こんにちは。Asymmetric Edge、運営者の「K」です。
伝統のハンデ重賞、日経新春杯の季節がやってきましたね。京都芝2400mというタフな舞台で行われるこのレースですが、今年は例年とは少し違った空気感を感じています。日経新春杯のレース展開を考える上で欠かせない出走予定馬の顔ぶれを見ても、かなりの激戦になりそうですよね。過去データだけでは測れない今年の特殊な馬場状態や、追い切りの動き、そしてハンデ戦ならではの斤量差がどう影響するのか、悩んでいる方も多いかなと思います。この記事では、私が分析した動的なデータの連鎖を紐解き、2026年ならではの予想のポイントを誠実にまとめてみました。読み終わる頃には、今年の淀で何が起きるのか、その解像度がぐっと上がっているはずですよ。
- クッション値10.4が引き起こす見た目に騙されない高速決着の真相
- 8枠が死の枠と呼ばれる物理的な根拠と外枠の距離ロスの実態
- リビアングラスが仕掛けるロンスパ戦のシナリオと展開への影響
- 4角5番手以内を死守すべきデータに基づいた勝利のポジション取り
2026年日経新春杯のレース展開と馬場の特殊性
今年の攻略において、もっとも重要なのは「これまでの冬の京都の常識を捨てること」かもしれません。物理的な数値が示す今の馬場は、私たちが目にする映像とは少し異なる性質を持っています。まずはその前提条件から整理していきましょう。

京都芝2400mのコース適性と過去データ
京都芝2400m(外回り)というコースは、4コーナー奥のポケット地点からスタートし、コースを一周強するレイアウトになっています。このコースを語る上で絶対に外せないのが、第3コーナー付近にある高低差約4.3mの「淀の坂」の存在ですね。この坂が、日経新春杯のレース展開における物理的、かつ心理的な強制力として機能しています。スタートから最初のコーナーまでは約600mと距離がたっぷりあるため、序盤のポジション取り自体はそこまで激しくなりにくいのですが、問題は向こう正面から始まる上り坂です。
過去のデータを詳細に分析すると、この坂の頂上付近でいかに馬の呼吸を整え、3コーナーからの急な下り坂を利用してスムーズに加速(重力アシスト)できるかが、勝敗を分ける決定的な要素になっています。単なるスタミナ自慢の馬だと、坂の下りでの急激なペースアップに対応できず、直線に向く前にセーフティリードを許してしまうケースが多々あります。私が注目しているのは、この「慣性」をいかに維持できるかという点です。京都芝2400mは、一瞬のキレ味よりも、長い距離を一定以上の高いラップで走り続ける「持続力」が問われるテクニカルな舞台と言えますね。特に外回りコースはコーナーの径が大きいため、加速した状態を維持したまま直線へなだれ込む形が理想的です。これまでの勝ち馬を振り返っても、この機動力と持続力のバランスが秀でた馬が、日経新春杯の歴史を彩ってきました。
京都外回り2400mのラップ特性
このコースのラップは特異な「W字型」を描く傾向にあります。序盤の加速、向こう正面での弛緩、坂の下りでの再加速、そして直線の維持。この「中盤の緩み」がどれだけ発生するかで、求められる適性が瞬発力寄りになるかスタミナ寄りになるかが決まります。今年のメンバー構成だと、中盤があまり緩まない可能性が高いかなと見ています。

クッション値10.4が導く2026年の高速決着
2026年の開催において、私が最も衝撃を受けたデータが、JRAから発表された馬場状態の数値です。1月12日時点での京都芝コースのクッション値は「10.4」という、冬場の開催としては異例の硬い数値を記録しています。クッション値とは、簡単に言えば路盤の硬さを数値化したもので、通常は9.0〜9.5前後が標準的です。10.0を超えるということは、地面からの反発力が非常に強く、競走馬が着地した瞬間に強い推進力を得られる状態を指します。つまり、必然的に時計の速い「高速決着」になりやすい、ということなんですね。
