こんにちは。Asymmetric Edge、運営者の「K」です。
冬の東京開催を象徴するダート重賞といえば、やはり根岸ステークスですよね。フェブラリーステークスへの重要なステップレースということもあって、毎年かなり熱いレースが繰り広げられます。ただ、いざ予想しようとすると、短距離馬とマイル馬が入り混じる独特の距離設定に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。的中へのヒントを探して根岸ステークスの過去20年のデータを調べたり、過去の配当や傾向をチェックしたりしているけれど、情報が多すぎて結局どの馬を信じればいいのか迷ってしまう。そんな不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、私が個人的に調べて納得した、過去の枠順や血統の傾向、そして前走からのステップなど、予想に役立つポイントを整理してお伝えします。2026年のレースに向けて、一緒に理解を深めていきましょう。
- 過去20年のデータに基づく波乱のパターンと荒れる条件
- 前走のレース選択から見えてくる好走率の高いステップ
- 東京ダート1400m特有の枠順と脚質の有利不利
- 勝ち馬に共通する血統背景と瞬発力の重要性
根岸ステークスの過去20年データから紐解く攻略の鍵
このセクションでは、私が過去20年分の膨大なデータを振り返って気づいた、このレースを攻略するために絶対に外せない「黄金の法則」について解説していきますね。データの裏側にある物理的な要因まで踏み込んで見ていきましょう。

荒れる傾向を読み解く波乱のデータ分析
根岸ステークスというレースを語る上で欠かせないのが、その「波乱度」の高さです。過去20年の結果をじっくり見返してみると、平穏に決まる年がある一方で、二桁人気の伏兵が突っ込んできて3連単で数十万円の配当が飛び出す年が周期的にやってくることに気づきます。なぜここまで「根岸ステークスは荒れる」と言われるのか、その最大の理由は「1400mという絶妙な距離設定」にあります。
ここは、1200mを主戦場とするスプリンターにとってはスタミナの限界を試される「延長戦」であり、1600mを主戦場とするマイラーにとっては、極限のスピード能力が問われる「短縮戦」となります。全く異なるバックボーンを持つ強豪たちが、この「1400mの狭間」で激突することで、道中のペース配分が狂いやすく、結果として先行勢が総崩れになるなどの極端な展開が生まれるわけです。特に過去には2013年や2014年のように、マイル実績のある馬が1400mのスピード勝負に対応できず沈む一方で、後方で死んだふりをしていた人気薄が、直線の坂を利用してごぼう抜きを演じるシーンが何度も見られました。
私が考える波乱のシナリオは、「実績上位の先行馬がハイペースに巻き込まれ、余力がなくなったところを、展開不向きと言われていた追い込み馬が飲み込む」というパターンです。この「展開のあや」こそが、データ派をも悩ませる高配当の正体なんですね。一見すると近走成績が振るわない馬でも、この過酷な1400mのサバイバルレースに合致する適性を持っていれば、激走の余地は十分にあると考えています。

武蔵野ステークス組が圧倒する前走成績の優位性
予想を組み立てる際、私が最も信頼しているのが「前走のレース選択」です。過去20年のデータを詳細に分析すると、特定のステップレースから参戦してきた馬の好走率が異常なほど高いことに驚かされます。その筆頭が、前年11月に行われる「武蔵野ステークス(GIII)」組です。過去10年程度のスパンで見ても、【4-2-1-7】という驚異的な成績を収めており、単勝・複勝ともに回収率がプラス域にあるという、競馬ファンなら見逃せないデータが存在します。
なぜ武蔵野ステークス組がこれほどまでに強いのか。その理由は「コース適性」と「距離短縮」の相乗効果にあります。武蔵野ステークスは同じ東京競馬場のダート1600mで行われるため、直線での追い比べや坂の攻略法をすでに経験していることが大きなアドバンテージになります。さらに、マイル戦の厳しい流れを経験した馬にとって、1400mへの距離短縮は「道中の追走が非常に楽になる」という感覚をもたらします。スタミナに余裕を持った状態で直線を向けるため、最後の急坂でも脚色が衰えないんですよね。まさに「1600mのスタミナと、1400mに対応できるスピードの融合」が、この組の強さを支えています。
