こんにちは。Asymmetric Edge、運営者の「K」です。
厳しい暑さも少しずつ和らぎ、サマー2000シリーズの最終戦となる新潟記念の季節がやってきましたね。
毎年この時期になると、夏の総決算としてどの馬から勝負しようか、頭を悩ませながらもワクワクしている方が多いのではないでしょうか。
特に今年は出走メンバーが近年稀に見るほど豪華なので、新潟記念の有力馬について詳しく知りたいというリクエストをたくさんいただいています。
予想をしっかりと組み立てるためには、直近の成績だけでなく、過去データから見えてくるレースの傾向を掴むことがとても大切です。
さらに、新潟外回り特有の極端なコース特徴を理解していないと、思わぬ落とし穴にハマってしまうかもしれません。
また、今年から斤量のルールがハンデ戦から別定戦へと歴史的な変更を遂げたことで、レースの質そのものが大きく変わろうとしています。
かつては夏競馬らしく荒れるレースの代名詞でしたが、このルール変更によって波乱の度合いがどう変化するのか、気になっている方も多いはずです。
この記事では、今年の出走予定馬の力関係や見どころから、馬券検討のヒントになる情報を私なりにじっくりと整理してみました。
最後まで読んでいただければ、あなたなりの予想の軸がきっと見つかり、週末のレースが何倍も楽しみになるはずですよ。
- 今年の新潟記念に出走する注目馬の実力と適性
- ハンデ戦から別定戦への変更がもたらす斤量への影響
- 新潟芝2000m外回りコース特有の傾向と有利な脚質
- 過去のデータから見えてくる好走パターンと穴馬探しのヒント
2026年新潟記念の有力馬とレースの傾向
まずは、今年の新潟記念の全体像を一緒に掴んでいきましょう。夏の新潟開催を締めくくるこの名物重賞は、コースの特殊性もさることながら、近年のルール変更によって全く新しい顔を見せ始めています。有力馬の取捨選択をする前に、まずはレースを取り巻く環境の変化や、過去データの傾向をしっかりと頭に入れておくことが、的中に近づくための第一歩かなと思います。

別定戦化が与える影響と斤量について
今年の新潟記念を語る上で、絶対に避けて通れないのが「負担重量(斤量)規定の変更」です。長年競馬を見ている方ならご存知の通り、新潟記念といえば波乱を呼ぶ名物ハンデ重賞としてお馴染みでしたよね。
ハンデ戦時代には、実績馬に対してハンデキャッパーから極端に重い斤量が課されることが当たり前でした。少し古い話になりますが、2000年にはダイワテキサスがなんと59kgという酷量を背負って勝利した記録も残っています。「力はあるけど、この斤量じゃさすがに厳しいんじゃないか…」と予想を悩ませるのが、ハンデ戦の醍醐味でもありました。
しかし、2025年からこの斤量規定が「ハンデキャップ」から「グレード別定」へと歴史的な変更を遂げました。グレード別定戦では、主観的な評価ではなく、過去の競走成績に基づいて機械的に斤量が決まります。別定戦やハンデ戦の細かな違いについては、以前に書いた競馬の斤量ルールについてまとめた記事もあわせて読んでみてくださいね。
| 条件 | 適用される負担重量 |
|---|---|
| 基礎重量 | 3歳:54kg、4歳以上:57kg(牝馬はそれぞれ2kg減) |
| G1競走1着馬 | 基礎重量に +2kg(特定条件下では変動あり) |
| G2競走1着馬 | 基礎重量に +1kg(牝馬限定戦等で変動あり) |
| G3競走1着馬 | 基礎重量に +1kg(競走条件による) |
(出典:JRA日本中央競馬会『競馬番組一般事項』)
このルール変更により、実績馬が理不尽な酷量を背負わされるリスクがなくなりました。G1馬であっても、最大で1〜3kg程度の加算で済むわけです。これがどういうことかと言うと、新潟記念の実質的な「スーパーG3化(G2・G1前哨戦化)」に繋がっているんですね。
ポイント:実績馬にとって理想的な始動戦へ
かつては秋のG1を見据える一線級の馬たちは、斤量を嫌って毎日王冠や京都大賞典を始動戦に選ぶのが定石でした。しかし別定戦になったことで、広大なコースで末脚を伸ばせる新潟記念が、有力馬にとって絶好の「秋の始動戦」として選ばれやすくなったのです。
結果として、今年の出走予定馬にはクラシック戦線を沸かせた3歳馬や古馬のG1馬が多数名を連ねています。私としては、予想は難しくなりましたが、レースのレベルが格段に上がったことは純粋に嬉しいですね。

