2026年のローズステークスは第何回?日程や過去データを解説

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こんにちは。Asymmetric Edge、運営者の「K」です。

秋の競馬シーズンが近づいてくると、ふと気になって検索してしまうことってありませんか。今年のローズステークス 第何回だっけ、と。私も毎年この時期になると、カレンダーを見ながらそわそわしてしまいます。夏競馬の熱気も少しずつ落ち着き、いよいよ本格的な秋のGI戦線に向けた助走が始まるこの季節、歴代優勝馬の名前を眺めるだけで胸が高鳴るという競馬ファンも多いはずです。

この記事では、そんなふとした疑問にお答えするだけでなく、過去10年の傾向から見えてくるレースの法則について、じっくりと紐解いていきます。さらに、本番に向けた優先出走権を巡る陣営の駆け引きや、2026年の出走予定馬に関する展望まで、秋の牝馬クラシック路線を楽しむために知っておきたい情報をたっぷりと詰め込みました。

秋のヒロイン決定戦に向けた極限の戦いを、より深く、より熱く楽しむためのヒントがきっと見つかるはずですよ。

  • 2026年に開催されるローズステークスが第何回にあたるのかという基本情報
  • 秋華賞に向けた優先出走権の仕組みと陣営の思惑や戦略
  • 過去のデータから読み解く波乱のメカニズムと有利な枠順や脚質
  • 歴代の名牝たちと今年の注目馬から予想するレースの展望
目次

今年のローズステークスは第何回なのか

まずは基本中の基本として、今年の開催概要やレースが持つ歴史的な背景について整理していきましょう。数字やデータといった事実を並べるだけでも、このレースが持つ特別な空気や、長年積み重ねられてきた歴史の重みがしっかりと伝わってくるはずですよ。

開催される日程や賞金などの基本情報

競馬ファンやデータアナリスト、あるいは出走馬を管理する陣営の関係者が、秋の競馬シーズンを迎えるにあたって最も頻繁に検索する疑問の一つが、この開催に関する基本的な情報です。ズバリ結論からお伝えしましょう。2026年(令和8年)に開催される関西テレビ放送賞ローズステークスは「第44回」となります。

第44回という数字を見るだけでも、日本の競馬史においていかに長く、そして重要な役割を果たしてきたレースなのかが分かりますよね。この第44回ローズステークスは、2026年9月13日(日)に阪神競馬場の芝1800m(右・外回り)を舞台に施行されることが予定されています。

本競走は、3歳牝馬限定の国際指定オープン競走として位置づけられており、負担重量は馬齢重量である55kgが適用されます。気になる賞金ですが、1着賞金は5200万円に設定されています。以下、2着が2100万円、3着が1300万円、4着が780万円、5着が520万円という賞金配分となっています(出典:JRA(日本中央競馬会)公式サイト『重賞競走一覧』)。3歳牝馬にとって、この賞金額は決して小さなものではなく、今後の競走生活のローテーションを左右する重要な意味を持っています。

ところで、このレース名である「ローズ(Rose)」ですが、もちろん皆さんもご存知の通り英語で「バラ」を意味します。バラの花言葉には「愛」「美」「幸福」といったものがありますが、華やかでありながらも、時にはトゲのように厳しい勝負の世界を生き抜く3歳牝馬たちの戦いに、これほどふさわしい名称はないかなと思います。競馬場を彩る彼女たちの美しさと、勝負に対する執念が入り交じる、まさにローズステークスならではの雰囲気ですよね。

関西テレビ放送賞について

冠名となっている寄贈賞を提供する関西テレビ放送は、1959年(昭和34年)の開局翌年から「競馬中継」をはじめとする中央競馬の中継番組を長年にわたって制作してきました。近畿広域圏の競馬ファンにとってはお馴染みの放送局であり、関西の競馬文化に深く浸透している存在です。週末の午後、テレビから流れてくるあのファンファーレを聴くと、いよいよ秋競馬が始まったなと実感する方も多いのではないでしょうか。

普段、私が本業としているWEBの世界でも、基本的なHTMLタグの構造がしっかりしていないと美しいデザインは成り立ちません。競馬におけるレース予想や分析も同じで、こうした「いつ、どこで、どんな条件で行われるのか」という基礎的な情報(マークアップ)をしっかりと押さえることが、より深いインサイトを得るための第一歩になります。