ここで注意したいのが、見た目の景色との乖離です。1月の連続開催によって、芝の表面自体は禿げ、土が見えて荒れている箇所も目立ちます。しかし、その下の路盤がカチカチに踏み固められているため、見た目ほど「重い馬場」ではないのです。「馬場が荒れているからパワーが必要だ」という安直な予想は、今年に関しては命取りになるかもしれません。反発力が強い馬場では、回転数の速いピッチ走法の馬や、跳びが綺麗でスピードに乗れるタイプに大きなアドバンテージがあります。私は、例年のタフな日経新春杯というイメージを一度リセットし、時計の速い秋のG1のような適性を想定すべきだと考えています。実際に過去のJRA発表データでも、クッション値が高い時期は先行馬の粘り込みが増える傾向にあります(参照元:JRA『馬場情報』)。この「高速荒れ馬場」という特殊なコンディションが、今年のレース展開を支配する最大の要因になるでしょう。
2026年のキーワードは「高速耐性」です。見た目の荒れに惑わされず、路盤の反発力を活かせるスピード持続型の馬に注目してください。時計のかかる決着を想定している馬は、3コーナーの下りで置いていかれるリスクがあります。

枠順の有利不利と8枠不振の物理的な根拠
日経新春杯において、昔から囁かれている「8枠不振」というジンクス。過去10年でも8枠の勝率は極めて低く、ファンの方なら一度は聞いたことがあるはずです。これは単なる迷信ではなく、京都2400mのレイアウトから導き出される物理的な必然性に基づいています。スタートから最初のコーナーまで約600mあるとはいえ、多頭数(フルゲートに近い状態)になれば、内側の馬たちも当然好位置を主張します。そうなると、外枠の馬は内へ潜り込むスペースを見つけられず、最初のコーナーから2コーナーにかけて、ずっと外を回らされる「死に枠」の状態に陥りやすいのです。
物理的な損失を計算すると、コーナーで3頭分外を回るだけで、1つのコーナーにつき数メートルの距離損が発生します。これが4つのコーナーすべてに蓄積されると、ゴールまでには数馬身分のタイムロスに繋がります。特に今年の高速馬場(クッション値10.4)では、このわずかな距離損を末脚で挽回するのが非常に難しいんです。内を通って最短距離を走る馬が、路盤の反発力で止まらない状況を想像してみてください。外を回した馬が届くためには、前の馬を大幅に上回るスピードを持続させなければなりませんが、今の硬い馬場でそれをやると、馬の脚への負担も相当なものになります。「8枠に入った人気馬は、それだけで評価を一段階下げる勇気」が、的中への近道かなと思います。枠順の発表は、まさに運命の分かれ道と言えそうです。
| 枠順別傾向 | 物理的リスク | 今年の展開予測 |
|---|---|---|
| 1〜3枠(内) | 極小(経済コース) | 最短距離を通れるため、最も有利な条件。 |
| 4〜6枠(中) | 中程度(立ち回り次第) | 先行勢を見ながら位置取りを調整できる。 |
| 7〜8枠(外) | 甚大(距離ロスの蓄積) | 高速馬場では致命的。積極策が必要になる。 |

穴馬の激走を阻むインコースのトラックバイアス
さて、ここが最も私の予想の中で「逆張り」に近い部分かもしれませんが、お話しさせてください。今年の京都の馬場は、前述の通り「見た目は荒れているが路盤は硬い」という状態です。多くの競馬ファンや解説者は、直線の入り口で「荒れている内側を避けて、綺麗な外側に進路を取る」という予想を立てるでしょう。しかし、ここにこそ穴馬が激走する隙間が隠されています。クッション値が高いということは、馬が蹴り上げる地面にしっかりとした反発があるため、芝の葉がなくても脚が沈み込まず、しっかりとした推進力を得られるのです。