過去データの傾向から読み解く好走条件
次に、過去10年間の統計データから、新潟記念特有の傾向を探ってみましょう。馬柱の数字や血統だけでなく、客観的なデータというフィルターを通すことで、感覚だけでは見落としてしまう好走馬の法則がクッキリと見えてくるんですよね。
まず、最も顕著な傾向として表れているのが「年齢別の成績」です。結論から言うと、新潟記念は圧倒的に若い世代が有利なレースなんですよ。
| 年齢 | 着別度数 (勝-2着-3着-着外/出走頭数) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 2- 0- 1- 6/ 9 | 22.2% | 22.2% | 33.3% |
| 4歳 | 3- 3- 3- 24/ 31 | 9.1% | 18.2% | 27.3% |
| 5歳 | 3- 4- 2- 41/ 50 | 6.0% | 14.0% | 18.0% |
| 6歳 | 2- 1- 1- 33/ 37 | 5.4% | 8.1% | 10.8% |
| 7歳以上 | 1- 2- 2- 37/ 42 | 2.4% | 7.1% | 11.9% |
※データは過去10年の年齢別成績(あくまで一般的な目安としてご覧ください)
出走頭数こそ少ないものの、3歳馬の勝率が22.2%、複勝率が33.3%と他世代を圧倒しています。次いで4歳馬の成績が良く、年齢を重ねるごとに好走率がハッキリと低下していくのが分かります。
なぜここまで若い馬が走るのか?理由はシンプルで、夏を越えて心身ともに大きく成長する時期であることに加え、古馬と比較して基礎重量が軽い(3歳は54kg)という決定的なアドバンテージを持っているからです。特に今年は強力な3歳馬が複数エントリーしています。この「若駒有利」の黄金データに合致する馬は、馬券の軸としてかなり信頼できるんじゃないかなと私は見ています。成長力豊かな若駒。まさに狙い目です。
東京コースとの親和性とローテーション
そしてもう一つ、データから読み解きたいのが「前走のローテーション(ステップレース)」の重要性です。
サマーシリーズの激戦を転戦してきた馬も悪くはないのですが、実は新潟外回りコースと最も親和性が高いのが「東京競馬場」でのレースを経由してきた組なんですよ。エプソムカップ(東京芝1800m)や目黒記念(東京芝2500m)、あるいは3歳馬の日本ダービー・オークスといった王道ルートですね。
東京と新潟は、どちらも「左回りで直線が長い」という共通点があります。右回りの小回りコース(函館や福島など)で器用に立ち回る能力よりも、広大なコースで伸び伸びと走る「左回りのロングスパート適性」が求められるわけです。前走で東京コースの長い直線を経験し、そこでしっかりと脚を使えていた馬は、新潟に替わっても高い確率で能力を発揮してくれます。
補足:小回りからのコース替わりに注意
逆に、前走が函館記念や七夕賞など、直線の短い小回りコースで先行して勝ってきた馬は、新潟の長い直線で目標にされて失速するパターンが多いので、評価を少し割り引いて考えるのがベターかも。
前走の「上がり順位」が直結する舞台
さらに深掘りして、あなたにぜひチェックしてほしいのが「前走の上がり順位」です。
新潟記念は、最終的に「上がり3ハロン(最後の600m)の要求値」が極めて高くなるレース。つまり、小細工なしの純粋なスピード勝負になりやすいんです。過去のデータを見ても、前走のレースで上がり1位〜3位の末脚を使っていた馬が、馬券圏内の多くを占めています。
ポイント:末脚の絶対値を見極める
前走の着順が悪かったとしても、「上がり順位」が上位であれば全く問題ありません。展開やトラックバイアス(馬場の有利不利)に泣かされて負けただけで、末脚の絶対値が錆びついていない馬は、直線の長い新潟で鮮やかに差し切るケースが非常に多いんですよ。
馬柱を見る時は、単なる着順だけでなく「前走でどれだけ鋭い脚を使っていたか」というラップタイムの質に注目してみてください。オッズに隠れた美味しい穴馬が見つかるヒントになるかなと思います。