秋華賞への優先出走権とトライアル

ローズステークスを語る上で絶対に外せないのが、「優先出走権」というシステムと、トライアル競走としての歴史的な変遷です。このレースの構造を理解するためには、少しだけ時計の針を戻してみる必要があります。

ローズステークスは、1983年(昭和58年)に4歳(現在の表記では3歳)牝馬による重賞競走として創設されました。創設当初の舞台は京都競馬場の芝2000m(外回り)で、開催時期も現在より少し遅い10月に設定されていました。当時の牝馬三冠競走の最終戦は「エリザベス女王杯」でした。そのため、このレースには「エリザベス女王杯トライアル」という副称が冠されており、上位5着までに入線した馬に対して、エリザベス女王杯への優先出走権が与えられていたんです。

翌1984年にはグレード制が導入され、GIIに格付けされるとともに、現在の「関西テレビ放送賞ローズステークス」という名称に変更されました。また、混合競走に指定されて外国産馬の出走が可能になり、さらに1995年には指定交流競走となって地方競馬所属馬にも門戸が開かれるなど、徐々にその枠組みを広げていきました。

そして、ローズステークスの歴史における最大の転換点となったのが、1996年(平成8年)の「秋華賞」新設です。

牝馬の競走体系が見直され、エリザベス女王杯が古馬牝馬にも開放されることになりました。それに伴い、3歳牝馬限定のGI競走として秋華賞が誕生したわけです。このシステム変更により、ローズステークスは「秋華賞のトライアル競走」へと明確に位置づけが変更されました。同時に、優先出走権の付与条件はかつての「5着以内」から「上位3着以内」へと厳格化されたのです。開催時期も本番に向けたステップとして9月へと前倒しされ、施行場も阪神競馬場へと移されました。

現在の優先出走権を巡る陣営の力学

現在、秋華賞への優先出走権が付与されるトライアル競走は、このローズステークスと、中山競馬場で行われる紫苑ステークス(GII)の2競走のみです。ローズステークスで上位3着以内に入った馬は、無条件で秋華賞への出走切符を手にすることができます。

この「3着以内」という条件が、出走馬の陣営に対して極めて複雑な戦術を要求することになります。ここが競馬の面白くも恐ろしいところです。

すでに春のクラシック(桜花賞やオークス)で好成績を収め、十分な賞金を獲得している実績馬にとって、このレースはあくまで「秋の本番に向けた試運転」の意味合いが強くなります。勝つこと以上に、レース内容や馬の息遣いを確認し、本番に向けて状態を上向かせることが最優先されるわけです。

一方で、賞金の足りない条件戦上がりの馬や、春に惜敗して賞金を積めなかった馬にとっては、何が何でも3着以内を死守しなければならない、まさに「メイチの勝負」となります。この両者のモチベーションの非対称性こそが、後ほど解説する波乱のデータや配当傾向を形成する最大の要因となっているんです。また、地方競馬所属馬にとっても、ここで優先出走権を獲得することが中央のGI舞台に立つための数少ないルートの一つですから、その勝負度合いはさらに高まります。

過去の歴代優勝馬から見るレース傾向

ローズステークスの歴代優勝馬のリストを眺めることは、そのまま日本競馬における名牝の系譜をたどることと同義です。第1回から各時代のトップホースたちがこの舞台でどのようなパフォーマンスを見せてきたのか、その軌跡を振り返ることで、このレースが求める「適性」が見えてきます。

過去のデータを紐解いてみると、日本競馬史上初の牝馬三冠を達成したメジロラモーヌ(第4回)や、圧倒的な末脚でファンを魅了したヒシアマゾン(第12回)、そして力強い走りで三冠を制したジェンティルドンナ(第30回)といった歴史的スターホースたちが、順当にこの前哨戦でも勝利を収めていることがわかります。やはり、真の強者はトライアルでもその能力の違いを見せつけるということですね。