つまり、「あえてインコースの最短距離を突く」という選択をした先行馬が、外を回して加速に時間をかけている馬を置き去りにして粘り込む展開が非常に強力になります。これをトラックバイアスの観点から見ると、実は「外差し」よりも「イン前残り」に強いバイアスがかかっている状態なんですね。特に日経新春杯のレース展開において、リビアングラスのような持続力のある馬が早めに仕掛けた場合、後続の追い込み馬はさらに外へ膨らまされ、物理的な限界を迎えます。私は、泥臭く内を突き通す、あるいはインラチ沿いを離れない積極的な騎乗をする穴馬にこそ、高配当の使者が潜んでいるかなと考えています。もちろん、騎手の心理としても「荒れたインは避けたい」という思いが働くでしょうから、そこをあえて突ける勇気あるジョッキーが騎乗している馬こそ、チェックしておくべきでしょう。
「外差し有利」という安易な思い込みは、馬券を外す大きな要因になりがちです。今の京都は『インが死んでいる』のではなく、『インが荒れて見えるだけで実は速い』という点を見逃さないでください。この認識の差が、回収率の差に直結します。

ハンデの斤量が各出走予定馬に与える影響
日経新春杯が他のGII競走と決定的に異なるのは、これが「ハンデキャップ重賞」であるという点です。2400mという長丁場において、背負う重りの数キロの差は、ゴール前で信じられないようなドラマ──あるいは残酷な結末──を生み出します。特に2026年の今年は、これまでにお話しした「クッション値10.4」という極めて硬い路盤の状態が、斤量の重みをさらに「物理的な負荷」へと変換させているんです。ここでは、マークアップエンジニア的な視点も交えつつ、この斤量差がどのように各馬のパフォーマンスを削り、あるいはブーストさせるのかを深掘りしていきましょう。
高速馬場×高斤量が引き起こす「衝撃と疲労」の相関関係
まず考えてみてほしいのが、硬いコンクリートの上を重い荷物を背負って走る状況です。クッション値が高い(=路盤が硬い)馬場では、着地した瞬間に地面から受ける「反発力」が強くなります。これは推進力を得るためにはプラスに働きますが、同時に競走馬の脚関節や筋肉にかかる「衝撃」も指数関数的に増大させることを意味します。58kg以上のトップハンデを背負う実績馬にとって、この衝撃は一歩ごとに確実にスタミナを削り取り、乳酸を蓄積させていきます。
一方で、54kg〜55kgといった軽量で出走できる馬たちは、地面からの反発力を軽やかに逃がしながら、最小限のエネルギーで巡航速度を維持できます。私が懸念しているのは、実績馬が直線で追い出した際、馬場の硬さに負けて「脚が伸びきらない」現象です。加速しようと強く地面を蹴れば蹴るほど、重い斤量が仇となって筋肉に過度な負荷がかかり、加速性能が鈍ってしまう。これが、高速ハンデ戦における「高斤量馬の沈没」の物理的なメカニズムかなと考えています。
日経新春杯の歴史において、58kg以上のトップハンデを背負った馬の成績が必ずしも安定しないのは、長距離輸送や新春の調整の難しさに加え、この「斤量×馬場抵抗」の罠があるからです。特に今年は『1kgの差が例年以上に重い』と評価すべきかもしれません。
2400mで顕在化する「1kg=約2メートル」の理論的目安
一般的に、競馬界では「1kgの斤量差は1,600mで1馬身、2,400mなら約1馬身強の差になる」という目安があります。もちろんこれはあくまで理論上の目安であり、馬の個体差や馬場状態によって変動しますが、無視できない数値です。1馬身を約2.4メートルと仮定すると、トップハンデ58.5kgの馬と、軽量54kgの馬の間には、物理的に約10メートル以上のハンデが最初から設定されているようなものです。