過去の荒れる配当傾向と今年の波乱度
新潟記念といえば、「とにかく荒れる」というイメージを持っている方も多いですよね。実際に過去の配当データを見てみると、そのイメージは決して間違っていませんでした。
ハンデ戦として行われていた過去10年間の3連単平均配当は、なんと約19万9,563円にも達しています。人気馬が総崩れになり、二桁人気の伏兵が突っ込んでくるような「大荒れ・超荒れ」の決着が頻発していました。夏競馬の終わりに特大馬券を夢見て勝負した経験、私にもあります。
注意:過去の「荒れる」データには落とし穴も
しかし、この高配当データを今年の予想にそのまま当てはめるのは少し危険かもしれません。先ほども触れたように、現在は「グレード別定戦化」されています。
ハンデ戦時代は、実力不足の馬でも軽ハンデの恩恵を受けて一発逆転を狙える余地がありました。ですが、別定戦になったことで、実力馬が順当に能力を発揮しやすい環境に変わっています。
もちろん競馬に絶対はありませんし、コースの特殊性から波乱が起きる可能性はゼロではありません。ですが、かつてのような数十万馬券が連発する確率はかなり低くなっていると考えるのが自然でしょう。「荒れる」という過去のイメージに囚われすぎず、純粋な能力比較をベースに予想を組み立てることをおすすめします。

直線の長いコース特徴と有利な脚質
新潟記念の舞台となる新潟芝2000m(外回り)は、日本国内の競馬場の中でも極めて特異なレイアウトを持っています。新潟競馬場の全コースの特徴と傾向を徹底解説した記事でも詳しく書いていますが、このコース適性があるかないかで、着順が大きく入れ替わるのが面白いところなんです。
最大の特徴は、なんと言っても日本最長を誇る658.7mの最後の直線です。向正面のスタート地点から最初のコーナーまでが約948mと非常に長く、ワンターン(コーナーを2つしか回らない)の芝2000m戦は、中央競馬でこのコースだけです。(出典:JRA日本中央競馬会『新潟競馬場 コース紹介』)
実はこのコース、単に直線が長いだけではありません。向正面の後半から3コーナー入り口にかけて約2.2mの緩やかな上り坂があり、そこから4コーナーにかけてはスパイラルカーブを伴う下り坂になっています。そして最後の直線を迎えると、ゴールまでは急坂のないほぼ完全に平坦な道のりが続きます。この「下り坂で勢いがつき、平坦な大直線へ飛び込む」という起伏が、レース展開にものすごく偏ったバイアス(偏り)を生み出すんです。
スタートから最初のコーナーまで900m以上もあるため、騎手たちはポジション争いで無理をする必要がありません。さらに、その後に待ち受ける途方もなく長い直線を意識するあまり、「道中はとにかく脚を温存したい」という心理が強く働きます。結果として、前半は極端なスローペースに落ち着き、直線に入った瞬間に横に大きく広がって、究極の「上がり3ハロン勝負(ヨーイドン)」になりやすいというわけです。
ここで私がお伝えしたい重要なポイントは、求められる末脚の「質」についてです。
一般的な競馬場での瞬発力勝負なら、一瞬のトップスピード(キレ味)があれば抜け出せることがあります。しかし、新潟の直線は658.7m。上がり3ハロン(600m)まるまる全力で走り続ける必要があります。つまり、一瞬のキレ味だけで勝負を決めるのは難しく、トップスピードをゴールまで長く維持し続ける「持続力」が極めて重要になってくるんです。
補足:夏の新潟特有の「野芝100%」馬場
夏競馬の新潟は、時計が出やすく非常にスピードに乗りやすい「野芝100%」で開催されます。北海道(函館や札幌)の時計がかかる重い洋芝とは真逆の性質を持っているため、洋芝の小回りコースでスピード不足を露呈して負けた馬が、新潟の軽くて広い馬場に替わった途端にパフォーマンスを一変させるパターンもよく見られます。
ポイント:圧倒的に「差し・追い込み」が有利
一般的な2000m戦では前で立ち回る先行馬が有利になることが多いですが、新潟外回りでは逃げ馬や力のない先行馬は長い直線で完全に目標にされてしまいます。急坂がない平坦な直線であっても、後続のプレッシャーに晒され続けるため、最後はどうしても脚が上がってしまうんですね。逆に、後方でしっかり折り合いをつけ、直線だけでごぼう抜きにするような「末脚自慢の差し馬・追い込み馬」が台頭しやすいコースです。
馬券の軸を探す際は、単に前走の上がり順位が良かった馬を選ぶだけでなく、「直線の長いコース(東京や外回りコースなど)で長く良い脚を使い続けて好走した経験があるか」をしっかりチェックすることが、このレースを攻略する最大の鍵になりますよ。