しかし、私が個人的により興味深いと感じるのは、2000年代前半に見られた「夏の上がり馬」の圧倒的な台頭です。

その象徴とも言えるのが、2002年の第20回を制したファインモーションです。彼女は春のクラシックには縁がなかったものの、夏の条件戦を無傷の3連勝で勝ち上がり、このローズステークスに登場しました。単勝1.2倍という圧倒的な支持を受け、後続に3馬身半もの差をつける圧勝を演じたあのレースは、今でも語り草になっています。これは「春の実績馬が絶対ではない」という、ローズステークスのもう一つの側面を如実に表した出来事でした。

また、2004年のレクレドール、2005年のエアメサイア、2006年のアドマイヤキッスなど、良血を背景に持ちながらも春のクラシックで惜敗した馬たちが、ひと夏を越して見事に本格化し、本番へ向けて覚醒する舞台としても機能してきました。エアメサイアはここで勝利した後、次走の秋華賞で春の女王ラインクラフトを見事に破りGI馬へと上り詰めています。

さらに見逃せないのが、「スピード化とタイムの進化」です。

2007年に舞台が阪神芝1800m外回りに変更されて以降、タイムの高速化が非常に顕著になっています。同年のダイワスカーレットは、熱発でオークスを回避した後の復帰戦でしたが、1分46秒1の好タイムで完勝しました。
その後、2009年のブロードストリートが当時のコースレコードとなる1分44秒7を叩き出し、断然人気だったレッドディザイアを退ける波乱を演じました。

そして記憶に新しいところでは、2023年の第41回においてマスクトディーヴァが記録した1分43秒0というタイムです。これは芝1800mの日本レコードを更新する驚異的な数字でした。これらの事実から分かるのは、現代のローズステークスが単なる本番前の「足慣らし」ではなく、究極のスピードと瞬発力が問われる極限の戦いへと進化しているということです。フロントエンドの表示速度を限界までチューニングするような、そんな研ぎ澄まされた能力が求められていると言えるでしょう。

配当データが示す波乱のメカニズム

さて、競馬ファンの皆様にとって最も気になるトピックの一つが「馬券的な傾向」ではないでしょうか。「ローズステークス 過去10年」といったデータを探る方の多くは、馬券戦略に直結する法則を見つけ出したいと考えているはずです。

過去の配当データを客観的に分析していくと、ある非常に興味深い、そして恐ろしい事実が浮かび上がってきます。それは「1番人気が絶対視できない」というインサイトです。

過去10年間のデータを振り返ると、1番人気が勝利したのはたったの3回にとどまっています。GI馬や春のクラシック実績馬が断然の1番人気に推されることが多いレースにもかかわらず、この勝率の低さは異常とも言えます。さらに波乱の象徴として語り継がれているのが、2020年の第38回大会(中京開催)です。
このレースでは、3番人気のリアアメリアが勝利しましたが、2着に14番人気のムジカ、3着に11番人気のオーマイダーリンが突っ込んできました。その結果、3連単の配当はなんと1,139,000円という超特大の波乱となったのです。100万馬券ですよ。ちょっと震えますよね。

伏兵馬の台頭に要注意

過去10年の3着以内馬(馬券圏内)30頭のうち、ほぼ半数にあたる14頭が「6番人気以下」の伏兵馬で占められています。つまり、人気馬だけで決まるような堅い決着は期待しづらく、常に穴馬が台頭する余地があるレースだということです。

では、なぜこれほどまでに波乱が定着してしまったのでしょうか。その背景には、現代競馬における「外厩技術の進化」が深く関わっています。

近年、アーモンドアイやリバティアイランドのような絶対的な能力を持つGI級の有力馬たちは、ローズステークスのような前哨戦を挟まずに、ノーザンファームしがらきやノーザンファーム天栄といった最新鋭の外厩施設でじっくりと調整され、秋華賞へ「直行」するローテーションを選ぶことがトレンドになっています。無理にレースを使って疲労を残すよりも、外厩で仕上げてぶっつけ本番で挑む方がパフォーマンスを発揮できるというメソッドが確立されているからです。