特に今回の舞台である京都芝2400mは、「淀の坂」の上り下りが存在します。重い荷物を背負って坂を登る際のエネルギー消費と、下り坂で加速した際にかかる重力加速度。これらをすべて計算に入れると、軽量馬が坂を利用していかに効率よくスピードに乗れるかが、どれほど有利か分かりますよね。斤量に恵まれた明け4歳馬が、坂の下りから一気にポジションを上げ、直線でセーフティリードを築く展開は、データの裏付けがある「勝ちパターン」の一つです(出典:JRA『ハンデキャップ競走について』)。
| 斤量区分 | 想定される影響度 | 2026年の注目ポイント |
|---|---|---|
| 58kg以上 | スタミナロス:大 | 硬い馬場での着地衝撃に耐えられるかが鍵。 |
| 56〜57kg | 標準的 | 実績と負荷のバランス。実力馬の妥協点。 |
| 55kg以下 | 加速恩恵:最大 | 「淀の坂」での機動力アップ。穴馬の激走ゾーン。 |
斤量差が逆転を生む「4歳馬vs実績古馬」のハンデ相場
日経新春杯の醍醐味は、なんといっても「世代交代の力学」です。明け4歳馬(昨年の3歳馬)は、まだ古馬との対戦経験が少ないため、その能力に対して斤量が甘く設定される傾向にあります。これを競馬用語で「斤量の恩恵」と呼びますが、2026年のメンバー構成でもこの傾向は顕著になりそうです。まだ成長の余地を残した4歳馬が、実績馬より3kgも4kgも軽い荷物で走れるのですから、これは一種の「バグ」のような状態とも言えます。
過去10年の結果を見ても、斤量が軽かった4歳馬が、G1級の実績を持つ古馬を直線であっさりと突き放すシーンは何度も見られてきました。私は、今年の日経新春杯の出走予定馬を精査する際、単に「強いかどうか」だけでなく、「その馬の持つ能力に対して、提示された斤量は見合っているか?」という視点を重視しています。例えば、G1で僅差の競馬をしていながら55kgで出られるような馬がいたら、それはもう「勝ってください」と言われているようなものです。斤量差が3kg以上ある場合、ラスト1ハロンの「11秒台」の持続力が全く別物になります。今回のメンバー表の横に並んだ数字を眺めながら、誰が一番「ハンデキャッパーに隠された実力」を持っているのか、その謎解きを皆さんと一緒に楽しみたいですね。
最終的な判断の際は、以下の3点を自問自答してみてください。
- トップハンデ馬は、10.4という硬い馬場でもバテない心肺機能を持っているか?
- 4歳馬は、古馬の壁を跳ね返すほどの斤量差(3kg以上)をもらっているか?
- 軽ハンデの穴馬の中に、京都芝2400mという舞台設定で機動力を活かせるタイプはいないか?
もちろん、正確な斤量設定や最新の出走確定情報は必ずJRAの公式サイトでご確認をお願いします。斤量はあくまで予想の一要素。最終的な馬券の判断は、専門家の意見も仰ぎつつ、皆さんの直感と合わせて慎重に行ってくださいね!

追い切りから判断する当日のコンディション
予想の最終フェーズにおいて、私のボルテージが最も上がるのがトレセンでの日経新春杯の追い切りチェックです。馬券を組み立てる最後のピースとして、これほど雄弁に状態を語る要素はありません。特に2026年の今年は、何度も触れている通り「クッション値10.4」という非常に硬い馬場が待ち構えています。この特殊な環境を攻略するには、時計の速い・遅いという表面的な数字だけを追いかけても、真実には辿り着けません。マークアップエンジニアがコードの可読性や美しさにこだわるように、馬の「フォームの完成度」と「路面への適応力」を精査していく必要があります。
硬い馬場を拒絶しない「柔軟性」と「四肢の連動性」
クッション値が高い馬場は、反発力が強い一方で、競走馬の脚元にダイレクトに衝撃が伝わります。そのため、追い切りにおいて「力んで走っている馬」や「走りに硬さが見られる馬」は、本番の京都の芝でその衝撃を逃がすことができず、直線で脚が止まってしまうリスクが高いかなと思います。私が重視したいのは、四肢がしなやかに伸び、背中を上手く使って地面を「叩く」のではなく「押す」ような走りです。