| 前走レース名 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 武蔵野S | 4-2-1-7 | 28.6% | 50.0% |
| カペラS | 2-1-1-20 | 8.3% | 16.7% |
| 兵庫GT | 1-2-1-10 | 7.1% | 28.6% |
逆に、勢いのある上がり馬や他場のオープン特別勝ち馬が人気を集めていても、この「東京マイル重賞経由」の実績馬が低評価なら、そこが絶好の狙い目になります。私が軸馬を決める際は、まず名簿の中から前走武蔵野ステークス組をピックアップし、その内容を精査することから始めています。

外枠有利な枠順成績の傾向と芝スタートの秘密
東京ダート1400mという舞台設定を語る上で、絶対に無視できない物理的な要因が「芝スタート」です。このコース、スタート地点が2コーナー奥の芝コース上に設置されているのですが、実はこれによって「枠順による不公平」が生まれているんです。私がマークアップエンジニアとして構造を分析するように、コースの構造を紐解くと、外枠に行けば行くほど「ダートに入るまでの芝を走る距離」が長くなることがわかります。
芝はダートに比べて路面の反発力が強いため、同じ脚力なら芝の上を長く走れる方がスピードに乗りやすいんですよね。内枠の馬が砂の抵抗を受けながら加速する一方で、外枠の馬は芝の反発力を利用して一気にトップスピードに乗ることができます。この「初速の差」が、根岸ステークスにおける「外枠有利(特に7枠・8枠)」という顕著なデータとなって現れています。過去20年を見ても、外枠からスムーズにポジションを取った馬が、被されるストレスもなく気分良く走って押し切る、あるいは突き抜けるシーンが非常に多いんです。
逆に内枠(1枠〜3枠あたり)に入ってしまった馬は、早期にダートに合流せざるを得ず、加速がつく前に砂を被るリスクを負います。多頭数の重賞ともなれば、馬群に包まれて身動きが取れなくなる「内枠の死に枠」化することも珍しくありません。もちろん、徹底先行できる馬なら内枠でも克服可能ですが、基本的には「外枠の馬の方が、スタートの物理的な恩恵を最大化できる」という点は、予想の根幹に置くべき事実だと思っています。枠順が発表されたとき、有力馬がどの枠に配置されたか、特に芝を長く走れる外側のピンクや桃色の帽子に注目してみてください。

上がり最速の脚質が勝利を手繰り寄せる理由
競馬の世界には「ダートは前に行かないと勝負にならない」という格言がありますが、根岸ステークスはその例外、あるいは「差し馬の聖地」とも言えるレースです。その最大の要因は、JRAの全ダートコースの中でも最長を誇る「501.6mの直線」と、残り400mから200m地点にかけて待ち構える高低差2.4mの急坂にあります。
このコースの物理的な負荷は、想像以上に過酷です。スタートから長い直線が続く向こう正面で、1200m路線のスピード自慢たちが激しい先行争いを繰り広げ、前半3ハロン(600m)が34秒台という、芝のレース並みのハイペースになることも珍しくありません。そうなると、先行馬たちは直線を向く頃にはすでに息が上がっており、そこへ襲いかかる500m以上の長い直線と坂が追い打ちをかけます。過去のレース結果を見ても、逃げ馬の勝率は極めて低く、代わって台頭するのが道中でじっくりと脚を溜めていた差し・追い込み馬たちです。私のこれまでの観察では、「上がり3ハロン(最後の600m)でメンバー最速級の時計を出せる馬」の信頼度が非常に高い傾向にあります。
脚質別成績データの裏付け