これにより、ローズステークスには「絶対的なトップ層」が不在となるケースが増えました。その結果、出走馬の実力差が均衡し、夏の条件戦を勝ち上がってきた勢いのある「夏の上がり馬」や、春のクラシックでは疲労や体調不良で本来の力を出せなかった「隠れた実力馬」が激走しやすい土壌が形成されているのです。
本番を見据えた余裕残しの実績馬と、権利取りに死に物狂いで挑む伏兵馬。このモチベーションの差が、オッズの歪みを生み出し、波乱のメカニズムを起動させていると言えますね。

有利な脚質や枠順に関する過去データ

コース形態という物理的なアプローチからローズステークスを分析してみましょう。2026年の舞台となるのは阪神競馬場の芝1800m(外回り)です。

このコースの最大の特徴は、なんといってもその直線の長さ。急坂を伴う直線距離は473.6mもあり、これは西日本の競馬場の中では屈指の長さを誇ります(出典:JRA(日本中央競馬会)公式サイト『阪神競馬場 コース紹介』)。この長い直線を活かした「決め手」が極めて重要になってくるわけです。

阪神外回りコースのより詳細な攻略法については、阪神競馬場芝1800mの特徴と傾向の記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてくださいね。

逃げ馬は苦戦?データが示す「差し馬」の圧倒的優位性

見出しにもある通り、ここからは「脚質」の具体的なデータを見ていきましょう。過去のレース結果を紐解くと、ある脚質が明確に有利であることが浮かび上がってきます。

脚質過去の傾向と成績イメージ有利・不利の理由
逃げ連対率・複勝率ともに大苦戦長い直線と最後の急坂で失速しやすい
先行展開次第で粘り込みも可能早めに抜け出すと目標にされやすい
差し勝率・連対率トップクラス長い直線をフルに活かして末脚を発揮できる
追込2〜3着への台頭が多い展開に左右されるがハマれば特大の脅威

表を見ると一目瞭然ですが、ローズステークスにおいて圧倒的に有利なのは「差し馬」です。

過去の好走馬のデータを見ると、その多くが上がり3ハロンで33秒台から34秒台前半という強烈な末脚を使っています。道中のペースや展開に関わらず、究極の瞬発力勝負に対応できる絶対的なトップスピードを持っているかどうかが、合否を分ける最大のキーポイントになります。純粋なスタミナや、内枠を立ち回る器用さよりも、後方から長く良い脚を持続できるエンジンを積んでいるかが問われるわけです。

逃げ馬の過信は禁物

逆に、スタートから先頭を走る「逃げ馬」にとっては非常に過酷な舞台です。直線が長いため、後続馬に格好の目標にされやすく、いざゴール前の急坂を迎えたところでパタリと脚が止まってしまうケースが目立ちます。実績のある逃げ馬であっても、このレースでは少し割り引いて考えるのが馬券戦略のセオリーかなと思います。

勝率トップは4枠と7枠!揉まれず走れるポジションが鍵

続いて「枠順」に関して少し深掘りしてみましょう。データ上、「4枠」と「7枠」の成績が突出して良いという明確な傾向が存在します。なぜこのような偏りが出るのでしょうか。

注目すべき要素傾向と理由
好成績の枠順(4枠・7枠)特に4枠は勝率10.5%、複勝率26.3%と優秀。7枠もそれに次ぐ好成績。
ローテーションと充実度過去10年の3着以内馬30頭中、24頭が「前走4着以内」。
キャリア(出走回数)過去10年の優勝馬10頭中、9頭が「キャリア5戦以下」。フレッシュさが重要。

阪神芝1800m外回りコースは、スタート直後に急なカーブがありません。そのため、馬群の真ん中からやや外寄りの枠(4枠や7枠あたり)を引いた馬は、内側の馬に包まれて身動きが取れなくなるリスクを回避しやすく、自分のリズムでスムーズに折り合いをつけやすいというメリットがあります。

外過ぎず内過ぎない絶好のポジション

外過ぎず、内過ぎず、ちょうど良いポジションをキープして直線の瞬発力勝負に備えられる。この「ポジションの取りやすさ」が、4枠や7枠の好成績としてデータに表れているのだと考えられます。

エンジニア的に言えば、細かなアルゴリズムの最適化(コースの内側を器用に立ち回る)よりも、サーバーの純粋なマシンスペック(絶対的な末脚)を、一番負荷の少ない環境(揉まれない枠順)でフル稼働させるのが正解、といったイメージでしょうか。過去の枠順や脚質のデータを味方につけて、今年のレース展開を頭の中でシミュレーションしてみるのも楽しいですよ。