首をリズム良く低く保ち、全身が連動して流れるように動けているか。これができている馬は、硬い路面でも関節への負担を最小限に抑えつつ、その反発力を推進力に変換できる準備が整っていると言えます。特に栗東のCウッド(CW)コースで、外ラチ沿いを馬なりで楽に好時計を出しているような馬は、今の京都の高速馬場に最も近い適性を示している可能性が高いですね。
トレーニングコース別に見る「適性のサイン」
追い切りが行われるコースの特性を理解することも、コンディション判断には欠かせません。例えば、ウッドチップコースでの走りと、ポリトラック(P)コースでの走りでは、馬に掛かる負荷の質が全く異なります。
| 追い切りコース | 2026年日経新春杯への関連性 | 注目すべき動き |
|---|---|---|
| 栗東 坂路 | 心肺機能と坂の上りでの推進力を確認できる。 | ラスト1ハロンで失速せず、加速ラップを刻めているか。 |
| 栗東 CW | 京都外回りのロングスパート戦に近い負荷が掛かる。 | 3〜4コーナーでのコーナリングの滑らかさと直線での伸び。 |
| 栗東 P | 高速馬場への脚捌きを確認するのに最適。 | 回転数の速いピッチ走法で、スピードに乗れているか。 |
併せ馬で見せる「勝負根性」とリカバリー能力
単走での時計も大切ですが、格上の相手や同格の相手と併せた際の反応こそが、日経新春杯のような混戦のハンデ重賞では重要になります。リビアングラスが仕掛けるであろう厳しいロンスパ戦では、必ずどこかで「苦しい場面」がやってきます。その際、隣に馬がいる状況でグイッともう一段階ギアを上げられるか。相手を突き放そうとする「闘争心」が追い切りで確認できる馬は、本番の直線でもう一踏ん張りが効くものです。
また、追い切り後の「息の入り」も隠れた重要ポイントです。激しい追い切りを消化した直後、すぐに呼吸が整い、ケロッとした表情で引き上げてくる馬は、心肺機能が極めて高いレベルにあります。これは、JRAが公開しているトレーニング施設の解説でも触れられている通り、競走馬の基礎体力を測る重要な指標の一つです(出典:JRA『トレーニング・センターの施設』)。追い切りで目一杯追われたにもかかわらず、馬体に余裕が感じられるようなら、それは当日の爆走を予感させるポジティブなサインですね。
K流・追い切り評価のチェックリスト
- 首を低く保ち、ハミをしっかり取って全身を連動させて走れているか
- 着地した際の「返り」が鋭く、跳ねるようなバネを感じる感覚があるか
- ラスト1ハロンで時計が落ちず、むしろ馬自ら「もっと走りたい」という気配を見せているか
- 併せ馬で遅れたとしても、最後まで抜こうとする意欲を失っていないか
コンディションが「ハンデ」を凌駕する瞬間
もし、追い切りで素晴らしい動きを見せている馬が、斤量の関係で人気を落としていたら、それは私にとって「絶好の狙い目」になります。ハンデキャッパーは過去の実績で数字を決めますが、今この瞬間の状態(デキ)までは完全には考慮しきれません。「デキが良すぎて斤量のハンデを感じさせない状態」に入っている馬を見つけ出すことこそ、追い切り診断の最大の醍醐味かなと思います。私のサイトでも過去にハンデ戦での追い切り重視戦略について触れましたが、今回の2026年日経新春杯こそ、その理論が火を噴く舞台になると期待しています。
もちろん、正確な追い切りタイムや厩舎コメントは、公式サイトや専門紙で最終的な確認を忘れないでくださいね。馬の状態は生き物ゆえに刻一刻と変化します。最終的な馬券の判断は、皆さんの目と直感を信じて、後悔のない選択をしてください。淀の直線で、あなたの選んだ馬が素晴らしいフォームで突き抜けることを願っています!