過去の統計によれば、逃げ馬の連対率は数%程度に留まるのに対し、中団から後方に位置取った馬の複勝率は圧倒的です。2017年のカフジテイクが見せたような、最後方からの大外一気はまさにその象徴。もちろん、2023年のレモンポップや2025年のコスタノヴァのように、能力が突き抜けていれば先行して押し切ることも可能ですが、それらはあくまで「上がり勝負にも対応できる絶対的な能力」があったからこそ。普通の先行馬であれば、このコースの長い直線と坂の餌食になるのがオチです。私が馬券の相手に選ぶ際は、たとえ道中の着順が後ろであっても、過去に東京コースで鮮やかな末脚を見せた経験がある馬を最優先に評価するようにしています。

ミスプロ系やストームキャット系の黄金血統
血統という要素も、根岸ステークスを読み解く上で非常に強力な武器になります。このレースで特に圧倒的な存在感を放っているのは、アメリカ産のスピード血統である「ミスタープロスペクター系(ミスプロ系)」と、類まれな爆発力を秘めた「ストームキャット系」です。これ、単なる偶然ではなく、東京ダート1400mという舞台が、砂の質やコース形態において、これらの血統が持つポテンシャルを最大限に引き出す構造になっているからなんですよね。
具体的には、「ヘニーヒューズ」という種牡馬の名前は絶対に覚えておいて損はありません。ヘニーヒューズはストームキャットの直系にあたり、その産駒はとにかく東京ダート1400mでの勝率・回収率が異常に高いことで有名です。砂を強く掻いて力強く加速するパワーと、一本調子ではない「瞬発力」を併せ持っているため、このコースの坂を苦にせず突き抜けることができます。2016年に驚異のレコードタイムで優勝したモーニンも、まさにヘニーヒューズの血を引く快速馬でした。また、ミスプロ系のフォーティナイナーやサウスヴィグラスといった血統も、短距離のスピード勝負に強く、このレースの「黄金律」とも言える系統です。
血統面で注目すべきポイント
- 父または母父に「ヘニーヒューズ」を持つ馬は無条件でチェック
- ロードカナロア産駒など、芝のスピードをダートに転換できるミスプロ系
- サンデーサイレンス系なら「ゴールドアリュール」や「フジキセキ」などパワー型を重視
私が血統を重視する理由は、馬の「底力」を信じるためです。激しいハイペースになったとき、あるいは最後の坂での踏ん張り合いになったとき、最後に背中を押してくれるのはその馬が引き継いできた血の宿命かな、なんてロマンチックに考えたりもします。血統表の奥深くに眠るスピードの源泉を、ぜひ探してみてください。

斤量や騎手から見抜く激走馬の共通点
最後に、馬の能力を数値化した「斤量(負担重量)」と、そのポテンシャルを極限まで引き出す「騎手」という、人間側の要素について徹底的に深掘りしていきましょう。根岸ステークスは「別定戦」という仕組みで行われるため、過去の収得賞金や重賞勝ちの実績に応じて、馬ごとに背負う重量が変動します。一般的に競馬の世界では「斤量が重いほど不利」とされていますが、実は根岸ステークスの過去20年を振り返ると、この常識が通用しない「格の違い」がはっきりとデータに現れているんですよね。
斤量58kg以上は「避けるべき重荷」ではなく「実力の証」
重賞実績のある有力馬は、時に58kgや59kgといった過酷な斤量を課せられます。パッと見では「重いから届かないかも」と敬遠したくなりますが、私の分析では、これこそが絶好の狙い目。過去のデータを見ても、トップハンデ付近の重い斤量を背負わされた馬たちの好走率は、軽量の上がり馬を凌駕しているんです。これには、冬の東京特有の馬場状態が大きく関係しているのかなと考えています。
1月下旬の東京競馬場は乾燥が激しく、砂の粒子がパサパサになってパワーを必要とする「タフな馬場」になりやすいんです。さらに、凍結防止剤が散布されると、砂の密度が変わり、走破には相当な脚力が求められます。こうした過酷な条件下では、斤量を跳ね返すだけの骨格と筋肉量、つまり「パワーのある大型の実績馬」の方が圧倒的に有利。1kgや2kgの斤量差よりも、GI戦線を渡り歩いてきた根本的なエンジンの違いが、最後の坂での踏ん張りとなって現れるわけです。むしろ、斤量が軽すぎる馬は、このタフな砂に足を取られて伸びあぐねるシーンを何度も見てきました。
| 負担重量 | 主な成績傾向 | 狙い目の理由 |
|---|---|---|
| 58kg以上 | 勝率・連対率ともにトップクラス | 実績に裏打ちされた絶対的なパワーと地力の証 |
