こんにちは。Asymmetric Edge、運営者の「K」です。
年末の風物詩といえば、やはり中山大障害ですね。あの4100メートルという気の遠くなるような過酷な道のり、そして伝説の「大竹柵」や「大いけ垣」を人馬一体となって越えていく姿には、毎年言葉にできないほどの心を揺さぶられます。単なるレースではなく、ひとつのドラマを見ているような感覚になるのは私だけではないはずです。
さて、2025年の中山大障害は12月27日の土曜日に開催されますが、皆さんは指定席のチケット確保に向けて準備は進んでいますでしょうか。「どうしてもあのレースを生で見たい」「オジュウチョウサンのような伝説が生まれる瞬間に立ち会いたい」という一心で、私も毎年チケット争奪戦に参加している一人です。しかし、今年は例年とは少し状況が違います。ホープフルステークスと同日開催という「ダブルG1」の日程が組まれており、例年以上の凄まじい混雑や指定席倍率の高騰が確実視されています。
今回は、そんな激戦必至の2025年開催において、私が長年の経験から実践している「少しでも確率を上げるための泥臭いノウハウ」や、運良くチケットを手に入れた後の「当日の観戦を快適にするためのポイント」を余すことなく共有できればと思います。情報戦を制して、最高の一日を勝ち取りましょう。
この記事を読むことで得られる知識
- 2025年特有のダブルG1開催によるチケット争奪戦の厳しさと具体的な対策
- 抽選に外れても諦めないための「キャンセル待ち」と「リセール」の狙い目時間
- 障害レースの迫力を損なわないための座席選びと「死角」のリスク回避術
- 極寒の中山競馬場で快適に観戦するための必須装備と当日の立ち回り
2025年中山大障害の指定席発売日と確保戦略
まずは戦いの基本となるスケジュールと、今年ならではの特殊な状況を整理しておきましょう。指定席を取るためには、単に申し込みボタンを押すだけでなく、「いつ、どのタイミングで、どの枠に申し込むか」という戦略が勝敗を分けます。特に2025年の年末開催はカレンダーの並びが良く、多くのファンが参戦してくるため、システム仕様の裏をかくような知識も必要になってきます。しっかりと予習して、万全の態勢で挑みましょう。

発売日はいつから?2025年の日程
指定席を獲得するための第一歩は、正確な発売スケジュールを把握することです。2025年の中山大障害は12月27日(土曜)に開催されます。JRAの指定席ネット予約の通例に基づくと、勝負はレースの2週間前から始まりますが、うっかり申し込みを忘れてしまうと、その時点で「試合終了」となってしまいます。
基本的な流れとして、まずは「JRAカード会員先行抽選」があり、その後に「一般会員抽選」、そして最後に「残席・キャンセル先着発売」という3段構えになっています。特にJRAカード(クレジットカード機能付き)を持っている方は、先行抽選の枠があるので、一般会員よりも当選確率は格段に高くなります。もしこれから本格的に指定席を取りたいと考えているなら、来年に向けてカードを作っておくのも一つの手ですね。
2025年のカレンダーに基づいた、想定される詳細スケジュールは以下の通りです。スマホのカレンダーにアラートを設定しておくことを強くおすすめします。
| 販売フェーズ | 申込・購入期間(想定) | 当落発表 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| JRAカード会員先行抽選 | 12月12日(金)12:00 ~ 12月14日(日)23:00 | 12月16日(火) | 中 |
| 一般会員抽選 | 12月16日(火)17:00 ~ 12月18日(木)18:00 | 12月19日(金) | 高 |
| 残席・キャンセル先着発売 | 12月22日(月)18:00 ~ 当日 | 即時確定 | 激高 |