追い切り診断は「馬との対話」です。数字の裏に隠された馬のやる気としなやかさを感じ取ってみてください。それが、混戦を断つ最後の一手になるはずです。
激戦の日経新春杯のレース展開を完全解析
さて、環境的な前提条件が整ったところで、ここからはレース当日のゲートが開いてからゴールを駆け抜けるまでの、具体的な「動的な事象の連鎖」をシミュレートしていきましょう。今年のドラマの鍵を握るのは、やはりあの馬たちの「仕掛け」です。

逃げ馬オールナットが作る序盤のペース予想
スタート直後、真っ先にハナを主張するのはオールナットになるでしょう。今回のメンバー構成を見渡しても、強引に先頭を奪いに行くような逃げ馬は見当たらず、枠順が内〜中枠であればスムーズに先頭に立てるはずです。鞍上のジョッキー(想定されるのは先行意識の高い騎手ですね)としても、無理にペースを上げる必要はなく、最初の直線でじわじわとリードを作り、後続を落ち着かせる「引きつけ逃げ」の形に持ち込みたいと考えているはずです。
私のペース予想としては、前半1000mを61.5秒から62.0秒程度の、平均よりややスローな流れになると見ています。しかし、ここで忘れてはいけないのが、今年の馬場の硬さです。クッション値が高いため、同じ62秒でも馬が受ける体感速度はもっと速く、見た目以上に後続の馬たちも「脚を使わされている」状態になります。オールナットとしては、向こう正面でいかに自分のリズムを守り、坂の上りで後続との距離を保てるかが勝負。もしここで他の先行馬が早めにプレッシャーをかけてくると、中盤の緩みがなくなり、一気に淀みのない消耗戦へとシフトしていきます。オールナットの単騎逃げが成功するかどうかが、日経新春杯のレース展開における「第1の分岐点」となります。
序盤の隊列イメージ
1番手:オールナット(逃げ)
2〜3番手:リビアングラス、マイネルクリソーラ(先行・好位)
4〜6番手:サトノグランツ、ハーツコンチェルト(中団・実力馬)
後方:ライラック、ゲルチュタール(差し・追い込み)

リビアングラスが作る展開予想と消耗戦の背景
このレースにおける「真の主役」であり、展開を決定づけるのはリビアングラスだと私は確信しています。この馬の最大の武器は、キレ味ではなく、高い心肺機能を活かした「超ロングスパート能力」です。菊花賞で見せたような、中盤からペースを緩めず後続に脚を使わせる競馬こそが、この馬の真骨頂。鞍上もそれを十分に理解しているはずですから、オールナットが作るスローな流れを良しとせず、向こう正面の坂の入り口付近から、早めに外から並びかけていくでしょう。
リビアングラスが動くことで、レースの残り1000m(5ハロン)地点から一気にラップが11秒台に突入します。これが日経新春杯のレース展開における「第2の分岐点」であり、最大の山場です。この急激なペースアップにより、瞬発力勝負に賭けていた馬たちは、自分のタイミングではないところで脚を使わされ、心肺機能の限界を試されることになります。いわゆる「ロンスパ戦」への強制的なシフトですね。このリビアングラスの仕掛けに付いていけるだけのスタミナ持続力、そして坂の下りでブレーキをかけずに加速できる操縦性を持たない馬は、ここで一気に脱落します。結果として、直線に向いた時には馬群がバラけ、最後に残った「根性」と「持続力」の勝負へと持ち込まれます。このタフなシナリオこそが、今年の淀で見られる光景かなと考えています。
リビアングラスの動きを察知し、いかに無駄脚を使わずに付いていけるか。今年の予想の軸は、この『リビアングラス・シフト』への対応力にあります。早めに動かされる覚悟ができている馬を上位に取るべきです。

4歳馬ゲルチュタールと有力馬の能力比較
ここで改めて注目したいのが、明け4歳勢の筆頭格であるゲルチュタールです。菊花賞での粘り強い走りは、京都外回りへの高い適性を証明していました。リビアングラスが作るような厳しいロングスパート戦は、この馬にとって最もパフォーマンスを発揮しやすい舞台設定です。さらに、斤量の恩恵(おそらく古馬より2〜3kg軽いハンデ)があることで、最後の坂の下りから直線にかけて、他の有力馬を上回る持続力を見せる可能性が非常に高いですね。