外差しが決まる馬場状態と有利な枠順
コースレイアウトに加えて、当日の馬場状態も予想を左右する重要なファクターです。新潟記念は「夏の新潟開催の最終週(3回新潟のAコース使用14日目)」に行われます。
約1ヶ月間にわたって酷暑の中でレースが行われてきたため、インコース(内ラチ沿い)の芝は激しく掘れ返り、かなり傷んだ状態になっています。いくら平坦な直線とはいえ、この荒れた内側を走らされると、最後の最後で脚が鈍ってしまうんです。
そのため、直線の長いコースでありながら、枠順による有利不利がハッキリと出ます。狙い目はズバリ、「外枠(特に8枠)」と「偶数枠」です。
コースのロスを嫌って、馬場の良い外側をスムーズに走ることができる外枠からの「外差し」が物理的に決まりやすくなります。また、ゲートに後入れとなる偶数枠は、スタート前での精神的な消耗を抑えられるため、このタフな条件では意外と大きな差になって表れます。枠順発表を見た際は、外寄りの偶数枠に入った差し馬の評価を一段階上げてみても面白いかもしれませんね。
新潟記念の有力馬を徹底分析した予想展開
ここからは、今年の新潟記念に出走を予定している有力馬たちを具体的に分析し、どのようなレース展開になるのかを予想していきたいと思います。3歳世代の勢いか、それとも古馬の底力か。それぞれの持ち味とコース適性を照らし合わせながら、私なりの視点で深掘りしていきますね。

軽斤量が魅力となる3歳世代の評価
今年の新潟記念の中心となるのは、間違いなく強力な3歳世代です。彼らはクラシック戦線で一線級と揉まれてきた高い能力を持ちながら、基礎重量54kgで出走できるという反則級のアドバンテージを持っています。
ゴーイントゥスカイ(牡3)
まず主役候補として名前を挙げたいのがゴーイントゥスカイです。無敗の三冠馬コントレイルを父に持ち、武豊騎手とのコンビで青葉賞(G2)を制覇。続く日本ダービー(G1)でも4着に好走した実績は、今回のメンバーでは頭一つ抜けています。
ダービーではスローペースを前目で追走する形になり、展開のアヤで上位は逃しましたが、直線の長いコースで長く良い脚を使う適性は青葉賞で証明済みです。武豊騎手が継続騎乗し、秋の菊花賞に向けた始動戦としてここを選んできた陣営の勝負気配も十分に感じられます。馬券の軸として最も信頼できる一頭だと思います。
ロデオドライブ(牡3)
レースの質を大きく変える存在になりそうなのが、NHKマイルカップ(G1)を制したロデオドライブです。これまでマイル戦だけを使われてきましたが、ここへ来て一気に2ハロン(400m)の距離延長に挑んできました。
サートゥルナーリア産駒らしい強烈なスピードは、スローペースからの瞬発力勝負になりやすい新潟芝2000mにおいて強大な武器になります。道中でしっかり折り合いさえつけば、マイルG1を制したトップスピードで古馬をごぼう抜きにするポテンシャルは十分に秘めている、非常に魅力的な馬です。
ゾロアストロ(牡3)
きさらぎ賞(G3)の勝ち馬ゾロアストロも、巻き返しを狙う不気味な存在です。皐月賞は12着と敗れ、日本ダービーは無念の鼻出血で回避。今回は約4ヶ月半ぶりの実戦復帰となります。
モーリス産駒のこの馬にとって、新潟の平坦で直線の長いコースは持ち味を活かしやすい絶好の舞台です。休養中に肺の疾患からどこまで立て直せているかが鍵になりますが、当日のパドックや調教の動きが良ければ、オッズ次第で狙ってみたい一頭ですね。