このスケジュールは、通常の開催パターンに基づいた予測です。年末年始は変則的な日程になることもあるため、必ず以下の公式サイトで最新のニュースリリースを確認してください。特に「先行抽選」と「一般抽選」の両方に申し込むことで、チャンスを2回に増やすことが鉄則です。
(出典:JRA公式サイト)

倍率が高騰するダブルG1開催の影響
2025年の開催で特に警戒しなければならないのが、当日のレースプログラムの豪華さです。実はこの12月27日、障害G1の最高峰「中山大障害」だけでなく、2歳中距離王者を決める平地G1「ホープフルステークス」も同じ日に行われるんです。
通常、障害レースを好むファン層と、平地レース(特にクラシック戦線を占う2歳戦)を好むファン層は、必ずしも一致しません。障害レースは「完走を見守る」「飛越の技術を楽しむ」という独特の文化がありますが、平地G1は「スピード」「馬券的な熱狂」が主役になりがちです。しかし、この日ばかりは両方のファンが、限られた指定席在庫を求めて殺到することになります。
具体的には、「ホープフルステークスを生で見たい」という層が大量に流入してくるため、指定席の倍率は例年の1.5倍〜2倍以上に跳ね上がる可能性があります。さらに、年末の休みに入っている人も多い日程なので、遠方からの遠征組も増えるでしょう。「いつもなら一般抽選でゴンドラ席が取れるのに、今年はスマートシートすら全滅した」という事態も十分に考えられます。この「異常事態」を前提として、第3希望までしっかりと席種を検討し、場合によっては少し不人気なエリアも視野に入れて申し込む柔軟性が求められます。

抽選で取れない時の具体的な対処法
「先行抽選も一般抽選も、すべて『落選』の文字だった…」
そんな絶望的な状況になっても、まだ諦めるのは早いです。実はここからが、システムを熟知した者だけが勝てる「敗者復活戦」の始まりなのです。多くの人は抽選に外れた時点で諦めてしまいますが、情報戦を制する者はここから虎視眈々とチャンスを狙います。
抽選以外で席を確保する最大のチャンスは、間違いなく「先着発売」です。これは、抽選で当選したものの「クレジットカードの決済エラーで弾かれた分」や「当選したが入金手続きを忘れた分」、あるいは「重複して当選したため不要な席をキャンセルした分」が、在庫としてシステムに戻ってくるタイミングを狙う方法です。
なぜ空席が出るのか?
JRAのシステムでは、当選しても期間内に購入手続きを完了しないと、その権利は自動的に失効し、在庫に戻されます。人間誰しも「うっかり忘れ」はあるものです。その「うっかり」によって発生したプラチナチケットを、誰よりも早くクリックして確保するというのが、このフェーズの戦略です。
ただし、ここは運ではなく完全な「スピード勝負」です。通信環境の良い場所(できればPCの有線LAN)を確保し、ログイン状態を維持して待機する必要があります。迷っている時間は1秒もありません。「空き」が表示された瞬間に指が勝手に動くレベルまで、購入フローをシミュレーションしておきましょう。

キャンセル待ちで月曜18時を狙え
「先行抽選も一般抽選も全滅…。もう後がない」
そんな追い詰められた状況でも、まだ諦めてはいけません。実は、JRAの指定席販売システムには、知る人ぞ知る「敗者復活のゴールデンタイム」が存在します。それが、開催週の月曜日、18時00分です。2025年の中山大障害で言えば、12月22日(月曜)の18時がその刻(とき)になります。
なぜこの時間なのか?理由はシンプルです。その前の週に行われた「一般抽選」で当選したにもかかわらず、購入期限(通常は月曜日の日中まで)までに決済を完了しなかった人の分が、システム上で一斉に在庫として解放されるのがこのタイミングだからです。「せっかく当たったのに買わない人がいるの?」と思うかもしれませんが、重複当選や予定変更、あるいは単なる支払い忘れで、意外なほど多くの良席が市場に戻ってきます。
ただし、ここは運任せの抽選ではありません。完全なる「クリック戦争」です。コンマ1秒を争うeスポーツのような世界なので、生半可な準備では勝ち目がありません。私が実践している「本気の環境設定」と「立ち回り」を具体的にお伝えします。