サトノグランツやハーツコンチェルトといった同世代の実力馬と比較しても、ゲルチュタールの魅力はその「立ち回りの上手さ」と「タフさ」にあります。サトノグランツがどちらかと言えば綺麗な競馬を好むのに対し、ゲルチュタールは泥臭い流れでも大崩れしない強みがあります。高速馬場への対応力に関しても、今の充実した追い切りの動きを見る限り、不安よりも期待の方が上回りますね。「斤量に恵まれた、持続力のある4歳馬」という、日経新春杯における王道の好走パターンに最も近い存在と言えるのではないでしょうか。実績ある古馬たちを相手に、新世代の力を見せつける準備は整っているように感じます。

サトノグランツの勝利条件を予想するポイント
2026年の日経新春杯において、多くのファンが中心視するのがサトノグランツでしょう。京都新聞杯での鮮烈な勝利を覚えている方なら、彼が淀の2400mという舞台において「現役屈指の適性」を持っていることに異論はないはずです。しかし、単に「能力が高いから勝つ」と断じるのは、マークアップエンジニアとして細部にこだわる私の流儀に反します。彼が勝利の栄冠を掴むためには、今年の特殊な馬場状態(クッション値10.4)と、リビアングラスが引き起こす激流を読み解く「3つの絶対条件」をクリアしなければなりません。ここでは、彼の勝機をどこに見出すべきか、独自の視点で深掘りしていきます。
条件1:4コーナーでの「射程圏内」確保とポジションの最適解
サトノグランツの最大の武器は、長く安定した脚を使える持続力にあります。しかし、これまでの戦績を振り返ると、極端に後ろからの競馬になった際に「届かず」の惜敗を喫するシーンも散見されます。特に今年の京都は、見た目が荒れていながら路盤が硬いという「先行馬が止まりにくい高速馬場」です。この状況で、昨年の有馬記念のような後方待機を決め込んでしまうと、物理的に前を捉えきれないリスクが非常に高くなります。
私が考える理想のポジションは、「1コーナーまでに5番手から8番手のイン」を確保することです。内枠を引けたなら最高ですが、そうでなくても、道中でいかに馬群の内側に潜り込み、距離ロスを最小限に抑えつつ先行集団を射程圏に入れられるか。この「経済コースの確保」が、58kg以上のトップハンデを背負う彼にとって、終盤の余力を残すための絶対条件となります。もし、序盤でポジションを悪くし、外々を回らされる展開になれば、地力があっても最後の一押しが効かなくなるでしょう。
条件2:リビアングラスが作る「擬似ロンスパ戦」への対応
今回のレース展開において、リビアングラスが向こう正面からペースを上げることはほぼ間違いありません。この「早めのスパート」が始まった瞬間、サトノグランツがどう反応するかが運命を分けます。理想的なのは、自ら動いて風を浴びるのではなく、リビアングラスや他の有力馬を「風除け」として利用し、残り400mまで追い出しを我慢する形です。
サトノグランツは完歩が大きく、一度加速に乗れば素晴らしい持続力を見せますが、逆に言えば急激なギアチェンジは得意な方ではありません。リビアングラスが作る消耗戦において、早めに脚を使わされすぎてしまうと、直線でいつもの伸びが見られない可能性があります。いかにして周囲の動きを冷静に見極め、淀の坂の下りを利用して「自分のタイミング」でエンジンを点火できるか。鞍上の判断力が、これほど試される一戦も珍しいかなと思います。地力は間違いなくメンバー随一ですが、その地力を「いつ解放するか」が勝利への鍵です(出典:JRA『今週の注目レース:日経新春杯』)。
| サトノグランツの展開パターン | 勝利の確率 | 想定されるシナリオ |
|---|---|---|
| 中団好位×内ラチ追走 | ◎(非常に高い) | 最も得意な持続力勝負。斤量差を技術で克服。 |
| 後方待機×大外回し | △(厳しい) | 高速馬場の前に差し届かず。3着争いまでか。 |
| 早め進出×先行押し切り | ○(展開次第) | スタミナが問われる展開なら。斤量が最後に響く懸念。 |
条件3:58kg以上のトップハンデと高速決着へのアジャスト
最後に触れておかなければならないのが、ハンデ戦ゆえの斤量負荷です。実績馬である彼は、今回58kg(あるいはそれ以上)の厳しい斤量を課せられます。10.4という硬いクッション値の馬場では、一完歩ごとに脚元にかかる衝撃は計り知れません。サトノグランツのような大型馬にとって、この衝撃はレース後半のジリ脚を誘発する要因になり得ます。