実績上位の牝馬クラシック世代と古馬勢
迎え撃つ古馬陣営も、別定戦ならではの錚々たる顔ぶれが揃いました。特に注目したいのは、昨年の牝馬クラシックを席巻した5歳牝馬の2頭です。
チェルヴィニア(牝5)
2024年のオークスと秋華賞を制した二冠馬、チェルヴィニア。前走のヴィクトリアマイル(G1)では、マイル特有の激しいペースに戸惑ったのか16着と大敗を喫してしまいました。しかし、彼女の本来の適性が中距離以上にあることは疑いようがありません。
ハービンジャー産駒にとって、左回りで直線の長い2000mという条件は、圧巻のパフォーマンスを見せたオークスと非常に似た環境です。得意な舞台に戻る今回は、一変して巻き返す可能性が極めて高いと見ています。
ステレンボッシュ(牝5)
同じく2024年の桜花賞馬、ステレンボッシュも参戦します。前走の安田記念では10着と敗れましたが、エピファネイア産駒は新潟外回り2000mでの好走率が高く、特に牝馬の活躍が目立つデータがあります。牝馬の基礎重量(55kg)を活かし、G1馬としての底力を見せてくれるのではないでしょうか。
ダノンシーマ(牡4)とサマーシリーズ組
古馬の中では、ダノンシーマの存在感も際立っています。デビューから一度も馬券圏内を外していない驚異の安定感を誇り、長距離での持続力は折り紙付き。新潟の長い直線は、この馬の堅実な末脚を存分に引き出してくれそうです。
また、前走の函館記念組の取捨選択も重要です。函館記念を制したファウストラーゼンは復活を遂げましたが、洋芝の小回りから野芝の広い新潟へのコース替わりは適性が真逆になるため、過大評価は禁物かなと感じています。逆に2着だったケリフレッドアスクは、軽い馬場への対応次第で上位を狙える力を持っています。

好走を支える血統傾向とコース適性
新潟外回りコースの極端なバイアスは、血統傾向にも如実に表れています。過去10年間の新潟記念において、最も多く馬券に絡んでいるのがディープインパクト産駒です。
日本特有の高速馬場と究極の瞬発力勝負において、ディープインパクトの血は他を圧倒する適性を持っています。新潟の長い直線は、まさにその才能を爆発させるための舞台と言っても過言ではありません。
一方で、650mを超える直線の攻防は、精神的・肉体的なスタミナ(持続力)も要求されます。そのため、シンボリクリスエスやゼンノロブロイ、そしてエピファネイア産駒といった、最後まで脚を使い切る持続力に長けた血統の好走も目立ちます。
補足:今年の該当馬は?
今年の出走予定馬を見ると、ステレンボッシュ(父エピファネイア)や、ディープインパクトの系譜であるコントレイルを父に持つゴーイントゥスカイが、この好走血統に完全に合致しています。血統面からも、彼らの信頼度は高いと言えそうです。

スローペースからの瞬発力勝負の予測
これまでのデータを総合して、今年の新潟記念がどのようなレース展開になるのか、私なりのインサイト(洞察)を予測してみたいと思います。
今年の出走メンバーを見渡して一番に感じるのは、「徹底的な逃げ馬が不在」だということです。ダノンシーマやピースワンデュックはある程度前に行けますが、自らハイペースを作って後続の脚を削ぐようなタイプではありません。
したがって、今年の新潟記念は例年にも増して前半のペースが緩み、馬群が密集したまま直線へと向かう「極限のドスロー・ヨーイドン」になる可能性が極めて高いと予測しています。
この展開になった場合、最も有利になるのは誰か?それは「上がり3ハロンの最速時計を叩き出せる絶対的なトップスピードを持った馬」です。
ダービーで後方から上がり最速の末脚を見せたゴーイントゥスカイ、マイルG1のスピードに揉まれてきたロデオドライブ、そして爆発力を持つチェルヴィニアやステレンボッシュといった「キレ味」に特化した馬たちが、この瞬発力勝負を制する公算が大きいと見ています。