1. 勝つための推奨デバイスと通信環境
この戦いにおいて、スマートフォンの4G回線や、カフェのフリーWi-Fiで挑むのは、武器を持たずに戦場に行くようなものです。可能な限り以下の環境を整えてください。
- PC + 有線LAN接続:これが最強です。無線LAN(Wi-Fi)は瞬断のリスクがあるため、LANケーブルでルーターに直結したPCが最も信頼できます。
- スマホの場合:Wi-Fiは切ってください。自宅のWi-Fiが安定していても、勝負の瞬間に家族が動画を見始めて速度が落ちるリスクがあります。キャリアの「5G」回線の方が、応答速度(Ping値)において有利なケースが多いです。
- ブラウザ:余計な拡張機能を入れていない、動作の軽いブラウザ(ChromeやEdge)を使用しましょう。
- 時報の準備:PCの時計は数秒ズレていることがあります。117の時報や、NICT(日本標準時)のサイトを開き、秒単位で正確な時間を把握してください。
2. 決済情報の「辞書登録」または「オートフィル」
ここが最大の落とし穴です。「空席を見つけてクリックできた!」と喜んだのも束の間、クレジットカード情報を入力している数十秒の間に、別の人に横取りされて「在庫がありません」のエラーが出る…。これは初心者あるあるであり、最大の悲劇です。
先着販売では、「決済完了ボタン」を押すまで座席は確保されていません。
秒速決済のための事前準備
- ブラウザの自動入力:Chromeなどにクレジットカード情報を保存し、セキュリティコード(CVV)を入力するだけで通るように設定しておく。
- 辞書登録:もし自動入力が不安なら、PCやスマホの辞書登録機能に、カード番号を単語登録しておきます(例:「かーど」と打つと番号が出るようにする)。
- ID/PWの確認:JRAのログインIDとパスワードも、当然ながら自動入力できるようにしておきましょう。
3. 「第2波」の存在を知るものが勝つ
18時00分ジャストの争奪戦に負けても、絶対にブラウザを閉じないでください。実は、この戦いには「第2波」が存在します。
18時に一斉にアクセスが集中し、多くの人が座席を「仮確保(カートに入れた状態)」します。しかし、JRAのシステムでは、カートに入れてから一定時間(概ね8分〜15分程度)以内に決済しないと、その権利は放棄され、再び在庫に戻ります。
つまり、18時に確保したものの、決済エラーで弾かれたり、ログインセッションが切れて購入に失敗したりした人の分が、18時08分〜18時20分頃にパラパラと復活してくるのです。これを私は「戻りの余震」と呼んでいます。多くのライバルが「満席」の文字を見て離脱した後のこの時間帯こそ、実は最も競争率が下がり、拾える確率が高いゾーンなのです。
月曜18時決戦のタイムライン
| 17:55 | ログイン完了。適度にページ遷移をしてセッション切れを防ぐ。 |
| 17:59:55 | リロード開始の準備。深呼吸。 |
| 18:00:00 | 【第1波】全力で更新&クリック。取れたらラッキー。 |
| 18:01~ | 満席表示になっても、諦めずにリロードを継続。 |
| 18:10前後 | 【第2波】決済タイムアウト分の戻りが発生。ここが真の勝負所。 |

直前のリセールと戻り席の拾い方
もし月曜18時の戦いに敗れたとしても、まだ微かな望みは残されています。「リセール」や「直前キャンセル」を狙う方法です。指定席ネット予約システムには、都合が悪くなった人が席を購入済みの他者に譲渡する機能はありませんが、キャンセルすることは可能です(キャンセル料がかかる場合あり)。
ここで重要になるのが「キャンセル料の発生タイミング」です。人間の心理として、「キャンセル料がかかる前に手放したい」と考えます。通常であれば、利用日前日の23時まではキャンセルが可能ですが、キャンセル料がかかる直前のタイミングで駆け込みキャンセルが発生しやすいのです。
狙い目の時間帯