勝利へのポイントは、この高い反発力を「負担」ではなく「推進力」に変えられるだけの、心身の充実ぶりです。追い切りでのフットワークが、地面の硬さを嫌っていないか、あるいは四肢をしっかり伸ばせているかを直前まで精査する必要があります。もし直線で前が壁にならず、スムーズに外へ、あるいは空いたインへ誘導できたなら、彼の持つ「王者の持続力」がすべてを飲み込むでしょう。この馬を信頼するか、あるいは斤量の罠を見越して逆らうか。日経新春杯の2026年予想の最大の分岐点は、まさにここにあると言っても過言ではありません。詳細な他馬との指数の比較などは、私のサイトの有力馬データ分析でさらに突き詰めていますので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
サトノグランツ勝利への最終チェックリスト
- ゲートを五分に出て、最初のコーナーで「砂を被らない外目」ではなく「距離ロスのないイン」を取れるか
- 向こう正面でのリビアングラスの捲りに対して、慌てず自分のリズムを維持できるか
- 58kg以上の斤量を背負いながら、ラスト200mで「もう一段階」加速するフォームの粘りがあるか
これらすべての条件がパズルのように組み合わさった時、サトノグランツは最強の「淀の覇者」として、2026年の重賞戦線にその名を轟かせることになるでしょう。

4角5番手以内が勝負を分ける勝利データ
過去の日経新春杯の歴史が証明しているのは、「4コーナーでの絶望的な位置取りは、そのまま不的中へ直結する」という厳しい現実です。統計データによると、好走馬の多くは4コーナー通過時点で5.8番手以内、つまり先行集団から中団の前目に取り付いている必要があります。特に、今年のようなクッション値の高い高速馬場においては、追い込み一辺倒の馬が届く確率は、統計的にさらに低下します。
| 4角通過順位 | 連対率(目安) | 戦術的な評価 |
|---|---|---|
| 1〜3番手 | 35% | イン前有利の馬場なら、最も勝利に近い。 |
| 4〜6番手 | 45% | 実力馬の黄金ポジション。展開に左右されにくい。 |
| 7〜10番手 | 15% | 差し馬の限界線。よほどの末脚か展開が必要。 |
| 11番手以降 | 5%以下 | 高速決着では絶望的。物理的な距離損が大きすぎる。 |
このデータから言えることは、私たちが軸に据えるべき馬は「坂の下りを利用して、4コーナーまでに射程圏内(5番手以内)に押し上げられる機動力」を持っている馬だということです。最後方でじっと溜めているだけでは、今の京都の硬い路盤の上では前が止まらない。これが物理的な結論です。展開を予想する際は、ぜひ各馬の「4角での予想位置」を紙に書き出してみてください。そこに、的中への道筋が見えてくるはずですよ。

2026年日経新春杯のレース展開予想の結論
長々と分析してきましたが、2026年の日経新春杯のレース展開における私の結論は、**「高速クッション馬場(10.4)を味方につけた、イン前好位勢によるサバイバル・ロングスパート戦」**です。スローペースからの瞬発力勝負を想定している馬たちは、リビアングラスが作る厳しい中盤の流れによって淘汰されます。そして最後は、見た目の荒れ馬場を恐れずに最短距離を通った馬、あるいは斤量の恩恵を活かして最後まで脚を伸ばし続けた4歳馬が、栄冠を勝ち取ることになるでしょう。
注目馬としては、やはり展開の鍵を握るリビアングラス、京都適性抜群のゲルチュタール、そして経済コースを通れる内枠の先行・好位勢を厚めに評価したいかなと思います。もちろん、競馬は生き物が走るスポーツですから、当日のパドックでの気配や、直前の微細な天候変化で状況は変わります。正確な最終情報は、必ずJRAの公式サイト(日本中央競馬会)でご確認くださいね。最終的な馬券の判断は、皆さんの自己責任で、専門家の方々の意見も参考にしつつ、新春の京都競馬を心から楽しみましょう!皆さんの予想が的中し、素晴らしい2026年の競馬スタートとなることを願っています。
今回の展開分析が少しでも皆さんの役に立てば嬉しいです。他にも気になるレースがあれば、いつでも教えてくださいね。また次の記事でお会いしましょう!