| 56〜57kg | 標準的だが人気に左右されやすい | 展開次第。実績の割に斤量が恵まれている馬を注視 |
| 55kg以下 | 苦戦傾向(稀に激走あり) | 格下感が否めず、東京のタフな坂で失速しやすい |
(出典:JRA『別定重量について』)
東京の長い直線、焦りが生む「魔の失速」と Maestros(名手)の判断
次に騎手の要素ですが、ここは「東京ダート1400mの戦い方」を知り尽くしているかどうかが、馬券の的中率を左右すると言っても過言ではありません。特にこのコースは、芝スタートから始まって長い向こう正面があるため、若手騎手や経験の浅いジョッキーはどうしても「前に行きたい」という焦りから、馬を急かしてしまいがちです。しかし、その焦りが命取りになるのが、根岸ステークスの恐ろしいところ。
500mを超える直線と、その先に待ち構える心臓破りの坂を攻略するには、「究極の我慢」が必要です。ここで真価を発揮するのが、C.ルメール騎手や川田将雅騎手、そして東京コースの仕掛けどころを熟知している戸崎圭太騎手といったトップジョッキーたち。彼らは、前半がどんなにハイペースになっても決してパニックにならず、馬の脚が一番溜まる「魔法のポジション」を確保します。そして、坂を登り切った瞬間にギアを一段上げる。この冷静沈着な手綱さばきこそが、激走馬を生み出す最後のピースなんです。
また、近年このコースで目覚ましい覚醒を見せているのが横山武史騎手ですね。彼の積極的な姿勢と、馬のスタミナをギリギリまで計算し尽くした「早め先頭からの押し切り」は、レモンポップやコスタノヴァの圧勝劇を見てもわかる通り、今の東京ダートのトレンドを象徴しています。馬の実力はもちろん重要ですが、その背中に「東京の坂を知る名手」が跨っているかどうか。新聞の馬柱を見る際は、ぜひ騎手欄の安定感にも目を光らせてみてください。
斤量・騎手セクションのまとめ
- 実績馬の「重斤量」は嫌うのではなく、パワーの証明としてプラス評価する
- 冬の乾燥したタフな馬場では、非力な軽量馬よりも、斤量をこなせる大型馬を優先
- 「我慢」と「爆発」をコントロールできる、東京コース経験豊富なトップジョッキーを信頼する
- 特に坂下での「追い出しのタイミング」が巧みな、ベテランや名手の騎乗馬は軸に最適
斤量は発表された瞬間にオッズが動くことがありますが、データ派の私は「実績馬×重斤量」での人気落ちをいつもニヤニヤしながら狙っています。皆さんも「斤量」という数字のマジックに惑わされないように注意してくださいね!
根岸ステークスの過去20年を制した名馬と配当の歴史
ここからは、歴史を彩ってきた名馬たちの戦いぶりと、ファンを熱狂(あるいは絶望)させてきた配当の記録について触れていきましょう。過去のレース展開を知ることは、未来の勝者を見極めるための最良の訓練になります。

コスタノヴァが示した勝ちタイムとスピード化
2025年の第39回根岸ステークスを振り返るとき、まず語らなければならないのは優勝馬コスタノヴァの圧倒的なパフォーマンスです。良馬場という時計の出にくい厳冬期のコンディションでありながら、1分22秒6という好タイムで駆け抜け、2着馬に0.7秒(4馬身)もの差をつけた内容は、まさに「歴史的な圧勝」でした。この結果は、近年のダート界における**「スピード化の決定打」**になったと私は感じています。
かつての根岸ステークスは、1分23秒台後半から24秒台での決着が多く、パワーと粘り強さで押し切る展開が主流でした。しかし、ここ10年ほどの間に、2016年のモーニンが記録した衝撃の1分22秒0を皮切りに、勝ちタイムが飛躍的に短縮されています。これは調教技術の向上や、よりスピードに特化した血統の導入が進んだ結果でしょう。コスタノヴァの勝利は、もはやGIIIのレベルを超えており、その後のフェブラリーステークスや海外遠征をも期待させるに十分なものでした。
タイムから見る近年の傾向