金曜日の夜(前日)の21時〜22時台は、急な予定変更や体調不良、あるいは「とりあえずキープしていた席」を手放す人が増える時間帯です。暇さえあれば予約サイトをチェックして、「△(残りわずか)」のマークが出た瞬間に滑り込む執念が、プラチナチケットを引き寄せます。
また、当日の朝イチ(7時〜8時頃)にも、急遽行けなくなった人のキャンセルが出ることが稀にあります。諦めずに最後までサイトをチェックし続ける姿勢こそが、2025年の激戦を勝ち抜く最大の武器になるでしょう。
中山大障害の指定席で見え方が良いエリア
苦労してチケットを取るなら、やはり「障害レースの醍醐味」を味わえる席で見たいですよね。中山競馬場はスタンドの改修などもあって、席によって見え方がかなり違います。特に障害レースはコース全体を使うので、選ぶ席によっては「肝心なところが見えない」なんてことも。

障害レース観戦におすすめの座席
個人的に、中山大障害を見るならここ!とおすすめしたいのは、やはり上層階にある席です。
具体的には、5階や6階のゴンドラ席、あるいは3階・4階のA指定席やV指定席あたりがベストかなと思います。なぜかと言うと、中山大障害の特徴である「襷(たすき)コース」や、内馬場の奥にある「大竹柵」「大いけ垣」といった伝説の障害は、高い位置からでないと全体像を把握しにくいからです。
上からの視点だと、まるでジオラマを見るようにレース展開が分かりますし、騎手がどのタイミングで仕掛けていくのかも手に取るように分かります。屋内席なら暖房も効いているので、寒さを気にせずじっくり分析したい派には最高です。

スマートシートの見え方と死角リスク
ゴンドラ席やA指定席が「天空の城」だとしたら、スマートシート(1階・2階屋外席)は、まさに「戦場の最前線」です。かつて自由席だったエリアが指定席化された場所であり、供給数が最も多いため、多くの人が最終的にこのチケットを手にすることになるでしょう。
しかし、はっきり申し上げます。「中山大障害を見る」という一点において、スマートシート選びは地雷原を歩くような難しさがあります。平地レースなら大迫力の特等席となる場所が、障害レースでは「何も見えない席」に変わるリスクがあるからです。安易に「ゴールに近いから」という理由だけで選ぶと、当日泣きを見ることになりかねません。ここでは、エリアごとの具体的な見え方と、避けるべき「死角」について深掘りします。
1. 1階席の前列は「音を楽しむ席」と割り切るべし
まず、最も注意が必要なのが1階席(特に前方のA列〜K列付近)です。ここはコースまでの距離が数メートルしかなく、馬の蹄音や騎手の息づかい、ムチを入れる音がダイレクトに聞こえる最高の臨場感があります。
しかし、障害レース観戦においては、以下の「物理的な壁」が立ちはだかります。
- ラチ(柵)の壁:視点が低すぎるため、手前のラチが目線と同じ高さになり、コース奥の状況が遮断されます。
- 馬場の起伏:中山競馬場はコース自体に高低差があります。低い位置から見ると、手前の芝コースの盛り上がりが邪魔をして、その奥にある内馬場の障害コース(大竹柵など)が物理的に隠れてしまいます。
- 「人の壁」問題:これが最大のリスクです。1階指定席のさらに前方には、立ち見可能なエリアや通路があります。G1当日の興奮状態では、多くの観客がフェンス際(ラチ沿い)に殺到します。座席に座っているあなたの目の前には、馬ではなく「立ち見客の背中」が壁となって立ちはだかることになります。
1階席のリアル
「オジュウチョウサンが飛んだ!」という実況は聞こえても、自分の目には前の人のダウンジャケットしか見えない。見ようとして立つと後ろの人に迷惑がかかる…。そんなジレンマに陥る可能性が高いエリアです。
2. 中山の罠「白い壁」と「屋根の支柱」
座席ブロックを選ぶ際に、もう一つ警戒すべきなのが「構造物による死角」です。
まず、ゴール板を過ぎて1コーナーに向かうエリア(スタンドに向かって右側のブロック)には、コース内側に視界を遮る「白い壁(目隠し板)」が点在しています。座席の位置によっては、ここがちょうど直線の攻防や、最終障害へのアプローチを隠してしまうことがあります。
