの成功は、種付け料が比較的安価だった時代(350万~600万円台)の産駒たちによって築かれました。言ってしまえば、多種多様な繁殖牝馬から、そのアベレージ(平均値)の高さで頂点に立ったのです。

しかし、これから登場する世代は違います。日本でもトップクラスの血統背景を持つエリート牝馬との間に生まれた「選りすぐりの産駒」たちが、いよいよターフに登場します。キズナ産駒の快進撃は、まだ本当の意味では始まっていないのかもしれません。我々は今、「成功した種牡馬キズナ」の時代から、「血統を塗り替える王朝の創始者キズナ」の時代へと移行する、その入口に立っているのです。

キズナ産駒の傾向と今後の種牡馬評価

  • キズナ産駒 特徴:芝とダート適性
  • キズナ産駒 特徴:重馬場での走り
  • キズナ産駒 牡馬と牝馬の適性差
  • キズナ産駒 早熟と晩成の成長曲線
  • キズナ産駒 出走予定と2025年展望
  • 総括:今後のキズナ 種牡馬評価

キズナ産駒 特徴:芝とダート適性

キズナ産駒を分析する上で最も重要な特徴が、芝とダートの両方でトップクラスの活躍馬を出す「二刀流」の汎用性です。

これは、父ディープインパクト由来の「芝での瞬発力」と、母の父ストームキャット由来の「パワーとダート適性」という、両極端な遺伝子を高いレベルで受け継いでいる証拠です。

芝ではジャスティンミラノやソングラインがG1を制覇している一方、ダートでもハギノアレグリアス(シリウスS)やサンライズジパング(みやこS)といった重賞ウィナーを輩出しています。バスラットレオンのように、国内外の芝とダート両方で重賞を勝つ馬まで現れました。

馬券検討でのヒント:条件替わりに注目

この「二刀流」適性は、馬券検討において非常に重要です。芝のレースでスピード負けしていた馬がダートに転向して才能を開花させたり、逆にダートでパワーを発揮していた馬が芝の力のいる馬場で好走したりするケースが多発します。キズナ産駒の「条件替わり」は、常に警戒すべき狙い目と言えます。

キズナ産駒特徴:重馬場での走り

キズナ産駒は、時計のかかるタフな馬場状態を苦にしない傾向があります。これは、キズナ自身が不良馬場(産経大阪杯2着)で実績を残していることや、母系のストームキャットが伝えるパワーの影響が色濃く出ています。

特にダートコースにおいては、馬場が渋る(水分を含む)ほど勝率が上がるというデータも見られます。芝コースにおいても、高速馬場での瞬発力勝負よりは、消耗戦やパワーを要する馬場になった際に相対的にパフォーマンスが向上する馬が多いのが特徴です。

ディープインパクト産駒が全般的に道悪を苦手とする傾向があったのに対し、キズナ産駒は馬場状態を問わず信頼できる点が強みとなっています。

注意点:個体差の確認は必要

全体的な傾向としては重馬場に強いですが、もちろん個体差は存在します。特に芝の極端な不良馬場では、蹄(ひづめ)の形状など、その馬個人の適性を見極める必要はあります。ただ、他の血統に比べて「重馬場=割引」と安易に判断すべきではありません。

キズナ産駒 牡馬と牝馬の適性差

キズナ産駒を評価する上で、性別による適性の違いは、POG(ペーパーオーナーゲーム)での指名や馬券検討において最も重要かつ実用的なポイントの一つです。データ上、牡馬(オス馬)と牝馬(メス馬)では、その能力が最大限に発揮される条件、特に得意とする距離に明確な分岐点が見られます。

この傾向を理解することは、産駒の将来性を見極め、レースの予測精度を高める上で欠かせません。ここでは、それぞれの特徴を具体的に掘り下げていきます。

牡馬:父譲りのスタミナと底力で中長距離を制圧

キズナ産駒の牡馬は、総じて芝の1800m以上、特にクラシックディスタンス(2000m〜)で最高のパフォーマンスを発揮する傾向が強いです。これは、父ディープインパクトから受け継いだ豊富なスタミナと、母系ストームキャット由来のパワーが、牡馬らしい頑健な馬体で体現されるためと考えられます。

その走りは、瞬発力だけで勝負するタイプというよりは、レース中盤から長く良い脚を使い、厳しい流れの中でもバテない「持続力」や「底力」が持ち味です。この特性を象徴するのが、以下の2頭でしょう。

  • ジャスティンミラノ:無敗で皐月賞(G1・2000m)を制覇。高いスピード能力とスタミナを両立させ、世代の頂点に立ちました。
  • ディープボンド:天皇賞(春)(G1・3200m)で3年連続2着、阪神大賞典(GII・3000m)3連覇など、ステイヤー(長距離馬)として長きにわたりG1戦線で活躍。まさにキズナ産駒のタフネスの象徴です。

ただし、注意点として、一部の牡馬は筋肉量が豊富になりすぎるあまり、芝の高速決着(速い時計が出るレース)への対応に苦慮するケースも見られます。その場合、パワーを活かせるダート路線へ転向して成功する馬も少なくありません。

牝馬:マイル前後で見せるスピードと瞬発力

一方、キズナ産駒の牝馬は、牡馬とは対照的に芝のマイル(1600m)前後で卓越したスピード能力と瞬発力を発揮する傾向が顕著です。牡馬が持つパワーやスタミナよりも、父ディープインパクト譲りの「キレ味」が色濃く出やすいのが特徴と言えます。