勝ちタイムが速くなるということは、道中のペースが緩まないことを意味します。そうなると、一瞬の隙も許されないタイトな攻防が続き、最後は「純粋なスピードの絶対値」が高い馬だけが残ります。私が2026年以降の予想をする上で最も重視しているのは、この「高速決着に対応できる裏付け」があるかどうかです。過去に1分22秒台、あるいは1分23秒台前半の持ちタイムがある馬、またはそのタイムを出せるだけのスピード血統背景がある馬を優先的に評価すべき時代に突入したと言えるでしょう。
| 年度 | 優勝馬 | タイム | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | コスタノヴァ | 1:22.6 | 良馬場での圧勝 |
| 2023年 | レモンポップ | 1:22.5 | GI馬への飛躍 |
| 2021年 | レッドルゼル | 1:22.3 | 1200m路線からの挑戦 |
| 2016年 | モーニン | 1:22.0 | 衝撃のレコード決着 |

フェブラリーステークスへの直結性と優先出走権
根岸ステークスがこれほどまでに注目される最大の理由は、やはりGI「フェブラリーステークス」への直結性です。本競走の1着馬には優先出走権が付与されるわけですが、単に「本番に出られる権利を得た」という以上に、**「根岸ステークス好走馬は本番の有力候補そのもの」**であるという図式が非常に強固です。
その理由は、両レースが同じ「東京競馬場の長い直線」を使用し、求められる適性が極めて似通っているからです。根岸ステークスでメンバー上位の上がりタイムを記録し、坂を苦にせず伸びてきた馬は、200mの距離延長となるフェブラリーステークス(1600m)でも同様のパフォーマンスを発揮する可能性が非常に高いんです。実際、レモンポップやノンコノユメのように、根岸ステークスを勝ってその勢いのまま本番を制した例は枚挙にいとまがありません。私が予想をする際も、「この馬は本番の1600mでも通用するスタミナと精神力があるか?」という視点を常に持っています。
また、たとえここで惜しくも2着、3着に敗れた馬であっても、内容が良ければ本番での逆転は十分にあり得ます。逆に、展開に恵まれすぎて勝ってしまった馬や、1400mが限界と思われるスプリンタータイプの勝ち馬は、本番では距離の壁に泣くことが多い。この「本物かどうかの見極め」が、競馬ファンの腕の見せ所ですよね。根岸ステークスは単なる一つの重賞ではなく、その年のダート界の主役を決める「予選会」のような重みがある。その事実は、過去20年の名馬たちの足跡が何よりも雄弁に物語っています。

カペラステークス組の距離短縮とスタミナの壁
もう一つの主要なステップレースが、12月の中山ダート1200mで行われる「カペラステークス」組です。この路線からの転戦馬は非常に多いのですが、実は評価が非常に難しい側面を持っています。カペラステークスは超短距離のスプリント戦。そこから200mの距離延長となる根岸ステークスへの挑戦は、馬にとっても騎手にとっても、非常に神経を使うものになります。
カペラステークスで好走した馬の強みは、何と言ってもその「スピード」です。ハイペースなスプリント戦を経験しているため、根岸ステークスの道中の流れは非常に緩やかに感じ、楽に先頭集団に取り付くことができます。しかし、本当の勝負は直線の坂を迎えてから。1200mまでは保っていたスタミナが、最後の200m、特に東京の急坂でもう一段ギアを上げなければならない場面で、パタッと止まってしまう馬をこれまでに何度も見てきました。いわゆる「スタミナの壁」ですね。
カペラステークス組から根岸ステークスを制するには、単なる「逃げ・先行のスピード」だけでなく、差す競馬もできるような「器用さ」や、血統的なスタミナの裏付けが必須となります。例えば、過去にレッドルゼルがそうであったように、1200mでも後方から末脚を伸ばしてくるようなタイプであれば、距離延長はむしろプラスに働きます。一方で、1200mのスピードだけで押し切ってきた馬は、根岸ステークスでは軽視するのが私のセオリーです。このあたりの「距離適性の見極め」が的中への大きなポイントになります。正確な情報はJRAの公式サイト(出典:JRA『今週の注目レース:根岸ステークス』)なども参考にしつつ、自身の相馬眼を信じたいですね。

高配当を演出する穴馬の条件と万馬券の記録