また、2階席の上段エリアは屋根があって雨に濡れにくいのがメリットですが、その代償として太い「屋根の支柱」が存在します。運悪く柱の真後ろの席(「見切れ席」として販売される場合もありますが、通常席でも微妙にかかることがあります)を引いてしまうと、ターフビジョンや肝心のゴール板が見えないという悲劇が起こります。
3. 「2階席・上段」が最適解の理由
では、スマートシートの中で「当たり」はどこか。私が自信を持っておすすめするのは、「2階席の後方(上段)エリア」です。
2階席であれば、ある程度の「高さ」が確保されます。この高さがあれば、手前のラチや立ち見客の頭上を越えて視線を確保でき、内馬場にある障害コースへの視界も(1階に比べれば)格段に開けます。特に、ゴール前〜4コーナー寄りの2階席上段は、全体を俯瞰しつつ、最後の直線の盛り上がりも共有できる、バランスの取れた良席と言えます。
| 座席エリア | 障害適性 | 特徴とジャッジ |
|---|---|---|
| スマートシート (2階席・上段) | ◯(推奨) | 【ベストバランス】 高さがあるため内馬場の視認性が比較的良い。屋根があり、多少の雨なら凌げる。風通しが良すぎて極寒なのが玉に瑕。 |
| スマートシート (2階席・前方) | △(注意) | 【帯に短し襷に長し】 1階よりはマシだが、前方の手すりやガラスが視界に入ることがある。雨が降ると風向き次第でずぶ濡れになるリスクあり。 |
| スマートシート (1階席) | ×(非推奨) | 【迫力特化型】 障害レースの展開を追うのはほぼ不可能。ただし、最終障害を越えてからの平地勝負の迫力は凄まじい。「モニター観戦+ゴールの瞬間だけ生」と割り切れる人向け。 |
4. 結論:スマートシートを買うなら「高さ」を買え
もしあなたがスマートシートを購入する段階にいるなら、画面上の座席表を見て、可能な限り「後ろの列(=高い位置)」を選択してください。競馬の席は「前が良い席」とは限りません。特に中山大障害においては、「後ろこそが特等席」になり得るのです。
そして最後に、スマートシートは屋外です。屋根があっても北風は容赦なく吹き込みます。コンクリートの椅子は氷のように冷たくなります。座席選びと同じくらい、「厚手の座布団(クッション)」を持参することが、最後までレースを楽しむための絶対条件だと覚えておいてください。

G1当日の特別料金と購入時の注意点
無事に希望の席が決まったとして、次に待ち受けているのが「G1当日の特別ルール」です。普段の中山開催とは勝手が違う部分が多いので、購入直前になって慌てないよう、財布と心の準備をしておきましょう。
まず、料金設定が「G1プライス」に跳ね上がります。通常であれば数百円〜1,000円程度で買えるスマートシートでも、G1当日となると数千円単位の価格設定になることが通例です。さらに重要なのが「入場料」の扱いです。通常開催日は、指定席をネット予約すると「入場料込み(または半額)」などのキャンペーンが適用されることがありますが、G1当日(特定日)に関してはこれが適用外となり、指定席料金とは別に、入場料(通常200円ではなく500円)が満額必要になるケースがほとんどです。「チケット代だけ払えば入れる」と思っていると、当日入場門で慌てることになるので要注意です。
購入制限枚数の縮小
混雑緩和と転売防止のため、G1当日は「お一人様2席まで」の購入制限がかかることが確実視されます。
もし3名以上のグループや家族で観戦に行きたい場合、代表者1名のアカウントでは全員分の席を確保できません。必ず複数のアカウントを用意し、事前に「どのブロックのどのあたりを狙うか」を打ち合わせて、同時に申し込みボタンを押す連携プレーが必要になります。それでも隣り合わせの席を取れる保証はないので、席が離れてしまった場合の集合場所なども決めておくとスムーズですね。

指定席外れでも入場券は確保できる?