代表格は、マイルG1を3勝(安田記念連覇、ヴィクトリアマイル)し、強豪牡馬たちを相手に一歩も引かなかったマイルの女王ソングラインです。彼女が見せた直線での鋭い伸び脚は、キズナ牝馬の理想形とも言えるでしょう。また、デビュー初期に活躍したファインルージュ(桜花賞3着、秋華賞2着)やマルターズディオサ(チューリップ賞勝ち)なども、マイルから2000mまでの距離で高い適性を示しました。

牝馬に関しては、牡馬とは逆に2000mを超える距離になるとパフォーマンスが落ちる傾向も見られます(もちろん、G1を制したアカイイトのような例外も存在します)。POGや馬券では、牝馬は基本的にマイル路線が主戦場と考えるのがセオリーとなりそうです。

【再掲】キズナ産駒 性別による得意距離の傾向
性別 得意距離の傾向 特徴 代表産駒
牡馬 中長距離 (1800m〜) 父譲りのスタミナと底力が武器。 ジャスティンミラノ、ディープボンド
牝馬 マイル (1600m前後) スピードと瞬発力に優れる。 ソングライン、ファインルージュ

「キズナは牝馬」のイメージは本当か?

産駒デビュー初期、前述のファインルージュやマルターズディオサといった牝馬の活躍が非常に目立ったため、競馬ファンの間では「キズナは牝馬(フィリーサイアー)」というイメージが一時的に定着しました。

しかし、これは必ずしも実態を正確に表しているとは言えません。ある集計データによれば、産駒全体の好走率(勝率や複勝率)や、馬券的な妙味を示す「単勝回収率」は、むしろ牡馬の方が牝馬を上回っているという分析結果も存在します。

これは「牝馬が走らない」という意味ではなく、「牡馬はイメージ以上に安定して高いアベレージで勝利を重ねている」こと、そして「イメージが先行した結果、牡馬の評価が市場(オッズ)で不当に低くなっている(=過小評価されている)」可能性を示唆しています。イメージに惑わされず、牡馬の能力も正当に評価することが、馬券的中の鍵となりそうです。

キズナ産駒 早熟と晩成の成長曲線

種牡馬の評価において、産駒がいつ活躍のピークを迎えるか(成長曲線)は重要な要素です。

キズナ産駒の最大の強みの一つは、「早熟性」と「持続性(晩成傾向)」という、商業的にも競走馬としても理想的な特徴を両立させている点にあります。

早熟性

2歳戦から頭角を現し、3歳春のクラシック戦線で活躍する産駒を多数輩出しています。ジャスティンミラノ(皐月賞)や、初期の活躍馬マルターズディオサ(チューリップ賞)、ファインルージュ(フェアリーS)などがその代表です。POGでも指名しやすい早熟性を備えています。

持続性(晩成)

同時に、キャリアを重ねて古馬になってから本格化し、長くG1戦線で活躍し続ける馬も非常に多いのが特徴です。安田記念を連覇したソングライン、6歳、7歳になってもG1で上位争いを続けたディープボンドハギノアレグリアスなど、息の長い活躍が期待できます。

ライター

父ディープインパクト系の神経系の発達の早さと、母系ストームキャット系の頑健な肉体。この両方の良いところを受け継いでいるからこそ、「早くから走れて、かつ長く走れる」という完璧な種牡馬になっているんですね。

キズナ産駒 出走予定と2025年展望

2023年のリーディングサイアー獲得を経て、キズナの種牡馬としての地位は不動のものとなりました。2025年シーズンも、競馬界の中心的存在であり続けることは間違いありません。

2025年シーズンの種付け料は2000万円に設定され、これはコントレイルやイクイノックスと並ぶ国内最高額タイであり、世界的に見てもトップサイアーの仲間入りを果たしたことを意味します。

今後の展望として、以下の2点に注目が集まります。

  1. 現役馬の継続的な活躍


    ジャスティンミラノ、ディープボンドを筆頭に、各路線で活躍する現役馬が引き続き賞金を積み重ねていきます。個別のキズナ産駒の出走予定については、JRA公式サイトや競馬情報ポータルサイトで最新情報をご確認ください。
  2. 「第2章」世代のデビュー


    2025年にデビューを迎える2歳世代(2023年産)は、種付け料が1000万円に上昇した世代です。これまでの世代とは比較にならないほど質の高い繁殖牝馬との配合馬が揃っており、「キズナ産駒の第2章」とも言える快進撃が期待されています。

総括:今後のキズナ 種牡馬評価

最後に、キズナの種牡馬評価と産駒の特徴について、重要なポイントをまとめます。

  • キズナは2023年にJRAリーディングサイアーを獲得
  • 父ディープインパクト、祖父サンデーサイレンスに続く父子3代リーディングを達成
  • 血統背景はディープインパクトの瞬発力とストームキャットのパワーの融合
  • 最大の特徴は芝とダートを問わない「二刀流」の汎用性
  • 時計のかかる重馬場やタフな馬場もこなす傾向が強い
  • 産駒の適性は性別で分かれる傾向がある
  • 牡馬は中長距離(1800m以上)でのスタミナが武器
  • 牝馬はマイル(1600m前後)でのスピードが武器
  • 「弱い」「大物がいない」という初期の評価は誤解
  • ジャスティンミラノが牡馬クラシック(皐月賞)を制覇
  • ソングラインがマイルG1(安田記念)を連覇
  • ディープボンドはステイヤーとして長く活躍
  • 早熟性と持続性(晩成)を高いレベルで両立させている
  • 2歳戦から古馬戦線まで息の長い活躍が期待できる
  • 種付け料は2000万円に高騰し国内トップクラスへ
  • 2025年以降はさらに質の高い産駒がデビューを控える
  • キズナ王朝はまだ始まったばかりであり、今後のさらなる活躍が確実視される
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