激戦必至のローズステークスは第何回か

ここからは、近年行われたレースの振り返りと、いよいよ迎える2026年の第44回ローズステークスに向けた具体的な戦力分析へと入っていきます。現代競馬の最新トレンドや、今年の主役候補たちの動向をチェックして、レースの展望を描いていきましょう。

直近のレース結果と近年のトレンド

ローズステークスの現代的な傾向をさらに深く理解するために、直近の2年間、つまり第42回(2024年)と第43回(2025年)のレースがどのような結末を迎えたのかを回顧してみましょう。

まず、2024年の第42回です。この年は阪神競馬場のリフレッシュ工事に伴い、中京競馬場の芝2000mを舞台に、稍重馬場で行われるという変則的な開催でした。このレースを制したのは、川田将雅騎手が手綱を取った2番人気のクイーンズウォーク(父キズナ)です。
彼女は春の桜花賞で8着、オークスで4着と、惜しくもクラシックタイトルには手が届きませんでした。しかし、秋の初戦となったここで、中団待機から上がり最速の33秒5という豪脚を繰り出し、見事に各馬を差し切りました。これは、春の実績馬が夏の放牧を経て体幹を強化し、精神的にもリラックスして走れるようになったことでポテンシャルを完全に開花させた好例と言えます。

一方で、断然の1番人気に推されていたレガレイラは、大外枠からポジションを悪くしてしまい、直線で上がり最速の脚を使うも5着に敗れ、優先出走権を逃すという波乱がありました。中京2000mという舞台設定において、展開の綾がいかに実績馬の足をすくうかを示す結果となりました。

続いて、2025年の第43回です。この年は舞台を本来の阪神芝1800mに戻して開催されました。この年の最大のトピックスは、なんといっても現役のオークス馬であるカムニャックが、秋華賞へ直行せずにこのトライアル競走に参戦してきたことです。近年の「有力馬の直行ローテ偏重」というトレンドの中で、これは非常に異彩を放つ出来事でした。

レースは前半1000mの通過タイムが56秒8という、この時期の3歳牝馬にとっては過酷すぎる超ハイペースで流れました。しかし、川田将雅騎手に導かれたカムニャックは、4コーナーで不利を受ける場面がありながらも、自らの力で馬群をこじ開けて力強く突き抜け、1分43秒5の好タイムで貫禄勝ちを収めました。
オークス馬が本競走に出走し、かつその実力を遺憾なく発揮して勝利を収めたことは、直行だけが正解ではないという陣営の強いメッセージのようにも感じられましたね。なお、このレースでも2着には7番人気のテレサ、3着には10番人気のセナスタイルが入り、伏兵陣が権利を確保するという波乱のデータ傾向がしっかりと成立していました。

春のクラシック実績馬の巻き返し

ローズステークスの本質が「秋華賞の優先出走権を賭けたサバイバル」であることを考慮すると、春のクラシック戦線で涙を飲んだ実績馬たちの巻き返しには、最大限の警戒が必要です。

2026年の第44回に向けて、特に注目したい惜敗組の筆頭がドリームコアです。
彼女は春にクイーンカップを制し、オークスではルメール騎手を背に僅差の2着に敗れた実力馬です。母はあのGI馬ノームコアという超良血であり、秋に向けてさらなる成長が見込まれています。中山の紫苑ステークスへの出走も視野に入っているようですが、もし阪神外回りのローズステークスに参戦してくれば、そのポテンシャルの高さから上位争いは必至と見て良いでしょう。

もう一頭、不気味な存在なのがラフターラインズです。
フローラステークスの勝ち馬であり、オークスではD.レーン騎手のもと3着を確保しました。日本の競馬ファンなら誰もが知る名門「バラ一族」の出身であり、このローズステークスという名前のレースには血統的なロマンすら感じさせます。スタミナだけでなく、立ち回りの上手さも持ち合わせているため、秋の飛躍が大きく期待される一頭です。