「指定席の抽選に全滅し、キャンセル待ちも空しく18時が過ぎ去った…」
そんな絶望の淵に立たされているあなたへ。まだ諦めるには早すぎます。指定席券(座席)が確保できなくても、競馬場内に入るための「入場券」さえあれば、私たちはあの中山大障害の熱狂の一部になることができます。むしろ、これからお話しする「立ち見スタイル」こそが、障害レース本来の迫力を最も肌で感じられる方法かもしれません。
ここでは、指定席を持たざる者が、いかにして当日のレースを楽しみ尽くすか、その「生存戦略」と「意外な穴場」について徹底解説します。
1. 「ネット予約」と「当日現金」の二段構え
かつては入場券といえば、当日の朝に券売機で買うものでしたが、現在はスマホで購入する「入場券ネット予約」が主流です。指定席全滅組は、まずこのネット予約(抽選または先着)に全力を注いでください。
「それすらダメだったら?」という不安もあるでしょう。しかし、安心してください。2025年の第5回中山競馬において、有馬記念当日(12/28)を除く日程、つまり中山大障害の当日(12/27)は、原則として「当日現金発売」が行われる見込みです。たとえスマホでの予約競争に負けても、当日の朝、正門前の窓口に並んで500円玉を出せば、物理的に入場することは可能なのです。
注意:開門ダッシュのリスク
入場券組は開門と同時に良い場所(ゴール前の柵沿いなど)を目指して走ることがありますが、非常に危険です。特にG1当日の人の波は津波のような圧力があります。怪我をしては元も子もないので、少し時間をずらして入場するか、最初からゴール前を避ける余裕を持つことが「大人の観戦」です。
2. 逆転の発想!「内馬場」こそが障害レースの特等席
ここからが本題です。指定席がないと「スタンドのコンクリート通路で、人混みに揉まれながらモニターを見るしかない」と思っていませんか?
実は、中山大障害に限っては、指定席よりも遥かにエキサイティングな場所が存在します。それが「内馬場(うちばば)」エリアです。スタンドから地下道をくぐってコースの内側へ移動するこのエリアは、障害レースファンにとっての聖地とも言える場所です。
なぜ内馬場なのか?