馬券を愛する私たちにとって、根岸ステークスはまさに「宝探し」のような魅力に満ちたレースですよね。過去20年の配当履歴を紐解くと、3連単で10万円を超える高配当は当たり前、時には50万円、80万円といった特大の万馬券が飛び出しており、一撃で冬の寒さを吹き飛ばすような熱狂を届けてくれます。では、なぜこのレースではこれほどまでに「荒れる」現象が起きるのか、そして穴馬たちが激走する背景にはどんな共通点があるのか。私がこれまでの膨大なデータをエンジニア的な視点でマッピングして見えてきた、「高配当のトリガー」について詳しくお話ししますね。
近走の「惨敗」に隠された、距離適性のスイッチを見抜く
根岸ステークスで爆穴を開ける馬の最も典型的なパターンは、**「近走の1200m戦で二桁着順に沈んでいる実績馬」**の巻き返しです。一見すると、近走の馬柱が汚れているため、多くのファンは「もう終わった馬かな」と切り捨ててしまいます。しかし、これが大きな罠なんですよね。1200mの電撃戦では、スピードの絶対値が足りずに道中で脚を使い切ってしまい、本来の末脚を発揮できずに終わっているケースが多々あります。ところが、舞台が1400mの東京へと変わり、芝スタートの勢いを借りてゆったりと道中を運べるようになると、かつてマイル重賞を沸かせた底力が一気に目覚めるんです。
例えば、過去の配当を跳ね上げた伏兵たちの多くは、1600m以上の距離で重賞を勝っていたり、ハイレベルなGIで掲示板に載った経験を持っていたりしました。単なる「調子が悪い馬」ではなく、「今の距離が忙しすぎただけの格上馬」を見つけ出すこと。この「距離延長による追走のゆとり」こそが、万馬券への最短ルートだと私は確信しています。人気馬が1200m路線の勢いだけで支持されている時ほど、こうした「忘れ去られた実力馬」の単勝やワイドが最高の期待値を生んでくれるんですよね。
冬のタフな馬場と「時計のかかる決着」が味方するパワー型
また、穴馬が台頭する環境要因として見逃せないのが、1月下旬という開催時期特有の馬場コンディションです。この時期の東京競馬場は乾燥が激しく、砂が非常にパサついており、芝並みのスピードを誇る馬であっても足を取られやすい「タフな設定」になります。さらに、凍結防止剤の影響で砂が粘り気を持ち、スピード一辺倒の馬が直線でバテてしまう展開がよく見られます。こうした時、台頭してくるのは人気薄の「泥臭いパワータイプ」です。
| 年度 | 優勝馬(人気) | 3連単配当 | 波乱の要因 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | メイショウマシュウ(3人) | 506,460円 | 2着、3着に10番人気以下の伏兵が同時入線 |
| 2014年 | ゴールスキー(2人) | 144,350円 | 近走不振だった別路線組が突っ込み中波乱 |
| 2015年 | エアハリファ(1人) | 158,150円 | 1番人気が勝つも、ヒモに15番人気の超人気薄が激走 |
| 2024年 | エンペラーワケア(1人) | 58,070円 | 上位人気が堅くても、3着に伏兵が入り安定の好配当 |
(出典:netkeiba『根岸ステークス 歴代レース結果』)
万馬券を狙うための穴馬チェックリスト
- 前走1200mで先行できずに敗れた、マイル実績のある「距離短縮・延長」組
- 過去1年以内に東京ダートコースで、上がり3ハロン3位以内の脚を使っている馬
- パサパサの良馬場発表の際、馬体重が500kgを超えるような大型のパワーホース
- 実績はあるが、長期休養明けや斤量増を理由に過剰に人気を落としている実力馬
高配当を掴むためのコツは、周囲の評価に流されず、「もしこのハイペースで前が止まったら、一番得をするのはどの馬か?」という逆説的なシミュレーションを繰り返すことかなと思っています。特に根岸ステークスは、他馬のマークを受けない伏兵がインを突いたり、大外をぶん回して届いてしまう「魔の直線」があります。皆さんも、過去20年の栄光の裏側に眠る穴馬たちの足跡をヒントに、自分だけの「爆穴馬」を探してみてください。その一頭が、あなたの収支を劇的に変えてくれるかもしれませんよ!