彼女たちのように、春に頂点にあと一歩届かなかった馬たちが、ひと夏の休養を経てどれだけ馬体を増やし、精神的な落ち着きを得ているか。パドックでの気配や馬体重の増減は、本番に向けての勝負度合いを測る重要なバロメーターになりそうですね。

夏を越えて成長した上がり馬の台頭

春のGIで上位を争った実績馬たちの前に、高く、そして不気味に立ちはだかるのが、先ほどから何度も触れている「夏の上がり馬」たちです。

彼女たちは春のクラシックには間に合わなかったものの、夏の間の条件戦で地道に賞金を稼ぎ、実戦経験を通じて着実に地力をつけてきました。春の実績馬にとってここが「秋の本番に向けた前哨戦」であるのに対し、賞金的に余裕のない上がり馬たちにとって、このローズステークスは秋華賞への切符をもぎ取るための「絶対に落とせないメイチの勝負レース」になります。この本気度とモチベーションの違いが、時に大番狂わせを生む最大の原動力となるわけです。

牝馬の「ひと夏」は劇的な進化をもたらす

3歳秋というのは、牝馬が心身ともに劇的な成長を遂げる時期です。春先はまだ線が細く、カイ食い(食事)も細かった馬が、休養や夏の走り込みを経て、別馬のような筋骨隆々の馬体を誇ってターフに戻ってくることは珍しくありません。レースを使い詰められておらず、まだ底を見せていない「伸びしろ」こそが上がり馬の最大の武器になります。

2026年、波乱を呼ぶ注目の上がり馬・穴馬候補

では、具体的に今年の第44回ローズステークスにおいて、オッズに表れない「真の実力」を秘めた穴馬候補は誰なのか。私が個人的に最大の上がり馬として熱視線を送っている2頭をピックアップしてみました。

馬名(想定)注目の理由とポテンシャル
アオイロキャンバス
(父キズナ)
夏の北海道シリーズで2勝クラスを快勝。特筆すべきは前走で見せた上がり3ハロン「33秒8」という破壊力です。力の要る洋芝でこれだけの末脚を使えるなら、極限の瞬発力が問われる阪神芝1800mへの適性は抜群。キャリア4戦とフレッシュなのも好材料。
ルミナスフレア
(父エピファネイア)
春は成長を促すために全休し、初夏に遅れてデビュー。新馬戦、1勝クラスと無傷の2連勝を飾った未完の大器です。スタートに課題は残すものの、道中の折り合いの良さと直線でのギアチェンジは一級品。まさに「底を見せていない」不気味な存在と言えます。

いかがでしょうか。アオイロキャンバスは、前走のレース映像を見返しても着差以上に余裕があり、追えばどこまでも伸びそうなダイナミックなフットワークをしていました。ルミナスフレアに至っては、まだ馬自身が競馬というものを完全に理解していない段階で楽勝しており、重賞の厳しいペースにさえ戸惑わなければ、春の女王たちをあっさりと抜き去るだけの爆発力を秘めているかなと思います。

過去データのおさらい:上がり馬を狙う際の条件

過去10年で半数近くが6番人気以下の伏兵であった事実が示す通り、このレースは穴馬探しが醍醐味です。ただし、闇雲に狙うのではなく、「前走の着順が4着以内(できれば連対)」であり、かつ「キャリア5戦以下」という客観的な好走条件をクリアしている馬から選ぶのが、的中に近づくためのセオリーですよ。

世間のネームバリューやメディアの扱いの小ささに惑わされず、前走の不利や着差の奥に隠された「素質」を見抜くこと。オッズが割れるであろう今年のローズステークスでは、こうした上がり馬たちのパドックでの気配(特に馬体の成長度合い)をしっかりチェックすることが、馬券攻略の最大の鍵になりそうですね。

出走予定馬から考えるレースの展望

それでは、ここまでの歴史とデータを踏まえ、いよいよ2026年(第44回)の具体的な展望へと分析を進めてみましょう。2026年の3歳牝馬クラシック戦線は、二頭の傑出したヒロインの誕生によって劇的な展開を見せています。

まず一人目のヒロインは、春の第一冠である第86回桜花賞を制したスターアニス(父ドレフォン)です。
前年の阪神ジュベナイルフィリーズも制していた2歳女王は、桜花賞でも松山弘平騎手を背に、中団から鋭い末脚で突き抜けました。その走りは、同世代において絶対的な能力差を誇示するものでした。