中山大障害のシンボルである伝説の障害、「大いけ垣(高さ1.6m)」と「大竹柵(高さ1.6m)」は、実はコースの内側に設置されています。スタンド(指定席)からだと遠くに見えるこれらの巨大障害が、内馬場エリアからだと目と鼻の先にあるのです。
- 圧倒的な接近戦:人馬が空を飛ぶような高さで障害をクリアする瞬間、着地の地響き、騎手の「行け!」という掛け声を、数メートルの距離で体感できます。
- ピクニック気分:スタンドの人混み特有の殺伐とした雰囲気とは異なり、内馬場は芝生広場が広がっており、比較的のんびりとした空気が流れています。レジャーシートを広げて(※混雑状況による規制に注意)、魔法瓶のコーヒーを飲みながらレースを待つことができます。
3. 「スタンド」vs「内馬場」メリット・デメリット比較
指定席がない場合、当日の拠点を「スタンド(立ち見)」にするか、「内馬場」にするか、究極の選択を迫られます。それぞれの特徴を整理しました。
| エリア | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| スタンド (立ち見) | ゴール前の攻防を生で見られる。 大型ビジョンでレース全体を把握しやすい。 売店やトイレの数が多い。 | 人口密度が極めて高く、一度場所を離れると戻れない。 前の人の頭で何も見えないリスクが高い。 コンクリート床で足腰への負担が大。 |
| 内馬場 (芝生/広場) | 「大障害」の飛越を至近距離で見られる。 スタンドより空いており、スペースに余裕がある。 地面が芝生(一部)で足が疲れにくい。 | ゴール板が見えない(実況頼み)。 スタンドへの移動に時間がかかる(地下道移動)。 ビジョンが遠く、細かい展開が分かりにくい。 |
4. 入場券組のためのサバイバル装備
指定席という「城」を持たない私たちは、自身の装備だけが頼りです。1日を快適に過ごすために、以下のアイテムは必ず持参してください。
立ち見観戦の三種の神器
- 折りたたみクッション:これは必須です。内馬場の芝生に座るにせよ、スタンドの階段に腰掛けるにせよ、冬の地面は冷え切っています。100円ショップのものでも良いので、断熱性のあるものを1枚お尻に敷くだけで、体力の消耗が段違いです。
- FMラジオ(またはスマホとイヤホン):内馬場やスタンドの端では、場内実況が聞き取りにくいことがあります。特に内馬場でゴール前の攻防を知るには、ラジオNIKKEIの実況が命綱になります。(※radikoは遅延があるので、可能なら携帯ラジオ推奨)
- 身軽なバッグとコインロッカー:立ち見で大きなリュックは迷惑かつ疲労の原因です。入場したらすぐに不要な荷物はコインロッカー(または手荷物預かり所)に預け、サコッシュなどで身軽に行動しましょう。
指定席が取れなかったからといって、悲観することはありません。内馬場で「大竹柵」の飛越を見上げ、その迫力に震える体験は、ガラス張りのVIP席では絶対に味わえない、泥臭くも最高に贅沢な競馬の楽しみ方なのです。
(出典:JRA公式:中山競馬場開催日のご入場方法)

中山大障害の指定席で感動の体験を
ここまで、2025年の中山大障害における指定席確保の戦略から、当日の立ち回りまでを長々とお話ししてきました。正直に言えば、ホープフルステークスとの同日開催となる今回は、チケット確保の難易度は過去最高レベルかもしれません。「たかが競馬の席を取るのに、なんでこんなに苦労しなきゃいけないんだ」と思う瞬間もあるでしょう。
でも、断言します。それだけの労力をかける価値が、中山大障害にはあります。
4100メートルという途方もない距離を走り、いくつもの障害を越えて、傷つき泥だらけになりながら戻ってくる人馬。最後の直線、中山の急坂を登り切ってゴールに飛び込む瞬間に巻き起こる、地鳴りのような拍手と歓声。あれは、単なるギャンブルの興奮ではありません。もっと根源的な、勇気や称賛といった感情がスタジアム全体を包み込む、稀有な瞬間です。あの空気を一度でも肌で感じたら、もうテレビ観戦には戻れなくなるはずです。
最後に、老婆心ながら防寒対策についてもう一度だけ言わせてください。中山の冬は本当に寒いです。特に指定席でじっとしていると、コンクリートの底冷えが身体の芯まで響きます。魔法瓶に入れた熱いお茶、厚手のクッション、そして靴用カイロ。この3つは神器です。準備さえ万全なら、寒さもまた良い思い出になります。
皆さんが無事にチケットを勝ち取り、2025年の年末、あの中山のスタンドで伝説の目撃者になれることを心から願っています。もし会場ですれ違ったら、心の中で乾杯しましょう。それでは、健闘を祈ります!