万馬券はあくまで結果論。まずは「なぜこの馬が人気がないのか」という理由を納得いくまで分析し、その理由が「コース適性とは無関係」だと判断できたときが、最強の勝負どころです。

逃げ馬が苦戦する過酷な展開と追い込みの重要性
最後に、脚質という観点から根岸ステークスの過酷さを再確認しましょう。先に述べた通り、このレースは極端なほど「逃げ馬」に厳しい結果が出ています。過去20年分の脚質別データを集計してみると、逃げて勝った馬はほぼ皆無という、衝撃的な事実が浮かび上がります。たとえ先行力のある強力な有力馬であっても、ハナを切ってそのまま逃げ切ることは、この東京1400mという舞台では至難の業なのです。
その背景には、向こう正面の長さゆえの「先行争いの激化」があります。東京1400mはスタートしてから最初のコーナーまでの距離が長いため、ジョッキーたちの心理として「良い位置を取りたい」という意識が働き、どうしてもペースが速くなります。息を入れる暇がないまま3〜4コーナーを回り、そこからさらに500m以上の直線と坂をこなさなければなりません。これでは逃げ馬の心肺機能が限界を迎えるのも当然ですよね。逆に、道中で死んだふりをしてスタミナを温存していた「追い込み馬」にとっては、前がバテてくれる展開は願ってもないチャンスです。
どんなに強力な逃げ馬が参戦してきても、根岸ステークスにおいては「単勝勝負」は避けるのが無難かもしれません。逃げ粘って2着、3着に残ることはあっても、勝利を掴むのは一瞬の脚を溜めた差し・追い込み馬であることがほとんどです。
私が予想を組み立てる際は、「展開の鍵を握る逃げ馬」を特定した上で、その馬が作り出すペースによって恩恵を受けるのはどの馬か、という逆説的なアプローチを取ります。先行馬が多ければ多いほど、後方待機の穴馬に夢を託す。この戦略が、難解な根岸ステークスを読み解くための一つの正解ではないかと考えています。

根岸ステークスの過去20年まとめと2026年予想
さて、ここまで根岸ステークスの過去20年のデータを中心に、攻略のためのヒントをたっぷりと詰め込んできました。いかがでしたでしょうか。このレースは、コースの物理的な構造、前走からのローテーション、そして脈々と受け継がれる血統の力が複雑に絡み合う、非常に奥の深い一戦です。攻略のポイントをまとめると、軸には「前走武蔵野ステークス組」や「東京巧者の差し馬」を据え、血統面では「ヘニーヒューズ産駒」などのスピード持続力に長けた馬を重視する。そして何より、外枠の利を活かせる馬に注目する、ということに尽きます。
2026年の根岸ステークスでも、これまでの歴史が証明してきたデータが再び繰り返されるのか、あるいは全ての予想を覆すような新星が現れるのか。私自身、一人の競馬ファンとしてその瞬間が待ち遠しくてなりません。この記事でお伝えした内容が、少しでも皆さんの予想の助けになれば幸いです。ただし、競馬は生き物が走るスポーツですから、当日の天候や急な馬体増減、気配の変化など、不確定要素もたくさんあります。正確な情報は必ずJRAの公式発表を確認し、馬券の購入は無理のない範囲で、ご自身の責任において楽しんでくださいね。それでは、皆様の馬券に素敵な幸運が訪れることを願っています!
最新の出走馬情報や公式発表については、公式サイトを随時チェックしましょう。
※本記事の内容は過去の統計データや個人的な見解に基づくものであり、将来の的中を保証するものではありません。最終的な意思決定は、専門家の意見なども参考にしつつ、自己の判断で行ってください。