しかし、二冠を狙ったオークス(優駿牝馬)において、彼女は大きな試練に直面します。母エピセアロームがスプリンターであったことから、戦前から2400mという距離に対する不安が囁かれていました。レースではスタート直後から折り合いを欠き、終始力んで走ってしまった結果、直線で失速してまさかの12着に大敗を喫してしまったのです。
陣営は秋の巻き返しを期しており、もし直行ローテではなくこのローズステークスからの始動を選択した場合、距離が1800mに短縮されることはスターアニスにとって圧倒的なプラスに働きます。気性面のコントロールという課題さえクリアできれば、能力の絶対値で他馬を凌駕する可能性は極めて高いと考えられます。

そして二人目のヒロインが、オークスにおいて大波乱の立役者となったジュウリョクピエロ(父オルフェーヴル)です。
ダートの新馬戦を勝ち上がった後、芝路線へと転向し、忘れな草賞を勝ってオークスへと駒を進めたという異色の経歴の持ち主です。オークス本番では、今村聖奈騎手の見事な手綱捌きで後方待機から馬群の狭い隙間を縫うように鋭く抜け出し、JRA所属の女性騎手として史上初となるGI制覇という歴史的偉業を成し遂げました。

父オルフェーヴル譲りのスタミナと、母系から受け継いだタフさを兼ね備えた彼女は、当初は凱旋門賞への挑戦も噂されていました。しかし、陣営は「今年は国内戦に専念し、秋華賞からエリザベス女王杯へ向かう」と発表しています。現在の調整過程を見る限り、ジュウリョクピエロはローズステークスをスキップして秋華賞へ直行する公算が大きいとされていますが、もし参戦してくることになれば、前年のカムニャックに続く「オークス馬の貫禄勝ち」が見られるかどうかが最大の焦点となるでしょう。

この二大ヒロインの動向に、ドリームコアやラフターラインズといった良血の惜敗組、そして不気味な夏の上がり馬たちが絡むことで、秋華賞の優先出走権を巡る極めてハイレベルでスリリングなレースが展開されることは間違いありません。

ローズステークスが第何回かのまとめ

さて、ここまでじっくりとローズステークスについて深掘りしてきましたが、いかがだったでしょうか。

最初の疑問であった「今年のローズステークスは第何回か」という問いに対する答えは、2026年開催で「第44回」となります。
しかし、このレースは単に回数を重ねてきただけのGIの前哨戦という枠組みには到底収まりきりません。エリザベス女王杯から秋華賞へと目標が変わる中で、舞台を阪神外回り1800mに移し、純粋なトップスピードと瞬発力の絶対値を問う厳格なテストグラウンドへと進化を遂げてきました。

データの教訓から学べることは、前走で好走しているフレッシュな馬を重視すべきであると同時に、有力馬の直行化によって実力差が縮まり、3連単で高配当が頻発する波乱傾向がすっかり定着しているという事実です。世間の評価や過去のネームバリューにとらわれず、柔軟な視点で各馬の現在の状態を分析することが求められます。

2026年の第44回大会は、桜花賞馬スターアニスの復活劇となるのか、それとも新たな才能が開花する場となるのか。日本競馬の歴史に名を刻むための重要なターニングポイントとして、見逃せない一戦になることは確実です。

馬券の購入に関するご注意

本記事で紹介しているデータや見解は、あくまで過去の傾向に基づく一般的な目安であり、将来のレース結果を保証するものではありません。競走馬の出走予定や騎手、賞金などの正確な情報につきましては、必ずJRA(日本中央競馬会)の公式サイト等で最新の情報をご確認ください。また、馬券の購入は読者様ご自身の責任において、無理のない範囲でお楽しみいただきますようお願いいたします。迷った際は、専門紙やプロの予想家のアドバイスも参考にしてみてくださいね。

今回提示した多角的なデータと私なりのインサイトが、あなたの深い理解と、より戦略的で熱いレース観戦の一助となれば嬉しいです。秋競馬の開幕を告げるファンファーレを、一緒に楽しみにお待ちしましょう!

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