オッズの盲点となる穴馬の見極め方
競馬の醍醐味といえば、やっぱりオッズの歪みを突いた穴馬探しですよね。今年のレースは、ポテンシャルの高い3歳世代と、古馬G1戦線で揉まれてきた5歳牝馬世代が真っ向からぶつかる構図です。データ上は軽い斤量の3歳馬が圧倒的に有利ですが、G1馬に対する「過剰な人気集中」にはどうしても注意が必要です。
特にチェルヴィニアやステレンボッシュは、前走大敗しているとはいえ、その輝かしい実績から当然高い支持を集めるでしょう。しかし、休養明けの仕上がり具合や、極端なスローペース特有の展開のアヤによっては、足元をすくわれるリスクも十分に孕んでいます。
では、どうやって美味しい穴馬を見つければいいのか?私がいつも予想のベースにしている「オッズの盲点になりやすい馬の共通パターン」を2つシェアしますね。
パターン1:前走の展開に泣かされた「不完全燃焼」の馬
馬柱の着順だけを見ると大敗していても、実は「直線で前が壁になって全く追えなかった(どん詰まり)」「極端な前残り展開を後方から追い込んで届かなかった」といった、明確な敗因がある馬です。着順の悪さだけで人気を落としやすいため、本来の末脚をフルに発揮できる広大な新潟コースでは絶好の狙い目になります。
パターン2:前走が「全く適性の合わない舞台」だった馬
右回りの小回りコースや、時計のかかる重い洋芝など、その馬の持ち味が全く活きない条件で走らされていたパターンです。適性の合わない舞台での敗戦はノーカウントにでき、得意な条件へと好転することで一気にパフォーマンスを跳ね上げるケースですね。
この「パターン2」に完全に合致していて、今回私が最もオッズの盲点になると注目している穴馬がいます。
それは、フィーリウス(牡4)です。
前走の函館記念では2番人気に推されながら13着と惨敗してしまいました。しかし、管理する手塚調教師が「思ったよりも洋芝が合わなかった」と敗因を明確に分析している通り、スピードとキレを身上とするキタサンブラック産駒にとって、時計のかかる重い洋芝の小回りコースは、まさに「適性外」の舞台だったんです。
それが今回は、野芝で時計の出やすい軽い馬場、そして直線の長い新潟外回りへと舞台がガラリと替わります。前走の大敗だけで見限るのは、あまりにも早計かなと思います。不当に人気を落としてくれるのであれば、馬券的な妙味という点では間違いなく一番の狙い目になりますよ。
補足:馬場状態を味方につけるベテラン勢にも警戒を
他にも、開催最終週でボコボコに荒れたタフな馬場を得意とするドゥラドーレスや、春の新潟大賞典を制してコース適性を証明済みのベテラン、グランディアなども侮れません。若い馬たちが瞬発力勝負で牽制し合っている隙を突いて、持ち前のしぶとさで馬券圏内に飛び込んでくるシナリオも十分に考えられます。
オッズという数字の裏に隠された「負けた理由」を紐解いていくと、意外な馬がキラリと光って見えてくるものです。ぜひあなたも、着順や数字の奥にある背景を想像しながら馬柱を眺めてみてくださいね。きっと新しい発見があるはずですよ。

今年の新潟記念の有力馬と総合的な結論
いかがでしたでしょうか。ここまで2026年新潟記念について、様々な角度から深掘りしてきました。
ハンデ戦からグレード別定戦への移行という歴史的な変化を経て、G1級の実力馬が集うハイレベルなサマーシリーズの総決算となりました。日本一長い直線と開催最終週の荒れた馬場という極端なコースバイアスの中で、3歳世代のスピードと古馬の底力が激突する、非常に難解で、だからこそ魅力的な一戦になりそうです。
私個人の見解としては、斤量のアドバンテージとコース適性を兼ね備えたゴーイントゥスカイを中心に、マイル王ロデオドライブの距離延長への挑戦、そして舞台好転で巻き返しを狙うチェルヴィニアや大穴フィーリウスを絡めた馬券を組み立てたいと考えています。
【重要なお知らせ】
※この記事で紹介しているデータや見解は、過去の傾向に基づいた個人的な予想であり、レースの結果を保証するものではありません。
※出走予定馬や騎手、当日の馬場状態などは変動する可能性があります。正確な情報はJRAの公式サイト等で必ずご確認ください。
※馬券の購入は自己責任でお願いいたします。無理のない範囲で競馬を楽しみましょう。
枠順発表や当日のパドックの状態を見極めて、ぜひあなただけの最高の予想を完成させてくださいね。夏の終わりの新潟競馬場、熱いレースを一緒に楽しみましょう!
